orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

表現と経験と当事者性について。

よくある、経験と表現にまつわる話について。

「経験したことの方がリアリティがあっていいものが書ける」
「経験していないことを書くと、リアリティがなくてよくない」
(「じゃあ、ミステリ作家はみんな殺人をしてるのかよ」)

から進んで

「経験していないことを書くべきではない」
「当事者以外が、その問題について書くべきではない」

まで。
(たぶん後者の先に、「LGBTQに設定されたキャラクターは、LGBTQ以外の人間が演じるべきではない」があるのだろうけれども)

この理屈、理屈として通っているように見えるけれども、どん詰まりだと思っている。

なぜなら

「経験しているからこそ書けないことがある」
「当事者だからこそ、語りえないことがある」

という現実があり、

「経験していない人が、調べて、想像して、やっと表に出る表現、作品というものが存在する」

ということも十分にあるからだ。



戦争に行って人を殺してしまった、とか
ひどい虐待にあって人生がおかしくなってしまった、とか
逆に、虐待をしてしまい、それをずっと後悔している、とか

本人の中で、ひどい傷になっていて、その深さは、その人にしかわかりえないもので、それを語る『資格』ということになれば、確かにその人たちにしかその資格はないのかもしれないけれども、その傷の深さゆえに、それは容易に語りえないことになっていて。

そういう出来事を語る物語を、それをちゃんと調べて、想像して描かれる、当事者でない人の書いた物語に、その当事者の人の傷が癒される、ということだって、ある。(もちろんその逆もあるだろうけれども)

どんな物語だって語られていいし、経験がなくても、その物事をテーマにした物語を語ってもいいし、想像力の届く限り、どんな世界について手を伸ばしてもいい。と思ってる。取材、調査、資料集めは必要だし、いろいろと配慮は必要ではあるけれども。

趣味特技twitterの人、集まれ!

f:id:orangestar:20211219172601j:plain
あちまれ~~~!
ヒウィッヒヒー

追記:ここは悪いインターネットですね3発売中です。

1,2も。 3巻、2019年に、あとは入稿っていう状態までできていたのに、いろいろあって(本当にこの3年いろいろありましたね…)放置されていたものです。その分、ネタが古くなって(現実のディストピアが加速して)しまっているところもありますが、まあ、そこらへんは……。 よろしくお願いします。 あと、未公開のまま放置された漫画が結構あるので、そこらへんもなんかしていきたいです。

令和38年の年金事情

f:id:orangestar:20211127104114j:plain
R38の年金事情


マタイ効果

マタイ効果(マタイこうか、英語: Matthew effect)またはマタイ原理(マタイげんり、英語: Matthew principle)とは、条件に恵まれた研究者は優れた業績を挙げることでさらに条件に恵まれるという現象のことであり、それは科学界以外の様々な分野でも見ることができる。「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」と要約できる[1][2]。この概念は名声や地位の問題にも当てはまるが、要約の文字通り経済資本の累積的優位性にも当てはめることができる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%BF%E3%82%A4%E5%8A%B9%E6%9E%9C

「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」
現在でも、富裕層の方が貧困層よりも健康で長生きで。