orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

今までの人生で脳汁がでるほど嵌ったコンテンツ125 +α本

最近、頭おかしくなることがない。

www.karzusp.net

かーずさんが、いつの間にか製麺業を引退していた。いろいろ理由はあったのだろうけれども、大きなきっかけは『『ゼルダの伝説BoW』をプレイできました。これがもう、快楽物質ドバドバ出て昇天し』かけたかららしい。

脳汁どばどば。

そういえば、最近、そういう体験をしていない。『うえええぇええええっぇえっ!おもしっれええぇええ!脳汁でるぅううううう!じぬううぅううう!』してない。もう数年もしていない。歳をとると、感性も摩耗して、すげーすげーしづらくなる。少なくとも自分はそうで。だから、脳汁びゃーできる人が羨ましい、自分が悲しい。嫁はゴリゴリと脳汁出して、今は若俳にはまっているけれども。あれは別の生き物だから……。

最近、ミドルエイジを迎えた周りのブロガー諸子が人生を振り返っている。これからの人生と今までの人生。
自分は、振り返るにも色々なものが途上すぎてちょっとそれどころではないのですが、今まではまってあびゃあってなったコンテンツも人生かなと思って、はまった時系列順にリスト化してみました。

リストに上がっているもののほとんどが、高校生とか大学生とか、社会人でまだ結婚する前とかに見たものだった。人生に生活が入り込む前というのが、脳があびゃああああってなるのに大事なんだと思う。あと、若さ。どっちがどれだけ影響してるのかわかんないし、鬱だった期間も間に挟むので……。
一応時系列に分けてるけれども、記憶だけを頼りにして書いてるので、ちょっと時期がずれてたりする可能性があります。事実よりも自分の記憶の方が、こういう自分語りには大事。

ああ、これってしっきースパム。何もかも懐かしい……。



小学校のころ(1985~1991)10個

アニメ

魔神英雄伝ワタル

異世界転移。SDロボット。小学生だった自分はすごいワクワクした。自分も異世界に行ってロボットにのって、冒険がしたいと思った。キャラクターとか世界観とかすごく好きだった。2も作られまして、僕はどちらかというと2の方が好きです。広井王子さんを知ったのもこの作品のおかげ。achi-achiの歌う主題歌がすごく好きでした。ワタルというと虎王問題というのがあって、魔神英雄伝ワタルの世界では、敵はもともと、その世界に住む人間だったんですが、倒されると今まで悪い奴だった記憶をなくして、元の善良なその世界の住人に戻るんですが、悪のオーラ的なもので記憶をなくしてるんですね。別人格。で、敵は倒して浄化されると、元の善良な人たちに戻るんだけれども、今度はその時悪キャラだった時の記憶をなくしてしまう。魔神英雄伝ワタルには虎王という、敵のプリンスが出てくるんですけれども、彼はもともと、その世界の王子様で、その記憶を失っている。そして、敵の親玉を倒したときに元の王子に戻るんですけれども、その時に虎王はいなくなってしまう。それは、死んでいなくなってしまうのとどう違うのかという。その後、その問題を掘り下げた、『虎王伝説』という小説がワタルの総監督をなさっていた井内秀治さんの手によって書かれますが、それはまた別の話。
閑話休題ですが、虎王問題は、後のドキドキプリキュアでもプリンセス問題として浮かび上がってきたけどうまく回避されてた。

ディフォルメされたSDロボットのアニメっていうのはこれが最初だったんじゃないかな、という気がする。そのあと、ラムネ&40とかリューナイトとか。最近ではグランベルムとか。
子供向けの冒険の物語っていう、ワクワクする何かがすごく詰まっていて、本当に好きだった。


絶対無敵ライジンオー

みていた当時は小学生で、もう、すごくワクワクしながら見てた。学校が舞台で、クラスメート全員でロボットを動かすのが、『すごい新しい!』って思ってみてた気がする。やっぱり、自分がその世界に入って、ロボットを動かしたりしたいっていう気持ちで見てた。
大人になってからみても面白かったけれども、当時の面白さはもうなくて。さみしい。

ライジンオーシリーズはエルドランシリーズと呼ばれていて、3作作られて、どれも面白い。

元気爆発ガンバルガーと、熱血最強ゴウザウラーというアニメがこのあと放映されました。ライジンオーが5年生、ガンバルガーは4年生、ゴウザウラーは6年生が主人公。小学生の1年というのは大きいもので、それぞれの発達段階に合わせたキャラクター設定と、そしてその1年での成長を描いていて、本当に真摯なシリーズだった思っています。
このなかでガンバルガーだけが少し異質で、ロボットを操縦するのは主人公の三人だけ。そして、それを秘密にしている(他のシリーズは、主人公たちがロボットを動かすというのは町のみんなが知っていて、それによるトラブルとかもおこっている)(正体がバレると犬になる!)どちらかというとドタバタコメディで、当時はあんまり好きじゃなかったんだけど、時間がたつにつれて面白かったな、って記憶に代わっていく。ドタバタコメディっていうのは、本当に難しいっていうのを大きくなってモノを作るようになって知った。
4,5,6年生がそれそれ主人公たちの学年なんだけど、5年生の、大人でも子供でもない年齢(当時はそう思っていた)の、小さな思春期みたいな心の揺れもちゃんと描いていて、本当によくできていた。

漫画

ドラえもん

ずっと読んでた。
初めて買ったドラえもんの単行本は、ドラえもんの宇宙小戦争だったと思う。田舎へ帰る途中の駅の売店で買ってもらった。
なので、宇宙小戦争は、田舎へ向かう新幹線のホームや、田舎の畳と夏の空気と一緒に紐づいた記憶になっていて、ちょっと切ない気持ちになる。
ドラえもんの単行本を買い集めたのはそれから。他の藤子不二雄先生の作品も買い集めるようになった。当時は、7時台に藤子不二雄先生のアニメがたくさんやっていて、ドラえもんのほかにオバQとかハットリくんとか、パーマンとか。漫画といえば藤子不二雄先生だった。一人の作家が7時台からのアニメ枠をあんなに占拠してたことって今では考えられない。
大学生になって一時期離れてしまったけれども、(藤子F不二雄先生が亡くなったこともあって、大長編ドラえもんがなんか自分の好きだったのとは別の方向に行ってしまっていた)ちょくちょく戻ってきてはいた。子供が生まれてからまた接するようになって、いろいろと時代に合わせて変わってしまったところもあると思ったけれど、それでも、ドラえもんはドラえもんだ。
自分は、ドラえもん原作至上主義者で、実は大山のぶ代さんが声を当てていたドラも『ちょっと違うな…』と思うところもあった。(ドラえもんに入ったのは大山ドラからだったけれども)
原作のドラえもんは、なんていうか『乾いて』いた。うまく言えないけれども。その乾いた感じというのは、藤子F不二雄先生以外には描くことは不可能なもので、ドラえもんは、キャラクターコンテンツとして確立していく過程で、誰にでも理解できる、描くことができるキャラクターと世界観になっていくことは必要だったのだと思う。

ちょっと、話はそれるけれども、『ドラえもんズ』の話。
ドラえもんズ、最初、すごい嫌だったんですよ。当時はその理由はわからなかったけれども、今なら言語化できる。それは、『ドラえもんはのび太だけの友達』でいてほしかったという、BBSとかNTLに近い気持ちだ。世界がきれいに閉じていてほしい気持ち。
でも、今、思うと、ドラえもんにものび太以外の友達がいて、世界が広がっているのは、本当にいいことだと思う。大人になって自分の人間関係が広がっていく過程でそう思うようになった。ドラえもんズ、ミニドラが復活したからまたやってほしいんだけど、それぞれの国のドラえもんのシリーズがあまりにもカリカチュアライズされていて(そもそも今の時代、国を代表するキャラクターというの自身がちょっとまずい)復活は難しいんだろうなって思う。

パンク・ポンク

なんか、無茶苦茶面白くって、見るたびに爆笑して読んでた。どこで知ったんだろう。小学館の学年誌かもしれない。キャラクターが魅力的で、とにかくすごくたのしかった。明るくて楽しいギャグマンガ。
今見るとすごい絵がかわいい。
www.google.com
主人公のパンクポンクと、その飼い主?のボニーちゃんと、その家族と、友達のキャラクターがかわいくてぶっ飛んだギャグマンガ。
今思うととてもやさしい世界の話だったな、と思う。事故で大けがしたり、食中毒になったり、死にかけたりしてたけれども…ほら…ギャグマンガだから……。
ボニーちゃんと家族と、近所の人たちのお話で、学校がほとんど出てこない。帯かどこかに、学校が苦手で、家に楽しい友達がいればよかったと思って、このお話を書いてるというようなことを作者が書いていたことを思い出した。
妹もこの漫画が大好きで、漫画を買ってもらう機会があるときに、分担して買っていたりした。



カエルのエセル

(酸素ルーム2巻に収録)えにぐまなみさんの漫画。
小学生の時に通っていた歯医者にぶーけが置いてあって、それに偶然掲載されていた。絵がすごく好みで、すごい面白くって。記憶だけに残っていたのだけれども、大学でいろいろ漫画をあさっているときに再会することができた。美女と野獣の話の変奏だけれども、美女と野獣で自分が不満に思っていたところをうまく昇華されていて、とても良い。作者の人のコメントに「なんで野獣は最後戻ってしまうんだろう…野獣の方がかっこいいのに…」とあって、僕もそう思った。
『変身』がテーマになっていて、外見と中身の話ではあるんだけれども、これ以上話すとネタバレになるので……。もしかしたらこの文章を読んで読んでみようという人もいるかもなので。初見でみて感じてほしい。
内容は今思い返すと、よくある物語ではあるのだけれども、当時は本当に、すごい漫画だって思った。あと、やっぱり絵が物凄く好きだった。今も好きだ。
えにぐまなみさんの漫画は他の漫画も面白いので、読める機会があったら読んでみてください。


ガラスの仮面

ガラスの仮面 1

ガラスの仮面 1

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いつの間にか家にそろってた。
誰が買い始めたのかはわからない。母親だったのかもしれないし、妹だったのかもしれない。
ハマった。無茶苦茶面白かった。紅天女争奪戦が始まっていて、結局まだ終わってない。どうするの。

大学で自分は演劇をするのだけれども、ソレの遠い要因にこれがあった気がする。
演劇部ではみんなこれを読んでいて、よく白目をむいて北島マヤごっこをしていた白目を向きながら「マヤ…恐ろしい子…」というのだ。
高校の時には、知ってる友達の前で、体育館の跳び箱の1段目を逆さにしてゆらゆら揺らしながら「女海賊ビアンカ!」とかやったりした。
安達祐実でドラマ化もされて、そっちは妹とよく物まねをしていた。スチュアートのことを呼ぶ狼少女ジェーンとか、泥団子を食べるシーンとか。

本当に面白いし、気が付かないうちに人生ですごい影響を受けてる。

小説

色々読んでたけど(青い鳥文庫とか、ホームズシリーズとか)あびゃあ、はしてなかったと思うので、ここでは挙げず。

ドッキリふたご名探偵シリーズ

今から考えると、これが最初の萌えだったと思う。クラスの学級文庫に誰かが持ってきていて、それを読んだ…気がする……。内容もあんまり覚えていなんだけれども、なんか楽しかったの覚えてる。
本の内容よりも、本を読んでたシチュエーションの方が自分の中の記憶に残っている。学級文庫で友達の誰かが持ってきた本。今まで小説って「ちゃんとした図書館にあるような本」や、「小学生低学年向けの本」しか知らなかったので、こういう高学年向けの図書館に置いてない面白い本、に出会ったのが初めてだったのだ。

ゲーム

うちは家庭用ゲームを買ってもらったのが遅い家で、そして、ファミコンではなくてPCエンジン派だった。これがこれからの人生に大きく影響した気がする。

ドラえもん迷宮大作戦

穴を掘って、敵を埋め殺すゲーム。
なぜドラえもんで?という疑問は当時からあったけれども、まあ…ゲームだし…と思って。難易度調整ができた。やりこみ要素とかは全然ないタイプのゲームなんだけど、すごいやりこんでいたな…。最初にかったゲームだったし、そんなに難しい動きのあるアクションじゃなかったので、アクションゲームが苦手な自分でも、延々とプレイできた。

桃太郎伝説2

最初にやったRPG。
世界観とか、BGMとか好きだった。地獄王が強くて、強くて。倒した敵が改心してどんどん仲間が増えていくのはとても気持ちいいものだった。和風テイストのRPGがとても新鮮だった。あと、当時、月刊PCエンジンという雑誌を買っていて、そこで、裏技をみて音楽館、美術館で敵キャラとか音楽を眺めたり聞いたりしてた。ギャグの敵キャラしか出てこない平原とかがあって、そこでとても笑ったりしてた。花火が上がるシーンとか、人魚のシンクロナイズドとか、今見るとしょぼいのかもしれないけど、当時はそれにすごいワクワクしてた。

閑話休題だけど月刊PCエンジンでは読者投稿コーナーに結構投稿してた。

スーパー桃太郎電鉄2

キングボンビーが登場する初めての桃鉄。ゲームシステム的には完全に完成されていた。
運要素や一発逆転要素が少なくて、対戦ゲームとしては一番精度が高い。これから、ファミリー向け、パーティー向けとしてゲームの実力で差が出ないようにする方向にどんどん調整が入っていく。ちょっと寂しい気持ちがある。
桃太郎電鉄といえば、毎年のように桃鉄が出ている時代があった。その年ごとに物件が更新され、時代の移り変わりを見ることができる。桃鉄2当時の物件で印象深いのが夕張の農林物件で、異常に収益率が高かった。今は財政再建団体で見る影もなく時代を感じる。『さよならうに丼屋』の音楽はいつ聞いても悲しい。


中学校のころ(1991~1994) 11個

実写

僕たちのドラマシリーズ、がやってて、見てたはずなんだけどあんまり覚えてない。学校でみんな見てて、それについていくために無理に見てた気がする。ついていけてなかったけど。アイドルとか、生身の人間がどうにも覚えられなくて。

アニメ

アニオタになってて、当時はいろんなアニメを無茶苦茶見てて、そして無茶苦茶に嵌っていたんだけれども、今思い返すとあんまり”これ”というのが出てこない。血肉になりすぎてしまっているのかもしれない。

魔法のプリンセス ミンキーモモ

林原めぐみさんのミンキーモモ。
テンポと会話のリズムと、世界観と、絵が好きで、すごい見てた。続編もあって、そっちも見てた。やっぱり当時大好きだったな林原めぐみ。アニメ雑誌で結構特集もされていた。人気があってオリジナルアニメビデオも出た。魔法が使えなくなった後の世界の、ちょっとした奇跡の話。それもすごい好きだった。作る側がすごい真面目に作ってたんだなと思う。オタク層の存在を意識してたとは思うけれども、今ほどではなくて、やっぱりメイン層は子供たちで、それに向けて真摯に作られていた作品だったと思う。

ゲンジ通信あげだま

パロディとか、勢いとか、キャラクターとか好きで好きで。コテコテのギャグだったけど、すごい毎週楽しみにしてた。怨夜巫女(オンヨミコ)のデザインは当時から古かったんだけど、今、ああいうキャラは一周回って新しいと思う。また、こういうテンションの作品を見たい。いぶきちゃんの変身シーンはやりすぎだったと思うけれども、もっとやれって感じだった。

ママは小学4年生

魔神英雄伝ワタル2が終わった後の番組で、続けてみていた。なんかわかんないけどすごく面白かった。なんで面白かったんだろ。各話完結型のエピソードだったんだけど、時々キレキレのギャグの回があったような気がする。日常生活ものとちょっとしたSFと、無理やりストーリーに当てはめていったおもちゃ。(当時の子供向け番組っておもちゃの売り上げで持っていたので…)
食卓SFとでもいうような、日常に紛れ込んだちょっと不思議な出来事を描くSFだった。

無責任艦長タイラー (アニメ)

毎週すごい楽しみにしてみてた。ゴザ16世がかわいくてよかったです。当時、アニメディアを買っていて、タイラーの特集とかを読んでいた記憶がある。
ここら辺から、アニメをDVDとかオタク向けの商品として作って、売り上げを回収しようって流れが出てきたような気がする。全部kingの大月さんが悪い。あとで、小説も読んで、全然違う話でびっくりした覚えがある。どちらも好き。

劇場版美少女戦士セーラームーンR

テレビでやってるのを録画して見た。
すごいすごいって思って、それから何回も繰り返し見た。
ビデオを紛失してしまって、それからずっと見れずにいて、(近所のレンタルビデオにもずっと置いてなくて)見直すことができたのはつい最近のアマゾンプライムだったのだけれども、今見直しても本当に物凄い作品だと思う。OPのエピソードが登場人物たちの紹介を兼ねていて、初見の人でもキャラクターを把握できるというような構成のうまさが全編通じてある。それによる物語の圧縮も神がかってるし、『花を贈る』ということと、『月野うさぎ』というキャラクターの掘り下げとか、原作にはない過去の病院での衛さんとのエピソードとか、何もかもが本当にすごくて。あと、ムーンリベンジの曲がかかるラストバトル?が物凄いアガるし、銀水晶モードへの変身が本当にかっこいい。その隙間にも、セーラー戦士たちの、過去エピソードが挟まれるところとか、本当に一部の隙もない出来で、劇場版アニメの見本みたいな作品だった。しかもこれ、時間が60分しかないんですよ。おかしい。
『アニメが好き』を自称するなら、絶対に見た方がいい一位。

今のうちならネットフリックスで見れるので絶対に見てほしい。
https://www.netflix.com/title/26588007https://www.netflix.com/watch/26588007



漫画

インターネットもなく、行動範囲も狭かったので、近くの本屋での出会いや、買っていた雑誌からの出会いしかなかった時期。

七つの海

岩泉舞短編集。最近、復刊されました。
表題作の七つの海が本当にいい作品で。岩泉舞先生をしったのは、当時たまたま読んだジャンプに『COMCOP(コムコップ)』の読み切りが載っていてそれで知りました。ジャンプをめったに読んだりしなかったので、本当にたまたまの出会いです。人生にはそういう出会いがある。
七つの海は、夏休みや、雨上がりのあとの空気や、そういう世界のにおいを感じさせてくれる作品で、そして、そういう一瞬は通り過ぎたら2度と戻ることはない。そういう子供の日の寂しさを含んだ作品でした。掲載されている作品、どれも、違うタイプの作品ですが、どれもそれぞれ素晴らしい。

魔法陣グルグル

本屋で、表紙がかわいくて表紙買いをしたのが出会いです。インターネットがなかったので、本との出会いは、本屋での一期一会だった。グルグルがきっかけでガンガンを買うようになって、そっからハーメルンのバイオリン弾きとかも読むようになった。ハーメルンも面白かったな。
魔法陣から魔法を出すってアイデアが新しかったし、ギャグもストーリーもすごい好きだった。ザムディンが何か、まだ言える。
衛藤ヒロユキ先生は、ドラクエ4コマのころから知ってたんだけれども、ドラクエ4コマの時とは絵柄が大きく変わってしまってきて、気づいたのはずいぶん後だった。ハドソンのゲームのアンソロジーの本にも衛藤ヒロユキ先生が寄稿していて、そこでの「反重力おもちゃ」とか独特のサイバーパンクな世界観がすきだった。

ゲーム

PCエンジン派だったので、あんまり貸し借りとかなくて…。後期にスーパーファミコンを手に入れて、それでFF6とか、新桃太郎伝説とかしてた。FF4は友達に借りた。ファミコンやPCエンジンのソフトは、ファミコンショップで買う時代で、そこでは中古も取り扱っていたので、(というかそういうお店しかなかった)そういうところで、出物のゲームをあさっていた。マジカルチェイスというPCエンジンの名作ゲームがあるんだけれども、それもそういう中古ショップで手に入れた。

真女神転生

友達から借りてやった。
当時はすごい難しかった。天狗に何度も全滅させられてね……。混沌、秩序、ライト、ダーク。この世界観の分け方、認識の仕方が、自分の世界観の分け方に強い影響を与えている、それは自覚している。
ダンジョンをめぐる緊張感がすごかった。タマモが束で出てきたときは死んだと思ったし、ギリメカラに全滅もさせられた。オート戦闘で全滅したので、いったい何が起こったのか全然わからなかったな……。物理反射怖い。

天外魔境2

「わが道に敵なし!」のコピーでCMが何度も流れていた。
当時としては最大のマップとイベントが詰まったRPGで、とにかく当時としてはものすごかった。PCエンジンスーパーCDROM2の戦略ソフトとして作られたソフトだった。総プレイ時間40~60時間というサイズで、当時としては物凄い分量だった。今のゲームの規模からみると、”軽い”ゲームの部類に入るので、本当に時代の流れというのはすごいと思う。
絹の正体とか、ほんと、うわーってなったし、赤目村とか、豚汁がおいしい浜田村とか、本当にトラウマになった。
魔神英雄伝ワタルを作った広井王子さんとレッドカンパニーの作品です。このころのレッドカンパニーは本当にすごかった。自分のあこがれの人と会社で、将来レッドカンパニーに入る!って思ってた。この後、広井王子さんは「サクラ大戦」という、化け物コンテンツを作り出すことになる。

リンダキューブ

[rakuten:surugaya-a-too:10158757:detail]
前述の天外魔境2でシナリオを書いていた桝田省治さんがゲームデザイン、シナリオを担当したゲーム。
ポケモンよりも前にモンスターを集めて動物園を作る、というコンセプトで作られたゲーム。ポケモンになり損ねた理由はいくつかあって、一つはモンスターがかわいくなくてシナリオがエログロいこと。でもそれがよかった。僕にとって良かった。僕の他にもよかったって思える人はたくさんいるはずで、そういうのが多様性なのだと思う。
この後、俺の屍を越えていけとか、通好みのゲームを次々と世に送り出すことになる。どれもユニークなゲームで、人を選ぶかもしれないけれども、好きな人にとっては本当に唯一無二な作品だ。桝田省治さんの『ゲーム』ということに対する考え方が好きで、ネットがつながるようになってからは、ホームページに更新される記事をずっとチェックしてた。

桝田省治さんのゲームに対する考え方のわかる本『ゲームデザイン脳』は良著なので、読んでみてください。
回転ずし、サーカス、その他のものをゲームのデザインとして解体していく試みはとても面白かった。
で、現象やコンテンツをそういう風に見るよ、ということが書かれているんですけれども、たぶんわざと書かれてないことがある。それは、『それを見ている人たち(妻とか子供)の目線とリアクションをチェック』していること。そういうことも含めてすごい参考になる。

声優

國府田マリ子さん

魍魎戦記マダラ2のCMソングを歌ってて、そのCMでまんまとはまってしまった。
國府田マリ子さんは、GS美神のおキヌちゃんの声や、ママレードボーイの美希の声をしたりしてました。キャラクターCDも買いました。
それから、ラジオを聴いたり、アニメをチェックしたり。
『國府田マリ子のゲームミュージアム』は毎週録音して、結果テープが大変な量になった。今でも実家のどこかに一部が眠っているような気がする……。ベルクリッパーとか…うう…頭が……。



高校のころ(1994~1997) 22個

実写コンテンツ

高校の時ってあんまり実写コンテンツにはまらなかったので、高校時代の思い出コンテンツってないです。ドラマ、『素晴らしきかな人生』は好んで見てた。井上陽水さんの 『Make-up Shadow』が好きで、カラオケに行ったときは何回も歌った。あと、『家なき子』とか、『金田一少年の事件簿』とかがやってて見てた、楽しんでみたたけれども、あびゃああ、ってなったり血肉になったかというと、そうはならなかった。ただ、『素晴らしきかな人生』の富田靖子さんの演技は、まだ記憶に残っている。

アニメコンテンツ

放映してたアニメほとんど見てたはずなんだけど、今思い返して血肉になってると思うもの、当時、あびゃあってなった記憶の残っているものを。

ナースエンジェルりりかSOS

今思い返すと、『変なアニメだったな……』って思う。
セーラームーンの3匹目のどじょうを狙った作品ではあった。あったのだろうけれども、それだけで終わらない何かがあった。今から思い返すと、全体的に、変、だった。敵の組織のデザインとか、敵のボスを倒してから延々と日常回が続くところとか。とにかく『生活』が丁寧に描かれていて、それが積み重ねられての最終回だった。
少年役の石田彰さんの声が聴けるのは、りりかSOSだけ!ではないと思うけど、石田彰さんの少年声が聴けるのでとても良い。あと、OPが小室哲哉さんで、エンディングがまりちゃんズ。まりちゃんズっていうのは、ミリオンナイツっていうFMの深夜番組で話題になった「尾崎んちのババア」っていう曲を歌っていたコミックバンドで、なんで彼らがエンディングを作ってるんだろうって思って不思議だった。(今思い返すと広告代理店のいろいろだとわかる)。まりちゃんズはその後潜伏し、『崖の上のポニョ』のエンディングで復活する(実際は微妙に違うけど)ことになる。

ロミオの青い空

学校でとても流行った。実際とても面白かった。
学校のオタクの間で、黒い兄弟ごっこが流行った。廊下ですれ違う時とか、胸に腕を当てて、黒い兄弟の確認の所作をしたりした。
ヒロインが三人出てくる。そして、最後意外な人物とくっついたので、それに対してえええええっって思っていたのだけれども、のちに、”俺の知り合いの腐女子”に「一番大切だった人間によく似てたからだろ」と言われて、納得してしまった。納得してしまった自分が辛い。
実際とても面白いので、ぜひ見てくださいよ。今ならアマゾンプライムで見れるよ。

新世紀エヴァンゲリオン

特に語ることがない。
春休みに映画を見に行って、友達と梅田の映画館の9階の映画館の非常階段に列を作って並んで、長い時間待って、映画館で映画をみて、映画館から出て、そのまま分かれて帰った記憶がある。

天空のエスカフローネ

絵と、世界観にガツンとやられてしまった。がっつりと作りこまれた美しい、と確信できる世界観、その世界を支配する因果律のルール。小道具、飛行船、ロボット、空のかなたに見える地球、など、自分にとってときめく要素が詰まっていた。
運命、ということを強く押し出していて、今の自分の運命観にちょっと影響を与えている。因果は応報するということとか、因縁は必ず果たされるということとか。兄と弟、姫、双子、などの”物語を動かす関係性”がこれでもかと詰め込まれていて、引き込まれた。

イーハトーブ幻想〜KENjIの春

イーハトーブ幻想 ~ KENJIの春 [DVD]

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Amazon
夏休みにたまたまテレビをつけたらやっていた。画面からこれはなんかすごいって気配を感じで、空いてるビデオテープに慌てて途中から録画した。そして何度も見た。何度も見た。正体が判明したのは後年、インターネットで検索ができるようになってのことだった。河森正治さんが脚本監督をしたとしって、ああ、なるほどなあ、これでこの美しさがあるのか、と納得した。國府田マリ子さんが妹のとしの声を、主人公のケンジの声を佐野史郎さんが当てていて、息遣いまで聞こえてきそうな演技が、とても素晴らしいです。
キャラクターデザイン・作画監督が岸田隆宏さん、音楽が上々颱風で、映像と音楽で脳が焼かれる。

少女革命ウテナ

今更特に語ることがない。今見ても全く色あせない。(というのは言い過ぎで今の基準でいうと作画崩壊とされてしまう回とか幾つかあるけど)
演出とそれによって生じる世界観が本当にすごくて、その後、大学で演劇をやることの10%くらいは、この作品のおかげだと思う。
最終回のアンシーが剣を刺したシーンで、実は刺していない(舞台上の刺したという演技)だと気づいたときは、鳥肌が立ちました。

key the metal idol

近くのレンタルビデオ屋で借りてみてた、なかなか最終巻まで出なかった作品だった。
主人公のベリーショートの髪型と、ロボットらしい、意志を感じない瞳のキャラデザインがすごい好きだった。そして声が岩男潤子さんだったのもとても素晴らしかった。
当時は、SFとして見ていたのだけれども、実は”アイドル”という概念を掘り下げた作品だった。
当時はよくわかんないと思っていたところは、アイドルや芸能ということの知識が増えて、アイドルのスカウト周りとか、アイドル理論とかいろいろ知るようになると、作中のスカウト会社の描写や、三和土さんの語るアイドル理論とかが、よくわかるようになった。なってしまった。
最後、鬱瀬美浦の人形がボロボロにされるところとか理由とか。偶像は破壊されないとならないのだ。(生きているアイドルは偶像ではなく実存しているので)


王立宇宙軍

夏休みの夕方に読売テレビ(だったと思う)が『アニメが大好き』という番組をやっていた。そこでは、OVAや、劇場版アニメを2時間とかの枠で流していた。オタクだった自分はそれをしっかり見ていたのだけれども、そこで、たまたま見て、「わあ、これはすごい作品だ!」と感銘を受けた。そのとき残念ながらビデオにはとっていなかった。王立宇宙軍との再開は大学生になってからだった。行動範囲が広がり、梅田の大きな蔦屋でだった。手に入れてからはダビングして何回もみた。
これもただ、ロケットを打ち上げるだけの話で、ただそれだけの話が、物凄く好きだ。

耳をすませば

色々と人生の先行きに悩んでいた高校時代にみた。主人公たちが中学生なのに、自分の夢に向かって進んでいるのをみて、うわあああっってなって。
自分を重ねてみて、ひどくショックを受けた作品。
当時、クラスメートに勉強もバレエもできる人間がいて、そいつが、高校の途中で、バレエの留学で海外に行ってしまって、そんな風に、自分の人生を自分で決めれるそいつに、この作品を重ねていたのかもしれない。嫉妬ににた、悔しさにもにている感情。
この映画が好きすぎて、ビデオも、音楽CDも買った。主題歌のカントリーロードが、本当に心に染みていた。
閑話休題ですが。
同時上映が、CHAGE and ASKAの『on your mark』という短編映画で、こちらもよくて、こちらのビデオも買いました。
主人公の声を当ててた本名陽子さんは、のちのキュアブラックです。

漫画

学校で、貸し借りをして、すごい読んでた。
サンデー、ジャンプ、マガジン、チャンピオン、ヤングジャンプが、クラスの教室で回し読みされていて、毎週結構な量の漫画を読んでいたな……。

うしおととら

読み始めた当時はまだ連載中で、白面の者との最終決戦の最中から見始めた。単行本後追い。
今でも定期的に読み返して、そして、そのたびに泣ける。
白面のものが結界を破るシーンの演出が本当にうまくて、ああ、これは勝てねえな…と思わせられた。
生まれて初めてかあちゃんと再会して、うしおが、戦士からただの中学生に戻ってしまった直後に、そのただの子供のうしおの目の前で白面が復活するという絶望。その後の、「母ちゃん逃げよう!」からの「戦いなさい、母はもう覚悟を決めました」が本当につらい。

サトリの回の話が好きなのに、アニメ化はされなかったんだ…。

風の谷のナウシカ

学校の貸し借りで。
学校の貸し借りがなかったら、たぶん読むことがなかった本。
最初、絵でとっつきにくかったんだけど、2巻まで読み進むとそういうのは気にならなくなった。
『終わってしまった世界』『死とともに生きる世界』の描き方と、そこでの諦観を持って生きる人たち、そしてそこにある、小さな希望の描き方が本当にすごい。ユパ様が本当に強くてかっこいい。手をグルンと回して、「ユパ様」(最後の爆弾を爆発させないやつ)がクラスでプチ流行した。
クシャナの代わりに毒を飲んで心を病んだ母、決してナウシカを愛さなかったナウシカの母、そしてナウシカの誰よりも勇敢で純粋な子供。女(母)そして命というものに対しての、信仰に近いような描写や認識、そしてその末の最後の選択、高校生の自分の世界認識にすごい影響を与えました。

銃夢

絵がすごくうまい!
と表紙買いして、それから、話も世界観もすごい!
ってなった本。
町の真ん中に浮いているザレムという都市と屑鉄町、その世界観に素直にすごいすごいと思っていた。自我のありかとか、そういうサイバーパンク的な世界観に初めて触れた作品。
最初から最後まで男の生きざまの話で、イド、ノヴァ、ユーゴ、マカク、ザパン、ジャシュガン、ウンバ、フォギア、ヨルグ、電、ケイオス、そのほかのサブキャラクターやモブに至るまで男たち全員が、それぞれの生き方に哲学を持ち、または持たず、自分をすり減らしながら男の矜持やそれぞれ選んだ美学や夢に準じて生きたり死んだりする物語で、少女である主人公のガリィは、彼らに対してどこまでもアウトサイダーであり、だからこそ、この物語の主人公としてふさわしい。決して、彼らの夢を理解できないものだから。

寄生獣

貸し借りで見せてもらった本。
とにかく面白かった。
ちょっと前のツイッターで「高校の時に初めて読む寄生獣という最高の読書体験」というのが回ってきたけれども、本当に高校生の時に読めてよかった。本当にタイミングが良かったと思う。人生の一番ちょうどいい時期にちょうどよく読めた。
占い師のおばさんが「胸に穴をあけた人に会いなさい」という言葉の回収が最後の方でなされるのだけれども、そこを読んだとき、授業中なのにボロボロ泣いてしまって。(授業中に漫画を読むな)
「ミギー、防御頼む!」

覚悟のススメ

熱い。
ドン、と文字が出るカッコよさとか、漫画表現でできる『見栄をきる』ということ。今は格好良さを文章化できるけど、当時はわからずに、かっこいいかっこいいって思ってた。
必殺技が決まったときに文字が”ドン”と出る演出が本当にかっこよかった。特にかっこよかったのが、覚悟が『因果』を放った後、それをボルトにカウンターで返された後、ボルトに『応報』の文字がでるところです。
堀江罪子が本当に素晴らしいヒロインなんですけれども、ヒロインを素晴らしくするのはヒーローの素晴らしさで、ふたりの相乗効果で本当に胸が震えるくらい素晴らしい。

愛はどうだ!

谷川史子さんの絵が、好きで好きで。
ずっと単行本が出るたびに買ってます。
絵も真似して描いていて、自分の絵の源流の一つ。
初期の谷川史子先生の単行本は『花いちもんめ』も好き。
全部好き。


アクアリウム

須藤真澄さんの絵と物語がすごく好きで。
絵の源流の一つ。
このアクアリウムは、物語の構成もすごく好きで、時間が流れくたびに代わってくものと変らないものが、本当に愛おしい。
主人公の牛島杢子が、生まれてから、大人になるまでを、ゆっくりと描いていくオムニバスで、そこで生じる人間関係の話と、須藤真澄先生のもつ、独特の死生観が交わり、他にはないお話になっている。


振袖いちまもすごく面白いのでお勧め。

ひみつの階段

振袖いちまを追いかけるために買っていた『コミックFantasy』。そこで出会った作品。
紺野キタさんの作品は全部いいんですが、自分の中での最初の出会いということもあって、これがすごく印象に残っています。
閉鎖された女子高の寮と学校、その中で起きる少し不思議な事件の話。優しくて、すこし切ない物語。

少女ネム

木崎ひろすけ・カリブマーレイさんの作品で、未完。
本屋で表紙買いして、そして、その絵のすごさに衝撃を受けた本。
漫画家を目指す女の子の話。
とにかく、絵がすごい。
ロットリングで描かれたであろう、精細で雰囲気のある描画に本当に打ちのめされた。


小説

富士見ファンタジア、スニーカー、ライトノベル(この時はライトノベルという名前では呼ばれてなかったと思う)結構読んでた。これも漫画と同じように、学校で友達と貸し借りをたくさんしてた。

ユミナ戦記

無責任艦長タイラーの作者の吉岡平さんの作品。自分はタイラーよりもこっちが好き。異世界転移の話。(当時から異世界転移はありふれているといえばありふれてた)
さえない男子高校生が異世界転移をして成長する話。世界観、小道具の設定がどれも魅力的ですごい好きだった。
全2巻と短いながらも過不足なくすごくきれいに収まってるお話。吉岡平さんの作品は、エクウスもすごい好き。

それゆけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ

本屋でタイトル買い。
当時は新刊情報を知る手段がなくて。いつ何の新刊が出るかは、本屋に貼ってあるポスターくらいのサイズにすごく細かい字で書かれている新刊予定表を見るしかありませんでした。そこで、待っている作者の新刊が出ないかどうかというのをずっとチェックしてるときに目に入ったのが、宇宙戦艦ヤマモトヨーコの文字。ひどいパロディだ!って思いながら気になって、買って読んで、読んでみたらすごい面白かったっていう。
宇宙戦争コメディSFになるのかな、ジャンル分けをするとよくわからない。キャラクターが魅力的だった。壮大な謎、オールドタイマーという超古代人の遺産など、SF的なガジェットもすごい気になって、次の巻が出るのをすごい楽しみにしていた。
御堂まどかという主人公のライバル?のツンデレおでこアニメオタクのキャラクターが、すごい好きでねえ……。アニメ化したときは林原めぐみさんでした。

ゲーム

PCエンジンから、セガサターン。典型的な遍歴です。
PSではなくセガサターンにしたのは、天外魔境第四の黙示録をプレイするためでした。そのあと、リンダキューブ完全版も出たので、こちらでよかった。僕の選択は間違ってなかったんだ。本当だよ。

真女神転生デビルサマナー

やりこんだ。
日常の都市の中に紛れ込んだ不穏に対して、どうにも好きでたまらない感覚というのはこのゲームから来たのかもしれないし、もともと好きだったのが、これで開花したのかもしれない。

漫画家になりたいと思って、画材を買いこんだりした。でも、ちゃんと書くまでには至らなくて。もっとこのころちゃんと頑張っていればよかったな。進学校だったので、勉強はすごい頑張ってて他にあんまり時間が取れなかった。

ペンで描く

梅田の画材店(tools)には本も売っていて、そこで、絵の描き方の本を探しているときに出会った本(だったと思う)
すごく感銘を受けたし、これを教科書にしてた。


大学のころ(1997~2001) 36個

このころ、無茶苦茶映画見てた。
理系で学校の勉強と課題も忙しかったけれども、演劇部に入って舞台を作ったりとか、いろんなことをして、とても楽しかった。このころも、あまり絵をかいたりとかはしなかった。4年生になって、パソコンを買ってインターネットができるようになって、テキストサイトに出会って、自分でホームページを作るようになり、文章を書いたり、小説を上げたり、漫画やイラストを描くようになった。
最初のホームページはジオシティーズだったな……。

実写コンテンツ

高校のころはあんまり映画とか見なかったんですが、大学になって行動範囲が広がって、毎週のようにレンタルビデオ店でビデオを借りてみるようになった。

スワロウテイル

当時、初めて、こういう移民とか九龍城的な世界観に触れて、それで、うわーーっ、すごいーーっ、こんな世界と表現があるんだーーっ、てなった。今の基準からすると、……?となるところはたくさんあるけれども。当時はその雰囲気とか、すごい新鮮で。あと、岩井俊二監督は本当に光の使い方がうまい。夢のような、きれいで汚い幻を描くのが本当にうまい。この作品で岩井俊二監督にはまって、『PiCNiC』とか『Love Letter』とか『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』とか、他の作品や短編や、あと小説も読むようになった。浴びるように見てた。

金髪の草原

犬童一心監督の初期(初期でもないけれども)の作品で、毎週たくさん借りてきていたビデオの中にあった、偶然の出会いの作品。
夢と、現実。それが裏返る瞬間があって、それが本当に切なくて美しい。世界は残酷で美しく、でも夢のような美しさというものは夢の中にしかない。夢と、現実と、どっちが本当の世界なのか、それはわかんないけれども、今いる場所が本当だとおもってやってくしかない。
部屋中に飾られたヒマワリが不穏で美しくて、本当に映像的にわわわってなるとこがすごく多かった。
夢と幻想がひっくり返るというのが本当にもう、どうしようもなく響いて、ダンサーインザダークも、そういう話だと自分は思ってる。
ダンサーインザダークのそういうところが好きな人には、本当におすすめ。

スパイダーマン2

完璧なヒーローものの映画だと思う。
自分にとって教科書みたいな映画。
ヒーローというものはどこにいるのか、なぜいるのか、何者なのか、っていうことに答えが描かれている。ヒーローは、それぞれの人の心の中にいる。その意味が、言葉ではなく心で理解できる。
心に従って、戦う人がいて、それをみて、他の人も、自分の中のヒーローを奮い立たせて、正義のために戦うようになるっていう、そういう『ヒーローとはなにか』を描いてる作品だと思う。
スパイダーマンが列車を止めた後、倒れたスパイダーマンを守るために、何の力もない市民が、「俺を倒してからいけ!」っていって本当に倒されてしまうシーンがある。まるでギャグみたいに処理されてるけれども(そしてそうして処理されているところがまたいい)本当にあのシーンが何よりも素晴らしい。

髪結いの亭主

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  • ジャン・ロシュフォール
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好きだ。
本当に美しい人生と、美しい人生の終わり方について。
今の時代の倫理観だとたぶん作れない映画だと思う。
映画「聲の形」での、西宮とベランダのシーン。あれは、本当に美しくて楽しい、今が人生最高の時だからこそ、そういうことをしたのだと思うし、そういうことってある。自分の中の死生観の大きな部分を占めていて、そして自分はもう年を取りすぎてしまったと思う。



漫画

無茶苦茶漫画読んだ。漫画喫茶が流行りだしたころで、駅前やらの漫画喫茶に通って、こもって、ずっと漫画読んでたりした。
アフタヌーンを定期購読してた。
本当に無茶苦茶漫画を読みだしたのは、インターネットが開通してテキストサイトを始めてからで、そこで勧められている漫画とかを読むようになった。

「すなかけ」(そらトびタマシイ 収録)

アフタヌーンの読み切りで「すなかけ」を読んで、うわああああすげええええ、ってなってそれからずっと五十嵐大介さん追いかけてる。 
海獣の子供もおすすめだけど、個人的には『魔女』がお勧め

大日本天狗党絵詞

アフタヌーンで読んで、すげええええええええ、ってなった漫画。
アフタヌーン、すげええええええ、ってなりすぎる。たぶん今もそうなんだと思うけれども、体力がなくてアフタヌーン定期購読できない。
黒田硫黄先生は茄子も黒大王もすごいんだけど、自分は初のインパクトの大日本天狗党絵詞が、好き。
ぞわわわわと、背中を内側から撫でられるような、不思議な感覚があって、あと、22歳っていう自分の行き場がどこかわかんない時の精神にうまく引っかかったんだと思う。

なるたる

子供の残酷さ、子供特有の命の軽さ。
そういう、あ、もう駄目だな、って感じがすごく好きだった。乾いた線と背景が物語にすごくあっていて、放り投げたみたいな最終回も含めて、本当に、好きだった。

愛人-AI・REN

終わってしまった世界で、終わりまでの短くて長い時間を、偽物の命と、ゆっくりと安らかにすごす話。
未来も何もなくても、人は人を愛することはできるし、希望も何もなくても、明日の朝を夢見て眠ることはできる。多感な時期に読むとたぶん頭おかしくなっちゃう本で、多感な時期に読めてよかったと思う。

エルフェンリート

最初は、絵の無茶苦茶さとか、「さよならパンツ」とかの、ぶっとんだ展開やエロで面白がって読んでたんだけど、いつの間にか、本筋のストーリーに引き込まれてしまった。残酷さといとしさと。
後半に入ってからの、クローン4体がその飼い主をかばった後、洗脳を解かれて、飼い主を殺す展開が本当に神。

ラブホルモン

発刊されてからずいぶんと時間がたって読んだ。
発刊されたときの年代と内容から見ると、たぶん、女子高生と援助交際ブームのころに、それをモチーフにして書かれたのだと思う。
それから時間を経て、元ネタからの距離が離れたことによって、普遍的な面白さを手にいれた作品になった。
人はどうして人を好きになるのか、好きって何なのか。その謎に対しては(それは気のせいです、たまたまタイミングが合った時にそこにいたからです)という、明確な答えがすでにある。そしてそれはたぶん正しい。でも、それをコントロールできるようになったら、私たちはどうやって人を好きになっていくんだろう、っていう、そういう普遍的な謎に対して問いかける物語です。

エイリアン9

第二次性徴とセックスの暗喩。
変っていく体と、気持ち悪い他者との一次的接触。拒絶。一方的に向けられる性欲。
反対側からは、どうしようもない性衝動と、一方的に向けてしまう性欲。拒絶。
それでも、体も心も変わっていくし、変わってしまえばちょっと前の自分のこと、何を感じていたのか、何を考えていたのかも忘れてしまう。
そういう大人になる家庭のメタファーの話だと思って読んでた。

ディスコミュニケーション

「私はどうして松笛くんを好きになったんだろう」
書き込まれた背景が好き。
書き込まれた背景に込められた情報量が好き。
書き込まれた背景によって生じる、曼荼羅的な日常風景と、そこで起きる不思議な出来事。足元の揺らぐ感覚。
冥界編で語られる、いつか死ぬのにどうして人は人を好きになるんだろう、という問いとそれに対する答え。自分がサブカルが好きになったのはこの作品の影響が大きいです。
ちょっと話がそれるけれども、地面に落書きをしてインドラの矢を放つところとか、ライターの炎から大火球を出すところとかが、中二病的にぞくぞくする演出でした。

ミシンとナイフ

志村志保子さんの短編集。
絵と、画面から、乾いた冷たい空気が伝わってくる。
世界は硬くて冷たくてどうしようもなくて(お話自身はそういう物語ではないのに)だから、暖かい部屋が必要で。
その冷たい世界と、暖かい部屋の間の結露した窓ガラス、そのイメージを志村志保子さんの描く作品に持っています。

ヤサシイワタシ

心に風穴があく話。
大学生の時に読んだ。ちょうどその時、友達のいた部活が一人の女性を巡ってサークルクラッシュしかけていて、その余波が自分のいた部活まで飛んできた。いろいろと大変だなあ、と思ったことがある。

「きっとかわいい女の子だから」(遠藤浩輝短編集1収録)

読み切りでよんで、あびゃあああってなった。四季賞受賞作。
絵もうまいし、お話も面白いし、天才だって思ったし、評価は今も変わってない。
多分、自分の描くお話の源流になってる。

「妖怪ハンターシリーズ」諸星大二郎

大学時代はサブカルをこじらせていたので、サブカルといわれているものたくさん見た。妖怪ハンターも。で、まんまと嵌った。
日常の裏に潜む土着がすごい好きになったのは、このシリーズのせいだと思う。あと、怪異のデザインとか、絵力がすごい。

マッドメン、も、栞と紙魚子もすごいお勧め。

マッドメン

マッドメン

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14歳

梅図かずお先生の作品は全部面白いんだけど、一つ、というと、これになる。(私は慎吾、も、神の左手悪魔の右手、も、漂流教室もすごい)
14歳は、物語のグルーブ感が物凄くて、いったいこの物語はどこへ人を運んでいくんだろうという先の読めなさと、そしてそこへ運んでいく津波のようなエネルギーがすごい。宇宙船ティラノサウルス号とか、物凄い発想力だと思う。頭がごわあわあああっってなる。本当に、一気見すると脳汁がすごいでるのでお勧め。登場人物全員覚悟が決まっていて、エネルギーがあるときでないと読めないけど、読むとエネルギーがたまる。

黒い羊は迷わない

落合尚之先生は、『罪と罰』の現代版リブートもしていて、そっちもすごく面白い。もし、最初に出会ったのが、罪と罰リブートだったら、ここで推したのはそちらになったと思う。けれども、初めて出会ったのが、こちらだったので。
オウム真理教のあと、洗脳、脱洗脳というのが、社会でブームになったとき、それをモチーフにして作られた作品だった、のだろうけれども、先出の『ラブホルモン』と同じように、時間を経ることによって、元ネタとの時間的距離が離れて普遍性を獲得した作品。
どこまでが自分で選んだ自分で、どこからが与えられた自分なのか。誰かに影響を与えることは全部悪なのか。そして、『自分自身はどこにも存在しない』という真実に対して、どうやって受け入れていくのか。そういうことに対しての答えはいくつかあるけれども、『痛み』というのも一つの答え。

「R.P.E」(マフィアとルアー 収録)TAGRO

いい。性癖。

花とアリス

岩井俊二監督が自身で絵コンテをもとに映画をコミカライズした作品なんだけど、映画監督のくせに漫画までうまくてずるい!っていう気持ちでいっぱい。コマ割、ネーム、演出がすごく上手くて、ぐいぐい引き込まれてしまう。とにかくうまい漫画というのを読んだ。

はだしのゲン

小学校の頃に一度全部読んでいたんだけど、大人になって読み返して、この漫画の本当の面白さに気づいた。戦後の混乱の中で生活していく人間のエネルギーとか、それを一発で吹き飛ばしてしまうピカの毒とか。人が生きていく物語で、本当に壮絶ですごい。
10巻の最後まで読んだという人が少なくて、大体は戦争が終わったところか、ともこが死んでゲンの髪の毛が生えてきたところまでで止まってるらしい。もったいない。
戦後を生き抜いていく人間のエネルギーにあふれた物語で、読むとよくわからない元気が出る。
あと、覚せい剤ダメゼッタイ!

なつのロケット

あさりよしとおさんの「夏休みに小学生がロケットを作って打ち上げる話」
ただそれだけの話で、ただそれだけの話だからいい。ロケットを打ち上げる話は、もう、それだけで好きで、ロケットボーイズも好き。なんだろう、自分の中の男の子の部分がもうどうしようもないのかもしれない。

すごいよ!マサルさん

ジャンプで連載が始まったとき、「すごいのが来た!」って震えたのを覚えている。大学でも部活で流行って、ウォンチュ!っていって、肩で体当たりするのが流行りました。本当に新しいギャグマンガが始まったって思った。後にアニメも始まって、そっちも物凄い見てた。作中のセリフとかノリを再現したりしてた。みんなでしてた。

カリクラ―華倫変倶楽部

「まあいいか、ここには花があるし」
生きていくのは、ただ、それだけで辛くて寂しくて悲しくてどうしようもなくて、でも自分は頭が悪いのでそれをどうにかすることもできなくて、ただ、辛いのを噛みしめて一生そうやってやってくしかないのかな、っていう湿ったドロっとした感触の何かを飲み込むような、そんな、どうしようもなさがここにはあって、でも、まあ、いいか。
チェーンソーマンのコベニちゃん。コレ。

ベルセルク

大学の部室で流行った。
「エンジョイアンドエキサイティング!」
流行った。
ここだけの話ですけれども、自分、11巻まで読んだ後、12巻を飛ばして13巻を読んでしまった人間なんですよ。
1巻みて嵌って、本屋で買いそろえようと思ったら12巻だけなくて、仕方ないので、12巻飛ばして13巻読んだら、何が何だかわかんなくなってて、え?え?え?となりました。
単行本は飛ばしちゃダメですね…ちゃんと1から読まないと…とくにベルセルクは……。


小説

大学時代は小説、評論、新書とか、とにかくたくさん読んでた。年100冊くらい読んでた。自宅住まいだったので、大学までの電車に揺られている時間がかなり長くて、当時はスマホもなかったのでその間ずっと本を読んでいた。結構読んだんだけど、何をどんだけ読んだのかとか忘れてしまったな…血肉にはなってると思うんだけど、血肉になりすぎてわかんなくなってしまった。当時脳汁出た!って覚えてるのはこんなの。

ブギーポップは笑わない

冬の製図室で、朝までかけて一晩で読んだ。
当時、ラノベをあんまり見なくなっていたんだけど、本屋で平積みされているのをみて、表紙の絵がすごく気になって手に取った。すごく面白くて、今までに見たことない物語だと思った。誰も物語の核心からは遠いところにいて、ただ状況のなかで、自分のできることをして、自分の答えを出していくしかないっていう、そういう、”閉じた”感じがすごい新鮮だった。無茶苦茶はまって続刊も買ったし、実写映画も見に行った。後に、インターネットがつながったときは、ファンサイトに出入りした。
(この間アニメ化した時に、当時考えてたお話をまとめなおしてプロットにして、ブログに更新してる、いつか漫画にして同人誌にしたい)
ブギーポップミミクリーズ イミテーションゴールド(2次創作です) - orangestarの雑記

新興宗教オモイデ教

脳に来た。
あヴぁああ、ってなった。
当時は非モテでだったので、主人公に物凄く共感した。
他者へのあこがれと、手に届かなさと、うちに秘めた性衝動と。そういうのを抱えたまま生きてた青少年だったので、物凄く響いた。他者への性衝動と暴力と、それに対する忌避感と。どうにもならなさを抱えていて、その喉の渇きのような感覚を抱えて、飲み込んで、やってくしかない。それをまるで自分のことみたいに感じてた。
閑話休題ですけど、
そこら辺の感情をうまく消化して昇華した作品ってがピエール手塚さんの恋のニノウチ、で
shonenjumpplus.com
天才だと思う。

くるぐる使いもよかった。


瓶詰地獄

www.aozora.gr.jp
ドグラマグラを読んでも気が狂わなかったけれども瓶詰地獄はあびゃああってなりましたね。構成もアイデアも素晴らしいし、このページ数。この少ないページで、この物語圧はすごいと思う。タイトルも素晴らしい。
短いので、まだ読んでないって人はぜひ読んでみてください。

アニメコンテンツ

高校の時に比べるとあんまり見なくなった。
深夜アニメというジャンルが始まったころだと思う。
部活のあまりアニメを見ない先輩が、なぜかあずまんが大王にはまってたりした。

ガサラキ

渋い。むせる(むせない)。
大学の時の友達が種ともこさんのファンだった。OPが種ともこさんだったので、OPの曲をMDにダビングして、友達に渡した。2足歩行ロボットが実際の戦争に投入されるとどうなるかを真面目に考察したアニメで、とにかくロボットが渋くてかっこいい。あと、『能を踊って【外側の世界】からエネルギーを引っ張る』とかオカルト要素も強く、設定が過積載だった。エヴァの次の次の世代くらいの作品だけれども、少し、その影響の残滓があったのだと思う。国家の独立、日本の防衛、アメリカとの対立とか、そういう要素もあって、本当に盛沢山だった。
あと、『lain』や『key the metal idol』にもある、陰謀論や、世界を裏で動かしている組織とか、MMR的な世界観という要素もあった。今思い返すと本当に、時代だったんだな、と思う。

ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom

小説がすごい好きだったので、楽しみにしていたアニメ。
小説とはまた違う趣だったけれども、すごく面白かった。実写映画?そんなものは存在しませんよ。
本編の小説は外連味の強い物語だった。(だと自分は思っていた)けれども、アニメはそれとは全然違うものだった。
希死念慮にあふれた中高生たちのオムニバスで、どこにも届かない、どこにも行けない人たちの物語だった。それは原作のテーマとは違ったものだったのだけれども、それも、『ブギーポップ』という作品は許容する世界観を持っていた。『ブギーポップ』の一つの側面ではあった。『ブギーポップ』はキャラクター小説ではなく、世界観と世界の因果の話だったので、それをちゃんと描くのは作者以外には不可能なので、この選択は正しかったと思う。

ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日

熱い。ただただ夢中になった。びえええええええっってなるし、絶対損しないので見てください。


舞台

大学時代は演劇をかじっていて、自分で演じたり、よく舞台を見に行ったりしていた。
今、インターネットを調べても、当時のことを書いた文章が全く見つからない。演劇というのは、本当に跡形も残らないジャンルなのだと思う。

大切なバカンス 惑星ピスタチオ

ja.wikipedia.org
大学の時は演劇部で舞台を作っていた。そして、舞台とかも結構見に行ってた。
惑星ピスタチオは、そのころ超有名な劇団で、自分たちの肉体を使って舞台を表現するという「パワーマイム」という特殊?な方法で舞台を作っていた。
西田シャトナーさんや佐々木蔵之介さんが所属していて、まあ、すごかったんですよ。惑星ピスタチオについて話すととても長くなるので、wikipedia とかを見てもらうとして、自分が唯一直接見に行ったのが、『大切なバカンス』という舞台だった。(ほかの作品はビデオとかで見てた)
ギャグとシリアスと、無茶苦茶な演出がシームレスにつながっていて、「舞台ってこんなことをしてもいいんだ!」とか「ここまでしても、役者の演技で、こんな風に観客のマインドをコントロールできるんだ!」とか、物凄く感銘を受けた。舞台というのは、ビデオとみるのと本当に見るのとは大違いで、目の前で役者が演じるということは本当にうけるエネルギーが段違いにすごい。


劇団赤鬼

ja.wikipedia.org
自分が大学生時代に、神戸を中心に猛威を振るっていた劇団。大学を卒業して、3~8年目くらいの人が中心になって運営していた若い劇団で、でも、1回の公演の動員数が4000人とかを越えていた。若い中高生に人気の劇団だった。学校への訪問公演や、学生に招待チケットとか配ったりして、今考えると、本当に運営がうまかったんだと思う。でもたぶん、運営していた人たちはそんなことを考えないで、『ただ面白いから、多くの人に見てほしいから』やっていたのだろうけれども。
自分もよく見に行った。
大量のパーライトをガーン!バーン!ドーン!と使い、音楽もかっこいいのをズガーン!ズガーン!と鳴らして、その音と光の洪水の中で、逆光に照らされた役者が並んで、声をそろえて口上を述べるだけで無茶苦茶上がる。上げたテンションのまま、大長編ドラえもんのような、またはガンダムポケットの中の戦争みたいな、熱くて、感動できる物語が始まり、終わる。
泣ける!というのが売り文句だったし、実際にすごい感情を揺さぶられたし、物語が物語なので、すごくすっきりした気持ちで劇場を出ることができた。キャッチフレーズは「カーテンコールまで泣くんじゃない」だけど、みんなカーテンコールまでに泣いてた。


行動範囲が広がって、大きな本屋に行くことも増えて、そこで、美術書を覗いたりするようになった。

村田蓮爾


快楽天を毎月買っていた。
実用には向かない本だったけれども、エロ描写さえあればどんなことをしてもいい、というような雑誌だったので、エロ以外の部分が充実していた。
OKAMA先生も書いてたし、道満晴明先生も書いてたし、SABEさんも書いてたし、その後の時代で、主流になる絵描きの人が多くいた雑誌だったとおもう。エロ漫画界のあらびき団?だったのかもしれない。リリカルな話がたくさん載っていて、本当に好きだった。

スタシス・エイドリゲヴィチウス

絵がすごい。好き。

ヘンリーダーガー

当時はもっと、ヘンリーダーガー氏の世界と正確に交信できたのだけれども、今はもうわからなくなってしまった。それがすごく悲しい。
描かれる少女に男性器がついているのも、当然のように理解していたのだけれども、(それは言語化できない、なぜならついているのが普通だから)今はもうわからなくなってしまった。
自分が暴力をふるう側であるということと、自分が暴力を振るわれる側(奪われる側)という二面性が物語と絵画の中にあらわされていて、それを正確にわかっていたのに、自分が変わってしまって、それを説明することはできない。
でも、当時はちゃんと理解していたはずなんだ。



社会人(2001~2007) 26個

実写コンテンツ

このころも、無茶苦茶映画見てた。
仕事が9時とか10時に終わった後、会社の寮まで1時間半かけて帰って、その途中のレンタルビデオ屋によって、適当なビデオを借りて週末に見るのが日課だった。仕事、朝の早い仕事で、7時くらいには始まるので、朝の5時には家を出ないとならなかった。土曜日も出勤で、よく体もっていたなと思う。若かったから。でも結局、体が限界になって、そこは1年半で辞めました。

リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて [DVD]

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岩井俊二監督が好きで。
映画館に見に行った。
当時はインターネット黎明期で自分もテキストサイトを始めていた。作中のカチカチと文字が入力されて、チャットをする描写がゾクゾクするほどかっこよかった。岩井俊二監督の映画は本当に画面がかっこいい。
美しい田園風景と、そこからどこにも行けない中学生の話で、なのに途中に入るアキハバラとか沖縄旅行とか『物理的にはどこかに行ける』という描写が、どこにも行けない感じをより深くしている。結局インターネットや、カリスマアーティストも、出口にはならない。
「エーテルが腐る」は本当に名台詞だと思う。
当時運営してたテキストサイトで紹介漫画も描いた。

花とアリス

岩井俊二監督が好きで。
映画館に見に行った。
当時はちょうど会社を辞めたあたりで、時間の自由がきいたので、東京に何度もオフ会にいったり、地元でオフ会に参加したりしてた。とても楽しい時間だった。人生で、大学時代と並んで、楽しくて自由だった時間だと思う。
今までの岩井俊二監督映画みたいな暗い感じはなくて、ただただ、映像と景色とそこに流れる空気が柔らかで軽やかで尊い。
多分、当時の心性にとてもあっていたのだと思う。

六番目の小夜子

栗山千明さん主演のNHKドラマ。
再放送かビデオで見た。
栗山千明さんが本当に美少女、というかこの世のものとは思えない存在感を放っていて、そりゃ涎先生筆頭、「栗山千明に村を焼かれたい」っていうよ……!
twitter.com

害虫

当時17歳の宮崎あおいさんのプロモーション映画。
本当に美しい。
美しいものに対して「〇〇〇に家を焼かれたい」という常套句があるけれども、この映画の中で宮崎あおいさんは実際に家を焼きます。火炎瓶で。
美しい映像とシチュエーションを矢継ぎ早に出す映画。あらすじは、DVDの裏面に書いてあるあらすじをみないとわからない。そういう映画、でも、とりあえず絵がきれい。映像がきれい。少女を取り巻く環境が、もうどうしようもないほどグズグズになっていて、でもそれが少女の美しさを引き立てる。
宮崎あおいさんが美しくて、そして美しいものは存在してる、ただそれだけで人を傷つけるし、人の人生を台無しにするということがわかる映画。美しいものに人生を台無しにされたい。

ジョゼと虎と魚たち

『金髪の草原』の犬童一心監督の作品。
すごい。すごかった。すごい喪失感だった。
当時は非モテをこじらせていたこともあり(今思うと大したことはないのだけれども、当時はとてもどうしようもないことだと思っていた)そして、人生は、『固く、冷たく、ただ噛みしめるようにして生きていくしかないもの』だと思っていて、そういう自分の感性に、物凄く深く刺さった。
『恋』というのはすごく暴力だ。それによって孤独の深海から引きずりだされたら、もう元の深海に戻ることはできない。感じないように、心が動かないように、固く、冷たく、深海の水底を揺蕩うように這って生きる目の見えない生き物のように身じろぎもせず生きていくということがはもう、できなくなる。怖い。
そういう怖さとか、そして、恋自身の素晴らしさとか、そういうものが描かれていて、本当にすごい。
後、妻夫木聡さんが本当に最高で、『自分の責任を転嫁して、自分が加害者なのに被害者の顔をする男性』の演技をさせたら、日本で右に出る人はいないと思う。『来る(ぼぎわんが来る)』でも『ブタがいた教室』でも、本当に彼の演技は素晴らしい。聞くところによると、本人自身は本当にいい人でちゃんと責任感のある人らしく、役者というものはすごいんだなあと思った。

アニメ映画の方は怖いのでまだ見てないです。


アニメコンテンツ

時期的には、世間?では涼宮ハルヒが話題になってた頃ですね。

灰羽連盟

死後の世界。死んだあと、次の世界に行く間に人がすごす、辺獄やリンボのような世界。
そこで、生前何らかの罪(おそらく生きることを諦めた)人たちが灰羽としてこの世界に生を受け、そして、去っていく話。
…だと思ってる。世界観を無理やりに自分で解釈すると。
作中ではそういうことは語られず、ただ、壁に囲まれた町があり、そこで、灰羽という人たちが暮らして、そしていなくなる、という出来事だけが描かれる。
世界観とそこに流れる優しく穏やかな空気がすき。

当時、テキストサイトで、セカイ系っていう言葉が流行っていて、灰羽はセカイ系か否か、っていう話が出ていた。
灰羽連盟の世界によく似てる『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』という村上春樹さんの小説があるんだけれども、そっちはセカイ系で、でも灰羽はセカイ系ではない、というのが自分の結論です。


鋼の錬金術師 (アニメ)

原作とはまた別の物語。
実は自分はこっちの方が好きです。
原作の方の物語は、運命に立ち向かって打ち壊す物語なんだけれども(それには作者の荒川弘先生が北海道出身だというのも関係していると思う。試される大地で自然を征服して生きていくという強い意志)こっちのアニメ版は、『運命を受け入れる物語』だと自分は思っている。
どうしようもない現実があって、それはどうしても壊せなくて、だから、受け入れて、生きていくしかない。辛いことも悲しいことも飲み干して前に進む、という、厭世観?に似た、世界観がそこにあって、そこが好きだった。
ホムンクルスの疑似家族なところや、救いにはならない小さな希望にすがってしまう人間の弱さというのが、繰り返し描かれて、もう、本当にどうしようもない。土曜日の5時台のアニメなんだけれども、なんか土曜日の5時台のアニメってこんなのばっか。


エルフェンリート

漫画が好きで、OVAでアニメがやるというので、毎巻予約して買った。
非常に出来がよいアニメで、グロ描写も、ラブコメ描写も手加減なしでやってきてる。(その分、原作のなんだかよくわからない魅力は減じているけれども)
個人的に日本三大守と呼んでいる神戸守監督の監督作品。何気ない日常のなかのキラキラとした大切なものを描くのがとてもうまい方で、このエルフェンリートでもそれは健在。

かしまし

他の人には響かないけれども、自分にはとても響く作品、というのはあって、この『かしまし』という作品はそれにあたるのだと思う。
あらすじは、中学生の主人公男子が宇宙人ののってる宇宙船と事故にあって、大けがをして肉体を戻してもらうんだけれども、何の手違いか女の子の体にされてしまう。そして、幼馴染の女の子と、(男の時に好きでそして今でも好きな)あこがれの女の子との三角関係が始まる、という、あかほりさとる脚本らしい、なんかもう、ギャグコメディなんですけれども。

違うんだな…違うんだ……。
中学生の思春期の第二次性徴の変わっていく体と、うまく変わりきれない心の話なんだ…。
すごいんだ…これ……。

  • 主人公男子の【大佛はずむ】は園芸部で、男らしいことが苦手で、もともと小さいころから女の子っぽいものが好きだったり女の子の格好をしていたりしたけれども、第二次性徴で変わっていく自分の体に戸惑ってる。
  • 幼馴染ヒロインの【来栖とまり】は逆に、男っぽい性格で、スポーツも得意。そして、たぶん、自分の体が、変わっていくことにうまく対応できてない。一人称をずっと【ボク】を使い続けてるところとか、そこに折り合いがついてない感じがすごい。リアルに中学校でもいませんでした?一人称ボクの不器用そうな女の子。
  • メインヒロインの【神泉やす菜】は男性恐怖症で、男の人の顔を認識できない。【他者】としての男性への嫌悪と恐怖があって、でもそれって、人一倍、異性としての存在の男性を意識してるっていうことで。強いファザコン、なるたるの佐倉明のような心性をもつキャラクター。


という三人がね、不器用に人間関係するんですよ。
*1

ほしのこえ

わしはこのころから新海誠をしっとる。自主制作アニメの発表会で他の作品と同時に上映されたのを見たときから、こいつは、絶対大きくなるでぇと思っとった。新海誠はワシが育てた。

エイリアン9

漫画もいいけどアニメもよかった。
とにかく絵が動き回るのと、キャラクターがかわいい。
今の作品でいうとメイドインアビスとか好きな人にはお勧め、できると思う、たぶん。
残酷ではないけれども、残酷さ、が描かれている。夏休みに、特に何も感じずにアリやカブトムシを平気で潰してしまうような、そういう種類の残酷さが。

コメットさん

エルフェンリート(アニメ)の神戸守監督の作品。(順番的にはこっちが先)
魔法少女ものではあるのだけれども、どこか気が抜けている雰囲気がある。
日常の些細なことが物語を動かす力になっていて、みんないい人しか出てこないし、すごく優しい作品。
メテオさんと、おじいさんおばあさんのやり取りが好きでねえ…。その三人の関係性の最後のオチは、本当に涙なしには見れないです。



漫画

相変わらず漫画は読んでました。
インターネットをよく使うようになって、ネットで話題になった本とかをよく読んでた。
話題になった本、よりも信用できる人が勧めてる本の方がヒット率が高くて、そういう本を探して読んでました。

冒険王ビィト

読み始めたきっかけは覚えていない。
ふと、ブックオフで手に取ったのかもしれないし、漫画喫茶で読んだのかもしれない。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の作者コンビの作品で、本当に熱くて面白い。ただただ面白いので読んでほしい。グリニデ様は本当に最高だし、キッスも最高。登場人物や敵が本当に最高で、本当に最高なので、読めるなら是非読んでほしい。万人に勧められる。作画の稲田浩司先生が体調を悪くされてずっと休載だったのだけれども、現在連載を再開されており、本当に神に感謝している。

フランケンふらん

たしか、インターネットでイン殺さん(インターネット殺人事件、というサイトがあった)あたりが勧めていた漫画、だったと思う。
読み味としては、倫理観のなさとかが比較的ドラえもんに近いと思う。あと、星新一作品。ショートショートのちょっと不思議な話の連作で、まあ、グロが苦手な人は苦手だと思うけど、結構気楽に読める作品だと思う。本当に作者の木々津克久先生は短編がうまい。『名探偵マーニー』もおすすめ。

ぼくらの

説明いる?みんなもう読んでるよね。
小説の方もすごい面白いので、漫画も読んだらそっちも読むのをお勧めします。

交響詩篇エウレカセブン(漫画版)

最初に読み始めたきっかけは作画の片岡人生先生が友人だからなのでした。それとも当時少年エースを買って読んでいたのかどっちか。
アニメの交響詩篇エウレカセブンのコミカライズなんですが、アニメとは別物です。根っこに流れてる物語の骨格のようなものが違う。
アニメも漫画も同じレントン少年の成長を描いているんですけれども、アニメが「大人になる」お話ならこっちは「男になる」お話です。最後にレントンが背中を向けて最後の決戦に挑むところか、本当にかっこいいんですよ。デューイとホランドの関係もちゃんと描かれていて、兄貴と弟の話になってる。全体的にすごく男くさい話です。

惑星のさみだれ

読め。
読め。
読め。
読め。
読め。
絶対に読んで!

ここ10年で、一番脳から汁がでた作品。物凄く漫画がうまい。
伏線とその回収の仕方、SF設定、魅力的なキャラクター、語感、能力や技や概念に対するネーミングセンス。本当にどれも素晴らしい。
物語はこれ以上ないくらいなさわやかな余韻を残しておわり、これ以上ないくらい素晴らしいエンディングだった。
もう、この漫画があるなら自分は漫画かかなくていいや、って思った作品。

花子と寓話のテラー

脳がグルグルする。
アリュージョニスト以前にアリュージョニストを感じた作品です。どういう例えだ。
存在証明をされない何かは存在しない、定義によって存在するものは定義されないと存在しえない。クランテルトハランス。物語の登場人物に意識はあるのか、現実に存在する人間の意識が証明できないように、物語の登場人物の意識も証明できない。
『認識によって世界が形作られる』ということを物語で表現した作品。
自意識が定まってない当時の自分に物凄くゴリゴリ来た。

gogoモンスター 松本大洋

これも、ヘンリーダーガー氏と同じように当時は、言葉にできないでも交信できた世界だったのに、今はもう、何を書いているのか理解できなくて悲しい。
当時物凄く好きだったものが、ただの紙に書かれた絵になってしまうのは、本当に悲しい。

小説

ミミズクと夜の王

読め。
読め。
読め。
読め。
読め。
絶対に読んで2。

本当に美しい物語だし、できるだけ年若いうちに読んでほしい。
これを書くとファンの人に怒られるかもしれないけど、自分はこれを『アルジャーノンに花束を』と同じ種類の物語だと思っているんですよ。頭がよくなって世界を理解なるようになって変ってしまうことと、それで世界の見え方が違ってしまうこと。それでも変わらないもの、自分の中の大切なものと、自分にとって大切な人。本当に美しい物語なので、本当に読んでほしい。


勇者と探偵のゲーム

これも、アリュージョニスト以前にアリュージョニストを感じた作品です。だからどういう例えだ。
ぼくらの、のノベライズをした大樹連司さんの作品。大樹連司さんの作品は(自分にとって)当たりが多い。
自殺を考えたことのない人がいないように、『世界が物語ならいいのに』と思ったことのない人もいないと思う。
勇者と探偵のゲーム は、そんな、『世界を物語』にしてしまう装置が作られた世界で、主人公(勇者や探偵)になれない人間の、物語である世界に対する小さな抵抗の『物語』の話。でも、その戦いの結果は…というと本当に絶望しかない。
@phaさんが、「物語を作らない、現実を正確に把握しよう」という旨のことを書いていたけれども
結局、人は、『認識』して『解釈』し『物語った』時点で物語を作ってしまうし、物語の登場人物になってしまう。怖い。

WEB小説

あの頃、インターネットでは、あちこちで、たくさんの人が小説を書いていた。
テキストサイトだったり、小説投稿サイトだったり、2ちゃんねるだったり。
今、小説家になろうとか、カクヨムとか、エブリスタとかで、当時以上のたくさんの物語が生まれている。そこで物語を綴っている全ての人に対して、素直に尊敬の念を抱く。
なんとなく自分が文章を書いていた当時と比べると、今の方がコンテンツとしててこなれてて、読む人のことをちゃんと考えてる作品が多いなあって思う。当時は、みんな、書きたいものが先行して、うまく形になってないものがあちこちに転がってた。それは今もそうで、そういう作品を書いてる人はたくさんいるのだろう。でも、そういうのが目につきにくくなってるのだと思う。

師匠シリーズ

shishoseries.seesaa.net
【死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?】っていう2チャンネルのスレッドがあって、そこに当時投稿されていたシリーズ。八尺様やコトリバコなどの今もyoutubeとかで語られる怪談はここが発祥。
当時は実話と創作の垣根が曖昧で、この師匠シリーズも半ば実話として受け入れられていたと思う。
ひとつひとつの話でも完結しているのだけれども、その話が実は別のお話とリンクしていて、読み進めていくうちに点と点がつながり、実はあの時のあれは…というのが明らかになる瞬間があり、それが本当にぞくぞくする。
コミカライズもされてるし、いまだにゆっくりだけど話の更新も続いている。『ブギーポップストレンジ』*2みたいな、いまだ語られてはいないけれども、この物語の核心になるであろう出来事というのは示されていて、その物語がいつか語られることを本当に心待ちにしています。

波を飼う(ゴレ)

esupa.xrea.jp
当時、テキストサイトに、『ゴレ』さんっていうすごく物語を書くのがうまい人がいた。
当時のテキストサイトには同じようにうまい人もたくさんいて、そしてその人たちは何人かプロになっていったのに、ゴレさんは結局プロにならなかった。
淡淡と文章を書いて、そこを自分の居場所として、それが本当にゴレさんっぽいと思う。
じんるいのみらいは、くらい−−−−−−−−−−−
ゴレさんのサイト。書きものがたくさんある。

ところで、大昔の約束ですけれども、『波を飼う』のコミカライズ、許可いただいていたの、まだ、有効でしょうか。

ゲーム

なんか、大人になってからとんとゲームをしなくなった。
ゲーム機も持っていなかったし。テキストサイトやインターネットではノベルタイプのアダルトゲームが話題になっていて、でも、全然そういうのもプレイしてなかったな……。

雫 (アダルトゲーム) - Wikipedia
ここに挙げてますが、実は、やったことないんですよ。
エアプ。
なのになんで挙げたかっていうと、当時、伝え聞くゲームの内容が、物語が、キャラクターが、あまりにも面白そうで、魅力的で、そして、それをもとに『脳内でエアプした雫』という架空のゲームがあるんですね。自分の中に。
note.com
cr.hatenablog.com
理想のエロゲ、という集団幻覚。それと同じように、自分の中になる、幻覚の『雫』があり、幻覚の『瑠璃子さん』がいるんですよ。そしてその瑠璃子さんは今でも僕を見てる。昏い、夕闇の淵で、微笑みながら僕の方を見ている。


"長瀬ちゃん、電波届いた?"



ひぐらしのなく頃に

当時の彼女、今の嫁に、熱烈に勧められて始めたゲーム。
本当にすごく面白かったし、すごく夢中になった。自分が始めたのはブームになってからかなり後の方で、確か皆殺し編が出たころから。
面白くて面白くて、次の日仕事があるのに徹夜で読みふけった。冗長で読むのにしんどいテキストだと最初は思ったけれども、ハマると、もうこの文章でないとダメになる。何回も繰り返される部活メンバーの日常も寒いギャグもキャラクターのしゃべりも、それが後でボディブローのように効いてきて、本当に、うわー!うわー!ってなった。
あと、羽入……。
最初出てきたとき、ゲームのCD*3をへし折りそうになったし、二回目に出てきたときはノートパソコンをへし折りそうになった。

物語のギミックとしては一発もののアイデアなのに、こんなに続編が出ていまだに愛されてるのは、物語のギミックだけではなく、キャラクターが本当に魅力的dだったからだと思う。圭一くんや、レナ、魅音、佐都子、梨花ちゃんには幸せになってほしい。…と思ってたところに卒と業である。佐都子勉強しろ。あと、詩音、ちゃんと情報共有しろ。





鬱、休職、退職、治療中(2007~2012) 6個

当時勤めていた会社での理不尽で、完全にメンタルがぶっ壊れまして。それは今でも後を引いています。人間、無茶して壊れると後々大変なので、適当なところで逃げるの大事。本当に大事ですよ。ゆめゆめ忘れることないよう。
2006年の末にに801ちゃんの1巻が出まして、それで、会社を辞めて漫画家になりました。漫画で食ってく、というよりも、もう会社勤めが無理になったんですね。で、専業。実は体調もガタガタの状態がずっと続いてて、年1冊何とか出して、っていう感じでやってました。

実写

『メンタルが弱っているときでも特撮は見れる。』
そういう言葉をよく聞きますが、それって多分正しいですね。アニメよりも特撮の方が見るのが楽だった。特撮は鬱に効く、かどうかはわかんないですけれども、辛い時でも見れる何かがあった気がします。

仮面ライダー電王

最高だった。
途中ヒロインの降板というトラブルもあったのに、それをきれいに物語の中に組み込んでいた。
キャラクターが本当にイキイキとしていて、ああ、このキャラクターたちは本当に生きてるんだなあ、って思えた。物語自身も先の読めない展開で本当に面白かった。別れが確定している1年間の旅、っていう、もう、本当にずるい。


アニメ

アニメも比較的見てた。液晶テレビの大きいのが普及し始めた時期で、それと一緒にブルーレイレコーダーを買って、片っ端から録画してみてた時期だった。
大きな画面で見ると、小さい画面で見るよりアニメが面白い…気がする。たぶん、気のせいじゃないと思う。

yes!プリキュア5

ここら辺、ちょうどテレビの買い替えの端境期に見てたと思う。
プリキュアシリーズの中で、一番好き。
夢原のぞみの主人公力がすごくて(劇場版の『Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』も完璧なヒロイン力を出してる)本当に元気がでる作品でした。あと、作画がきれいな回が本当に作画がきれいでフィティッシュで。特に春日野うららメイン回がすごかった。gogo18話『みんなに届け! うららの歌声』が本当にすごい作画なので見てください、何とかして。

ノエイン

ループもの、転生もの、並行宇宙もの、錬金術もの。
これらのジャンルに共通するテーマがあります。それは『もし、失ったものを取り戻せるとしたら、もし、どうしても手に入らないものを手に入れられるとしたら、あなたはそれに手を伸ばす?それがどんな対価を要求するとしても』というもの。
このノエインも広義の並行宇宙もの、ループものになっていて、そして、やはり、上記のテーマを持った物語です。失ったものへの郷愁、願い、そんな感情にあふれていて、本当に切ない。(()ループものの、そういう部分を煮詰めた作品が、『ノスタル爺』。これも面白いのでぜひ読んでください)

忘念のザムド

ザムドは哲学。いや、哲学って言葉は使いたくないんですけれども。
すごく難しい、というか、象徴的な要素によって語られる部分が多くて、話し出すととても長くなるので……。
riv.hatenadiary.com
りぶ野 (id:rivfi)さんの解説がわかりやすくていいです。
また、難しいことを考えずに、美術、設定、演出、のかっこよさに酔いしれるのもいいと思います。むしろ一周目はそれをお勧めします。

  • ザムドのデザインがかっこいい
  • 偽装郵便船という設定がかっこいい
  • 尖端島で使われている崩し字の感じがかっこいい
  • ビートカヤックがかっこいい
  • 茨木のり子を朗読する伊舟がかっこいい
  • ジブリみたいな登場をする角俣雷魚がかっこいい
  • ヒトガタ兵器のいびつなデザインがかっこいい
  • クジレイカのひとり語りがかっこいい

かっこいいところを上げるとキリがないのですが、とにかく、美術や演出の細かいところが本当にしびれるんですよ。内容の解釈はそれから後でも。

漫画

漫画、人生で読みすぎて、もう二周くらいしてしまってたので、新しい漫画を読んでも『ああ、これ、どっかでみたやつだな』って思ってしまうようになってしまった。よくない。面白いは面白いけれども、あびゃああああ、ってはなりにくくなってて。(鬱だったのもあるかもしれないけれども)

町でうわさの天狗の子

そういう時期にみて、あびゃあああああっってなった作品。
読め。
読め。
読め。
読め。
読め。
絶対に読んで!3。

このエントリは、”万人にお勧めのコンテンツ”というものではなく、『面白いと思う人は少数化も知れないが、自分語りの代わりに置いておく』というものが多いのですが、『絶対に読んで!』というのは、本当に、万人にお勧めできるし、人生において、読んでないと損をする、と宣言できるものなので、絶対に読んでほしいです。
田舎の日常や学校生活や、そこに生きる人が本当に細やかに、丁寧に描かれていて、そして、そこで描かれた日常の風景が物語のラストで、非常に重要な役割を果たす、という、物凄く計算された構成が素晴らしいです。本当に名作。
瞬ちゃんがかっこいい。
タケルくんもかっこいい。

舞台

友人の麻草麻草郁(かわいい) (@asakusan) | Twitterさんが脚本を書いた舞台を見に行ったのがきっかけで、それから舞台を見に行くこと少々。
麻草さんは、いつか終わってしまう予感のする物語を書かせると天才なので、もっともっと世間の人は知るといいと思う。

アリスインデッドリースクール

www.youtube.com

貼り付けているのは、何度目かの再演のアリスインデッドリースクールPARADOX。期間限定公開ですが、今なら見ることができるので、時間があればぜひ。
最初に演じられた無印のアリスインデッドリースクールは、記録映像もなく、もう見ることはできません。本当にお芝居というものは記憶にしか残らない(そしてその記憶もいつかは消える)コンテンツなのだと思う。
orangestar.hatenadiary.jp
コミカライズもさせていただいて、そのころに書いた記事がこちらになります。


子供生まれて6年目くらいまで(2012~2018) 11 個

子供生まれて無茶苦茶忙しかった。ほとんどコンテンツに触れることができないくらい。そんな中、時間があるときにどばっと浴びるように見たりした。
実際、ここら辺のコンテンツみたの、2016年以降で、子供生まれて4年目、までは本当にコンテンツに触れる余裕がなかったんだと思う。

実写コンテンツ

アマゾンプライム、に生活を、支配されている。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

911の直後を描いた作品。だけれども、自分が見たのが911からだいぶ時間がたってからなので、普遍的な作品として摂取することができた。死んでしまった父親の痕跡を追いかける発達障害の子供の物語で、その中で出会う人とのふれあいを書いた物語。ミステリのような構成と展開になっていて、見ていて退屈させない。人との出会いというものを、それによって孤独が癒されるということはなく、出会う人もまた、それぞれに孤独で、それをどうやって受け入れていくのか、ということを描く物語になっている。
うちの嫁が見たらたぶん、号泣して死んでしまうので、絶対に見ない方がいい作品。

仮面ライダークウガ

アマゾンプライムで無料配信してるときに見た。
いやああああああああああああああああ!無茶苦茶面白かった!
仮面ライダーとは何かっていうのに真剣に向き合ってそして形にした作品だと思う。
仮面ライダーシリーズで一番異端ってファンの間では言われてるらしいけれども、すごい納得する。
主人公の五代くん、最初に登場したとき、すごく嘘くさい人間だなって思ったんですよ。空っぽっぽい笑い方をする人間だなって。でも、話が進んで、彼の出自や、なぜ、彼がそういう行動をとっているのかがわかってくると、その空っぽに見える笑顔が別の顔に見えてくるんですね。すごい。
あと、これ、ネタバレになるんですけれども、仮面ライダーがなんで仮面をつけているのか、それにたいする答えも最終回で示されているんですよ。
五代くんは、最初、グロンギを倒すことに対しても抵抗があって、それでも仮面ライダーとして活動していくんですね。で、最終回で敵のボス(人間を殺すことをただただ遊びだと思ってる同情の余地のない敵)と戦うんですけれども、その時、演出で、仮面ライダーに変身していない五代くんが、敵のボスと殴り合うというシーンがあって。で、その時、五代くん、すごくつらそうな顔をしているんですよ。殴られる時よりも、殴るときの方がつらそうな顔をしている。ここで、視聴者に『五代くんは、今まで52話戦っていたとき、ずっとこんな顔をして戦ってた』って初めてわかるんですよね。それを誰にも知られないための”仮面”ライダーだったんですよ。


アニメコンテンツ

アニメもあんまり見れてなかったなー、テレビ放送や配信を追いかけるというのがあまりなくなった。
僕だけがいない街、はテレビでの放送を追いかけてた、次の話を楽しみにしながら見てた。

僕だけがいない街

今、ネトフリでも見れますね。
https://www.netflix.com/watch/80114226?trackId=13752289
昔感想を書きました。面白かった。
orangestar.hatenadiary.jp

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

昔感想を書きました。物凄く長いの。
orangestar.hatenadiary.jp
orangestar.hatenadiary.jp
「今までガンダムを見たことのない人に、最初にガンダムを見せるとしたら何を見せる?」難問がありますが、自分は、このオルフェンズを推します。


小説

育児中、小説が一番自分の時間を調整しながら読めた気がする。

幻想再帰のアリュージョニスト

kakuyomu.jp
読もう!アリュージョニスト!これも以前記事を書きました。
orangestar.hatenadiary.jp
今、カクヨムで再放送?中なので、追いつくチャンス!
本当に、アリュージョニストには人生を救われた。救われたといっても過言ではなくて。
鬱をこじらせていた時に、”因果関係を求めてしまうのは人間のバグで世界に物語は存在しない”という真実にたどり着いてしまったんですね、頭ではなく実感を伴って。それは恐ろしい虚無です。でも、真実だから逃げることができない。さらに、”物語は存在しない”というそれ自身も”物語”であり、しっぽを飲み込む蛇のように、出口のない煩悶をずっと続けていたんですね。でも、アリュージョニストを読んだことによって、解消されました。
人間の本性、は物語を見出すこと。そして、この世界で認識されるすべてのことは”その物語の押し付け合い”。この認識を得て、蛇の環がスルリとほどけました。世界のベースが虚無であることは変わりがないけれども、”ここで認識される世界”に関しては、自分の都合のいい物語を他人に押し付けていいんだ、その押し付け合い自身の責任を自分でとらなくて(正しさの保証を自分でしなくていい)んだっていうのが、本当に救いになりました。ありがとうアリュージョニスト。



閉鎖病棟

物凄く私小説的な小説。
登場人物に対する寄り添いが丁寧で、また、そこで起こる出来事に対しての描写…というか手触り、手付きがとても丁寧。
ジャンルとしては一応ミステリになってしまうのだろうけれども、そういうのではない、人の人生についての物語で、とても、よかった。

彷徨の季節の中で

実質私小説。
作者の辻井喬またの名を堤清二さんは、西武取締役兼作家をされていて、この『彷徨の季節の中で』はその父との軋轢の半生を描いているのだけれども、この父というのは本当に傑物で、
堤康次郎 - Wikipedia
すごい。
本当に人生の物語という圧力がこの本にはあって、本当に面白かった。面白いという言葉で片付けてはよくなかった。

すばらしい新世界

1984と並んで、ディストピア小説の祖と言われてる作品。後学のために読んでおくかと思って読んだら、思いのほか…というか無茶苦茶面白かった。コミカライズしたい。
当時の、『人間性をなくした大量消費社会』というディストピアの想像図が、今の自分たちの社会と寸分たがわず、いかにこの100年の間に人間の”普通の人間らしい暮らし”の定義が変わってしまったのかがわかる。
それでも、この物語は普遍的な面白さを持っている。それは、人間万能(科学万能)になってしまった時代に、どうやって、人間は人間である苦痛をコントロールするのか、ということと、その中で感じる孤独とどう向き合っていくのかということ。
映画マトリックスの中で、マトリックスの中の人間に完全幸福社会を与えることができないコンピュータの苦悩のようなものが描かれていた…ような気がする……けれども、『人間が人間らしく生きるのに、全てが自由というのは、逆に苦しみを呼ぶのだ』とか、人間の自由と自由意志についての考察も含まれていて、大昔に書かれたSFだとは思えないほど。逆に考えると、技術的進歩と人間自身の苦悩はいつの時代も同じようにあるのかもしれない。

昔ちょっとだけメモを書いた。
今、ハックスリーの「素晴らしい新世界」を読んでいるんだけど - orangestarの雑記



魔女の子供はやってこない

矢部嵩さんのホラー小説?
表紙を書かせていただきました。
無茶苦茶面白い。
全部の文章がキレッキレで、読んでる最中のトライブ感がすごい。
子供や大人の残酷さや悪意の描写がすごい。
物語の人生に対する残酷さと、それと折り合いをつけるどうしようもなさも本当にどうしようもない。
加速がつくまでは読みにくい文章かもですが、本当に今でいうエモさがあるので、一回読んでみてください。


ゲーム

ゲームは本当にやんなくなってしまった。
一応、家に、PS2もwiiもあったのだけれども。

舞台

真説まなつの銀河に雪の降るほし

www.youtube.com
麻草郁(かわいい) (@asakusan) | Twitterさんの脚本作品。10万年後の未来、人類が滅んで人類の後継が生きる世界で、ただロケットを打ち上げるだけの話。
…これが、本当にいいんだ……。

舞台なのでログが残らない、記憶しか残らない。それが本当に残念で、再演を待つが、再演されたとしても、それはかつて演じられたお話とは別のものだ。


いつかコミカライズしたい。





子供生まれて6~9年目くらいまで(2018~2021) 4個

少し余裕が出てきて、いろいろなものに触れることができてきた。
反面、子育てっていう圧倒的な人生圧力を持つものに、感受性の風船が押し出されて、あびゃああああ、って感じること自身が難しくなってる、という自覚がある。
あと、”生活”ですることが増えてきて、それにも感受性のメモリをずいぶんと喰われてる気がする。
宮沢賢治も『告別』という詩の中で、才能や素質について

五年のあひだにそれを大抵無くすのだ
生活のためにけづられたり
自分でそれをなくすのだ

というように述べているけれども、まさしくそんな感じで、生活に削られていってるのを実感してる。頑張れ自分。

アニメコンテンツ

planetarian~星の人~

冒頭の、ロボットに開発者が話しかけてるのをロボット視点で見てるところでもう駄目。こういうのに弱いんだ。
ガード不可の攻撃をたたきつけられてる感じ。わかってても避けられないやつ。こういうのに弱いというのがもう、反射というか、癖になってるんだろうなって思う。かわいそうなロボットの話には、本当に弱い。

小説

うるはしみにくし あなたのともだち

『ぼぎわんが来る』から澤村伊智先生の大ファンになってしまった。
澤村先生のは全部お勧めなんですけれども、個人的におすすめするのが、この『うるはしみにくし あなたのともだち』。
ルッキズム地獄と学校の怪談の話です。本当にルッキズム地獄の話ですけれども、そこにあるギリギリの少女の友情が、まあ、これも地獄なんですけれども、とにかく地獄みたいな話です。
澤村先生の文章はとても読みやすいので、『文章今みるのしんどい……』という人にもおすすめ。
ホラー的なダメージよりも生きている人間の人間関係によるダメージの方が大きいので、そこらへんでダメな人は多いと思うんですけれども。まあ…そこは……。

澤村先生の初心者にお勧めなのは、ぼぎわんシリーズ。
映画化もされた人気作で、映画の感想としては「ぼきわんの登場シーンよりも前半の田舎のシーンが辛い」「モラハラ旦那がきつい」「ぼぎわん早く来てくれ~!って思った」など、ホラーシーンよりもそこに向かう人間関係の方で辛い辛いと評判でしたが、小説もたがわず、人間の辛いところが描かれていて、うう…辛い…ってなる。
ぼぎわん以外の作品は、そこまで辛くないので、読むのなら『ししりばの家』からがお勧めです。

短編集のなどらきの首、もさらっと読めてお勧め。ここら辺から入るのがよいです。
洒落怖で見たみたいな僧侶や神職が出てきて解決してくれるってことはなくって、なぜそれがそうなってるのかというミステリを解くような解決策で怪異を解決、たまに物理って感じです。いや…結構物理…?

澤村作品はジャンルごとに作品の作りがちょっとずつ違っていて、とても楽しい。全体に横たわる露悪的な趣味はあるけれども、それがあまり見下すような感じではなく、寄り添うような、それでもダメになってしまう人生な感じとかが、ちゃんと書かれていて、好感度高いです。自分の個人的な感想ですけれども。

ファミリーランドは、現実と地続きのちょっとだけ未来(そして、それは早晩実現されるであろう社会)の話で、人間のためにすごく整えられた環境で、人間が息苦しくて生きていけない社会をオムニバスで描いています。(id:p_shirokuma)先生の『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』を物語に落とし込んだような小説です。はてなブックマーク、はてなブログ、はてな界隈で話題になるような、そういうお話なので、はてな界隈の人はぜひ読んでみてください。

『ひとんち』は本当に好き勝手やってるな、って短編集で、本当に好き。よくできたショートショート。個人的には一番楽しく読めて好きかもしれない。この中に収録されてる『シュマシラ』が本当に好き。

それ以外にも、澤村伊智作品は、「読者を楽しませよう!」という悪意サービス精神にあふれているので、ぜひ読んでみてください。

美味しい右手

kakuyomu.jp
テサキザさん作のカクヨム連載作品。無茶苦茶面白くて好きだったのに、連載が途中で止まってしまった。見ているだけではなく、ちゃんと広めたり、感想を言ったりすればよかったと本当に反省している。(連載が止まったのは別の理由かもしれないけれども。)
怪異もの。
口裂け女とかいろいろな妖怪が出てきて主人公が機転で切り抜ける話なんだけど、主人公が淡淡としすぎていて、一番怖い。

面白いのでみんな読んでみて!

舞台

怪人坂の少女と、少女館の怪人

v2.kan-geki.com
実際に見に行ったわけではなくて、アマゾンプライムに入っていたのをみた(現在は公開終了)だけど、無茶苦茶面白かった!
瞬きもできないようなテンポの速い芝居に歌踊りがついて、見てるだけでも楽しい作りになっているうえに、相互参照する入れ子構造っていうめまいを呼ぶような物語の構成になっていて、さっきまで遊びで劇中劇で行われていた芝居が、現実で、現実だったのものが語られた物語だったり、過去のことだと思っていたことが現在のことだったりと、幻灯機のように目まぐるしく動く世界が本当に楽しい。普通、物語って、どこからどう作ってどう付け足して、っていうのが見たら大体わかるんだけれども、これはどこからどうやってつないで、はじまりがどこでどうやってこんな風に収めてるのかが全然わからなかった。初めて見る物語で、本当に興奮してみてた。




…という感じでした。
今までの人生とそのコンテンツ。
これ以外にも面白いコンテンツはたくさんあったけれども、脳汁がドバドバ出て、『これは自分の人生の一部だ!』って強く言えるのが、上に挙げた、125本+αになります。
別にこれは、『面白いからおすすめ』っていうのではなくて、どちらかというと、自己紹介に近い。
美味しんぼの中で山岡が「ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランが『あなたが普段から食べているものを教えて欲しい。あなたがどんな人であるか、当ててみせよう』と言っていたが俺もそう思う。あんたがいつも食べているものを教えてもらおうか」っていうようなことを言うんだけれども(うろ覚え)今までの人生で面白いと思ったコンテンツというのは、それ以上の自己紹介だろう。恥ずかしい。

自分だけじゃなくって他の人の『人生オールタイムベストのコンテンツ』を見てみたいので、みんなやってみてほしいです。

*1:ちょっと調べたら、三人は中学生ではなくて高校生だった。あと、三人の設定も少し違っていた。でも、自分の中では中学生だし三人は、この三人なんだ

*2:一部のファンの間でブギーポップシリーズの最終回として語られることになるのではないかと推測されている期間の物語

*3:DVD?たしかCDだった気がする