orangestarの雑記

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ふつうに良かった映画とふつうじゃないけど良かった映画10選

今週のお題「ふつうに良かった映画」

『ふつうに良かった映画』ってはてなで書くと、はてな映画警察がくるぞ…と思いながら。






世間で普通にヒットして普通に面白かった映画をいくつか挙げていきます。
まあ、みんな観てるだろうし、普通に面白かったから普通のコメントしかかかないけどな!

スパイダーマン2

スパイダーマンTM 2 [DVD]

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  • トビー・マグワイア
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アメイジングじゃない普通のスパイダーマンの2。
ヒーローが一人いくら頑張ったってそれで町の悪人全員対応できるわけじゃないしなんでヒーロー一人で頑張るの…意味あるの…?そんなことより野球しようぜ!っていう当たり前の疑問に答えを用意してくれた作品。普通にいい。


ウォッチメン

あと、そのヒーローが一人で頑張るのの普通じゃない回答が

ウォッチメン [Blu-ray]

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  • マリン・アッカーマン
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のロールシャッハ=サン。「でもやるんだよ!」
普通ではないがいい。


マトリックス2

映画のアクションシーンは、早回し、ストップモーション、スローモーション、そういう映像効果によって進化してきた、というところが大きいと思うんですが、それを突き詰めるとこうなるんだろうなあという映像表現。映画の中身とかテーマとか忘れても、あのアクションシーンを覚えている人は多いはず。映像効果によるアクションのかっこよさ、についてはここで突き詰めつくした感があります。
え?中身?えー?あれ…?えーと…。


300

そして、その早回し、ストップモーション、スローモーション、のかっこよさ、そういうので演出される使いふるされた技術を完全に使いこなしてる、って思う映画がこれ。
あがる。とにかくあがる。ジャーンジャーン!ダーン!
俺たちは戦士だー!
そういう“あがる”感じを出るのは、本当に丁寧に、シーンやアクション一つ一つを演出しているからで、本当にすごい。いいものというものはとにかく丁寧な仕事に尽きる。
プロの仕事!俺たちは戦士だー!!


マッハ!

一切特撮?を遣わないで撮ったムエタイ映画。とにかく痛そう。
タトゥクトゥク数十台で道を爆走して次々に炎上していく光景は、使っている車が軽いのもあって深刻そうには見えないんだけれども「あ…これもしかして死んだんじゃないかな…?」と思うシーンも多々。
この映画で学んで欲しいことが二つある。ひとつはかなづちで殴れば人は死ぬということ。あとはトンファーの正しい使い方だ。やー、アクションに関しては前評判どおり、痛そう、痛い、大丈夫?生きてる?って感じなんですが、細かい演出が結構光ってた。人が死ぬこと、死んだら悲しいということ、そこらへんをしっかりと描写しているアクション物ってほとんど皆無なんじゃないかしら。全体的な痛みの感じるアクションシーンとあいまって、独特の雰囲気が出ています


リベリオン

リベリオン -反逆者- [DVD]

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  • クリスチャン・ベール
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ガンカタかっこいい。
ガンカタかっこいい。

椿三十郎

逆抜き不意打ち斬り。
逆抜き不意打ち斬り。


害虫

青山真治監督の『EUREKA』で鮮烈なデビューを果たした、心に闇を宿した死の臭いのする14歳の少女だったころの宮崎あおい主演の作品。今は、NANAでハチを演じたりとポスト杏のような宮崎あおいですが、このころは本当に美少女でした。今も美人ですけど。作品の内容も母親の自殺未遂、不登校、火炎瓶を作って民家を燃やす、など盛りだくさん、しかも1時間半の作品なのに、その間登場人物全員がほとんどしゃべらない。パンフレットのあらすじ紹介がないとあらすじさえわからないという、理屈抜きで14歳女子の闇を味わうだけの映画。


リング

リング [DVD]

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  • 松嶋菜々子
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普通にいい。普通に怖い。
今観ても、というか観るたびに、「ああ。これはいい映画だなあ、怖いなあ」って思う。
人を怖がらせるためのガジェットのつくりかた、不安を感じる場所、不安の感染。そういうもののツボを的確に押してくる。
感染の恐怖、禁忌の恐怖という、しっとりくる恐怖を抑えながら、恐怖にひきつった顔などの“見た感じで怖くなる恐怖”“骸骨がドーン!ってでてくるお化け屋敷的恐怖”もちゃんと押さえていて、すごい。あと、物理の恐怖(血しぶき、拷問)をしていないから、小学生中学生などの残酷指定にもひっかからないんですね。すごい。なんかもっと別のトラウマとか出そうだけど。こういうのを死ぬまでに生み出せればいいなって常に思ってる。
貞子…?3D…?う…頭が……。


ノロイ

ブレアウィッチプロジェクトが流行った頃に、日本で同じようなのつくれないかなーってコンセプトで多分出来た映画。
普通のホラー映画みたいにどかーんどかーんってくる怖さはないけれども、じわりじわりといまいる場所をゆっくりと侵食していくような嫌な感じがずっと漂っていて、あと、よくわかんない儀式とかお面とかそういうガジェットがとてもいい。ジワる。
土着ホラー映画としてとてもよくできてるんじゃないかなーと思う。

結局なんで事件が起きたのかどういう原理で呪いが発動するのか明かされず。またそこがいい。

惜しむらくはCG。
あのCGが無ければもう少し…ぎゃくにCG抜きでやった方が良かったんじゃないかなーって思う。





以上、他にもいい映画はたくさんあるけれども、不意に浮かんで人に紹介できるものだけ。
あ、電人ザボーガーもいいですよ!!



職業クリエイターは絶対に電人ザボーガーを観に行った方がいい!絶対にいい!! - orangestarの雑記





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