「やっぱりAIには勝てなかったよ……」ビクンッ!ビクンッ!
もうこの時点で自分よりも相当絵がうまいんだけどどうするんだろうね。
これくらいの絵を描くことのできる絵のうまい人間でも、人物下絵線画30分、色塗り1時間、背景30分かかるとすると、最低でもこの絵一枚書くのに2時間くらいかかると思う。でもそれをAIだと数分で出力してしまうわけでしょう?今はまだ、細かい指定はできないみたいだけどこの数週間の開発と進化の速度を見てると来月くらいには指示したらその通りのイラストを出力できるようになるんじゃないかな、細かい表情も込みで。
となったときに、こう、絵で食ってる人間はどうすればいいのか、とか、それ以前に絵を趣味にしている人間もどうしたらいいのか。って気持ちになる。織物や瀬戸物焼き物、蕎麦屋料理店のように工業製品で大量生産されたものと一品物とで風合いの違いで勝負していくのだろうか、其れしか道がないのか、そもそもそういう道があるのかどうかすらわからない。
ただ、『それなりに絵がうまい』だけ(以前は”だけ”ではなくそれは立派な技能だった)(以前といってもほんの10日くらい前で)の人は本人はともかく世間的にその価値を認められなくなってしまうのではないか。とか、昔写真が出たときにイラストはなくなるといわれたけれども結局イラストはイラストで残っていて、(ただし写実画の価値は下がった)それと同じようなすみわけがなされるのか。それはこれからの将来の歴史をみないとわかんない。本当にわかんない。
漫画はどうなるかっていうと、もう少し、AIが追い付くまでに時間はかかると思う。少なくともネームに関しては。ただ、ネームと表情とポーズを指定したら自動で作画してくれるくらいの機能は1年くらいたたずにできてしまいそうだ。本当にできてしまいそうなので、頭を抱えている。これからどうやって漫画を描いていけばいいんだ。
ただ、この機能で一番恩恵を受けるのも絵を描いてる人たちだとも思う。簡単に絵が描ける機能がこれまでの歴史の中で開発されてきたけれども(3D背景だったり写真取り込み線画であったりクリップスタジオという画材だってそうだ。クリスタにはひょろひょろの線を補正してくれる機能がついている)それを一番使いこなしているのは絵を描く人たちだったりする。(使いこなせてない人もいるけれども)(俺みたいな)その証拠にみなさい、今の中学生の描く絵を。それほど超絶にうまいレベルにいない子たちでも自分よりも相当絵がうまい。特に塗がうまい。そういう補助してくれたり書きやすくしてくれるツールがたくさんあって、それを使いこなしてるからだ。
そんなことを考えてるけど、結局、今は『新しいツールは勉強して使いこなすようにしていかないとどんどんおいていかれる時代』で(それは絵に限らずプログラムであったり他のいろんな業種であったり)何とかやっていこうとするならば走り続けないといけない時代だっていうことだけなんだなって思う。
とりあえずやってくしかないか。
あえて逆張りで鉛筆簡単イラストを極めるという方向もあると思うけど(自分にはそっちの方が勝ち筋に見える)(楽なほうを選ぶな!)