機動戦士ガンダムオルフェンズ最後までみた。
- マクギリスがすごい好き
- ミカとアニキに関しては、あれ以外に(結末としての)落としどころはなかったのだと思う
- マクギリスがすごい好き、ガエリオさんとアインがまさか、最後ああいう風になるキャラクターだとは最初の登場では思わなかった
- 社会階級と倫理観と道徳、家族という概念の相違について室町時代の話や、明治時代の東京の話、産業革命時のヴィクトリア時代の話を肴にしていっちょ長い話を書きたいけれども、ちょっとその時間が取れそうにないので。
- 道徳や倫理観というものは、社会の維持に必要で、それには、家族などの共同体の再生産がなければ維持されない
- また、その維持される“価値観”は、自然淘汰の結果、その共同体の存在や再生産の邪魔になるものは淘汰され、再生産に寄与するものは強化される。
- そういうものが300年続いた社会の思考実験SFとしても面白かった。
- 世界の辺境とハードボイルド室町時代(集英社インターナショナル)
- 東京の下層社会 (ちくま学芸文庫)
- どん底の人びと―ロンドン1902 (岩波文庫)
- ー写真と文によるーヴィクトリア朝ロンドンの街頭生活
- あとフミタンがすごい好き
- 悪い奴、というのが出てこないで、それぞれがそれぞれの家族、共同体を守りたいという思いの中、もてるカードの中で最善の行動をとった結果生まれる物語、というのがとてもよかった。
- これだけ複雑でたくさんの数の人間がでてくる群像劇を50話でまとめるってすごい手腕だなあと思う。また、SFというか、社会を思考実験するタイプのSFとしてもとても完成度が高い。好き。
- その中で共同体を顧みない唯一のキャラマクギリス
- マクギリス好き
- ロリコンだけど好き
- 幸せに本物と偽物があるのか?って聞いたけれども、あれがすごい好き
- マッキーにとって、あれは、たぶん、幸せだったことに間違いはないだろうけれども、あれは、ガエリオのいう“本当ではない幸せ”に該当する案件なので、そこらへんの、どうしても、交わらないところがすごい好き
- マクギリス好き。ガエリオは本当に優しくていい奴なので、そりゃあ、殺さないと前に進めないよな。
- あと、イオクさま最高だな!
- イオク様が最高だった。
- イオク様、もう、本当に、無能な働き者の上司の見本みたいな人なんだけれども、ただ、あの人徳があるのも頷ける。
ビーム兵器を使わないモビルスーツがとても良い
モビルスーツ、つまり人型決戦兵器が出てくる理由付けとしてとても良いです。
真面目に人型決戦兵器を考えると戦車より弱くて機動力がなくて運用がめんどくさい利用価値のない兵器になるんですけれども(ガサラキみたいな特定な環境で使うような兵器しか想定できない)そのために色々なアニメで、人型汎用決戦兵器を
無理やり適応させる方法を考えていくわけです
宇宙世紀ガンダムでは、アンバックシステムとミノフスキー粒子という設定をつかって、他、エウレカセブンやエヴァンゲリオンでは、その超すごい兵器がもともと人型の素体から出来上がっていて、基本の形を変更できないので、人型のまま使いますとか、宇宙人からもらった兵器がちょうど人型だったとか、あと、マクロスの、相手の宇宙人のサイズがでっかくって巨大ロボットサイズなので、それに合わせた、っていうのもいいですね。たぶん、もともと対話のことも考えて単打じゃないかなマクロス。作中ではそういう言及もなかったような気がするけれども。
で、オルフェンズなんですけれども、そこらへんの“人型ロボットが活躍する理由”として、“とにかくロボットの装甲が硬い”というのを採用していていいですね。あとビーム兵器が通用しないという装甲を持っている、というもの。
戦車が巨大ロボットよりも強いのって、主な理由に的が小さい、装甲が厚い、というのがあります。あと強い弾が打てる。つまり、世界観として 攻撃力>>(超えられない壁)>>防御力 という前提がある世界のわけです、戦車が強い世界っていうのは。
で、じゃあ、 防御力>攻撃力、の世界、投擲武器で致命傷を与えられない世界観だとどうなるかっていうと、相手を倒すためには、近くまで接近して、超重量武器で押しつぶすかねじ切るしかない。ちょうど中世ヨーロッパの重装歩兵の戦いのような感じですね。60キロもある鎧をしょってモーニングスターとか重い斧とか棒を持って殴り合う世界。投石器で石で押しつぶす世界。(石弓は強力なので鎧も貫通しますけど)(禁止兵器のあのレールガンですねそれ)
それを可能にするためのナノラミネート装甲で、モビルスーツのフレーム、そういう設定をしたうえでの、ビームでないなんかあの凶悪な棒とかハサミとか、馬+ランスで突撃攻撃をする世界ですね。あと、ドリル。ガンダム世界でドリルが出てくるってとてもいいですね。ドリルは男の魂です。
ロボットがかなり渋い感じでとても良かったです。
物語の作り方、群像劇
群像劇、を分かりやすくする仕組みを、昔、舞台でアイドル20人近く同時に出る脚本を書いている脚本家の麻草さん(id:screammachine)から聞いたのですが、ある物語、キャラクターを作ったら、その変奏である物語やキャラクターを配置すると、まとまりが出る。同じ話の、ちょっとしたバリエーション違いを、それぞれの人間が演じている、ほんのちょっとの差異が別の物語の結末を生んで、それが、群像劇になる、というような話をきいたような聞いてないような気がします。(うろ覚え)
アインとクランク二尉は別の可能性の三日月とオルガだし、マッキーとアルミリアは別の可能性の三日月とアトラだ。なんで、イオク様はオルガになれなかったんや……。
とにかくとても良かったです。
モビルワーカーっていう、ボール以上の棺桶兵器が出てきたのもよかった。
amazonプライムビデオで見たんですけれども、他にガンダムWとかもやってて、良かった。オススメ。
子どもにクレヨンしんちゃんとドラえもん劇場版を見せたいから始めたんですけれども、初めて見るととても良かった。
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