orangestarの雑記

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踊るんだ。できるだけ上手に。

ここ数日のアマゾンの記事のこと。



アマゾンについて、消費者としてはとても便利に使っているのだけれども、コンテンツ提供者として、思うところがないわけではない。

コンテンツ提供者として思うこと。アマゾンは、1次創作者の自分だけではなく、出版社、取次まで含めた諸々の出来事など、今まで慣例的に行ってきたことに風穴を(それは障壁でもありギルドでもあり労働組合的な側面もあった)開けて、消費者とamazonに利益をもたらし、その流れについていけない、行くわけにはいかない諸々の組織からは、利益が失われていった。

消費者としては、とても、便利にアマゾンを使っている。実際、今住んでいるところで、アマゾンがない生活というものは現実問題として考えにくい。携帯電話がない生活が想像ができないように。自分の住んでいる町は、他の多くの町と同じように高齢化が進んでいる。なので、近所のドラッグストアは、赤ちゃん向けのオムツの販売をやめてしまった。あったとしてもひとつのメーカーのものがひっそりとあるだけだ。なぜって?需要がないからだ。かわりに薬局には、老人向けのオムツが売るようになった。

オムツを買いに行くには、少し遠くのホームセンターまで買いに行かないといけない。車があればいいのだけれども、自分は薬を飲んでいる関係で車を運転できない。(運転するのがとても怖い)行くとしたら自転車で行くことになる。それほど遠いわけではないのだけれども、手間ではある。重くはないけれども、かさばるし、自転車でいくつも買って帰るのはすこし大変だ。

そういうわけで、オムツやら、そういうかさばる日用品(例えば、水や、トイレットペーパーや、猫の餌など)はamazonを含む通販に頼るようになった。
楽天カードだって作ってからずいぶん経つし、ポイントをうまく使って得をしているなと思う。交通系電子マネーの使えなかったマクドナルドもついに楽天カードを使えるようになったらしい。

無理して、通信販売のない生活をすることはできる。断捨離をして暮らす人や、田舎で電気のない生活を送る人みたいに。ただ、生活のちょっとした不便さが積み重なると、どうしても、便利なツールは使うようになるし、そこまで無理をしていても、あんまり意味がない。通信販売が充実すれば近隣の店も縮小してどんどん商品を取り扱わなくなっていくし、選択肢はどんどん少なくなっていく。結局そういうツールを最終的には使う、使わざるを得なくなる。今、携帯電話がない生活を送るのが難しいみたいに。amazonや、そのほか楽天などの通販を使わない生活というのは、考えにくい。うまく暮らすためには、そういう、技術や社会の変化によって次々に代わっていく環境に、うまく合わせて踊っていけないとならない。踊り続けないと。

amazonがその環境を作り出しているわけではない。その変わりゆく環境の中で、“一番うまく踊っている”だけだ。一番うまく踊った人間が、次に流れる音楽を決めることができる。でも、次の音楽でも、一番うまく踊れるかどうかはわからない。うまく踊れなければ、ステージから降りていくだけだ。

踊らない、という選択肢はない。自分も、コンテンツ提供者として、消費者として、できるだけうまく踊らないといけない。

今、近所には注文できるネットスーパーがいくつかある。それらやamazonを使い分けて生活している。生協も使っているし楽天も使ってる。かさばって重い水はネットスーパーを使っているけれども、オムツなどの品ぞろえが悪いので、そこはamazonを使っている。便利に使える冷凍のものは生協を使っているし、猫の餌は楽天を使っている。
どれも最安値が一目でわかるようになっていて、消費者が実店舗よりも得をするようにできている。
そこまで通信販売に頼っても、子ども二人を育てていると嫁が週に二回は闇市帰りみたいになって生鮮食品を買い込んでくるけれども、それは実店舗のほうが安かったり新鮮だったりするからであって、通信販売のほうが安くて新鮮になればきっとそっちに移行すると思う。

踊らない、という選択肢はない。次にかける曲を選びたいなら、できるだけうまく踊るしかない。



自分に踊れる踊りを、できるだけ上手に。



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