orangestarの雑記

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これからニュースサイト(個人キュレーションサイト)を始めるにはどうすればいいのか

http://free.bonpunote.com/entry/2014/10/24/060000


の記事を読んで思ったこと。
個人ニュースサイトのことなど。


記事の個人ニュースサイト関連のところ要約すると、「個人ニュースサイトすごい!俺も個人ニュースサイト王になる!」ってことなんだけれども、ざっくりとなんでも個人ニュースサイトを作るのは止めた方がいい。


凡夫さんは最近ニュースサイトを始めたばかりだから知らないだろうけれども、10年くらい前に個人ニュースサイトが勃興して、猫も杓子も個人ニュースサイトだらけになった頃があった。有名どころだとちゆ12歳とか、TBNとか、ゴルゴ31とか、だんげろうずとか、ダークマターとか。それ以外にも20〜100個くらい、VNIサイトなんて殆ど個人ニュースサイトだったら、もしかしたら300近くあったかもしれない。で、それらのサイト群がどうだったかというと、ほとんどのサイトがアクセスが振るわず、ほとんどが半年くらいで消えていきました。


で、なんで消えて行ったかというと。

一つのジャンルのニュースサイトなんて一人につき一つしか必要としていないし、でっかいところが3つくらいあれば、ニュースサイトとして用が足りる。ということです。今でも、グノシーとはてなブックマークとスマートニュースを全部使って全部のニュースを観てる人なんていない。何故かというと、殆どニュースの内容なんてかぶってしまうからです。しかも個人サイトのエントリの内容もニュースの内容に100文字程度の感想を書いたものだけ。新聞だったら、各社の傾向から比較して読むというために数社とっているひともいるけれども、ニュースサイトに
ついてはそこまでの情報の価値はないというのが現状です。


で、今も残ってる個人ニュースサイトというのは、当時のニュースサイトブームから継続的にファンを獲得しているサイトだけ。そういうサイトでも、アクセス数は減ってきてるといいます。しかも今はニュースサイトの競争相手として、グノシーなんかのアルゴリズムでゴリゴリと個人にカスタマイズしたニュースを送ってくるアプリ相手に戦わないといけない。今から個人で総合ニュースサイトを始めるのは、ドラゴンボールのVSセル戦のミスターサタンみたいな沙汰です。



じゃあ、今からニュースサイトをするのは絶対にやめた方がいいのかというとそんな事もない。

今、お話をしたのは、総合的なよろず取扱いのニュースサイトのおはなしです。狭い専門範囲で、切りこんだ、そのジャンルの人が必要とする情報発信するニュースサイトなら、十分に可能性はあります。
例えば、“スコ速@ネット小説まとめ”というサイトがあります。なろう小説などの、新作レビューをしているサイトです。このサイトは、FC2の小説ジャンルランキングで常に10以内に入っているサイトです。なろう小説やネット上の小説は、数が多く、どれからみたらいいのか、面白いものもあるだろうけれどもちょっとよく分からないジャンルです。そういうものに対して“キュレーション”する、そういうサイトのアクセスは伸びます。
ほか、“なめくじ長屋奇考録”というほぼ日本で唯一であろう、エロ劇画レビューに特化したサイトがあります。物凄いプライオリティーを持っているサイトで、その筋では知らない人は、たぶんいません。
ほか“Hagex-day info”なども、ネットでの揉め事に特化したキュレーションサイトと言えない事もないかもしれません。
“他の人が目を付けていない”“せまいジャンルで”“オンリーワンのキュレーションサイトになる事”これが、これからキュレーション、ニュースサイトを始めるのに必要な事だと思います。



じゃあ、どんなニュースサイトが考えられるかというと

はてなブログの新着ブログを紹介するサイト
  • 検索PV期待度  ★
  • 固定PV期待度  ★★★
  • 炎上可能性    ★★★★★★★★★★

ある程度の成功は見込めますが、大炎上の可能性が高いのでお勧めできません。
また、はてなですのではてブなどから確実なアクセスが見込める可能性が高いです。
ほか人気ブログランキングとブログ検索 - にほんブログ村に登録されているそれぞれのジャンルのサイトを淡々とレビューしていくというのもありますが、同様に炎上の可能性がとても高いです。



特定のアニメのジャンルのイラスト、2次創作、SSを紹介するサイト
  • 検索PV期待度  ★★★★
  • 固定PV期待度  ★★★★
  • 炎上可能性    ★★★★★★★★

そういうサイトはあちこちにあり、ある程度の成功は集めてますがやはり炎上の可能性が高いです。
また、どうしても偏りは出ますし、他の宗派の人間からの攻撃によって、疲弊することがあります。
結局最後にはそのジャンルへの愛が試されます。



wikipediaのお勧め記事を淡々と紹介するサイト
  • 検索PV期待度  ★★★★★★
  • 固定PV期待度  ★★★★★★
  • 炎上可能性    ★★

お勧めのサイトです。
暇つぶしにwikipedia巡回をする人も多いですし、暇つぶしサイトとしてとても需要が高いと思います。
ただ、自分のwikipedia巡回を常にする必要があり、ちょっと手間がかかる気がします。
また上記の二つに比べて、内容が一般的なので、最終的にかなり大きくなる可能性を秘めています。




というような、キュレーションサイトが考えられます。
まあ、実際にやると手間ばかりかかって、本当に好きでないと続けられないというのが実際でしょうが。


やっぱりインターネットなんだから自分の好きな事を好きなようにしたいよね。




それでは。