orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

あなたをあやせるのは、あなただけ

404 Blog Not Found:あなたを逃せるのは、あなただけ
の記事とか、あと、色々について。
まあ、逃げれるのならば全力で逃げればいいし、とても正しい。自分だって巻き戻るならそうしてるしそうしたらよかったろうなあと思う。
正直、まあ、苛め以外でも、社会に出ても色々あって、やっぱりそのときも自分は逃げそびれて、まあ、こんな感じになってしまったわけですけれども。でも、そのとき逃げ出してても、やっぱり早晩どこかで何かにつかまってたと思う。



▲▲閑話休題▲▲



よく、自分のブログを読んでくれてる人は分かると思うけど、実は自分は根っこのところはマッチョで、
努力厨がはびこれば2020年地球は滅びる。
とか、書いてたんですけど、まあ、マッチョの照れ隠しみたいなもんです。努力すると結果はついてくると信じてるし、筋肉は裏切らない*1。ただ実際は敗北続きで、2勝5敗くらいで負け越してる気がする、無駄な努力の多い人生でした。



▼▼閑話休題終わり▼▼



それで、やっぱり、勝ち負けとか、戦う逃げるとか、そういうのを、人生のメインにおいて生活は出来ないのだなあというのが、負けの多い人生をおくってて駄目になったりした結果思うことです。
今日の日記のタイトルにつけた“あなたをあやせるのは、あなただけ”っていうのは、(id:dankogai)さんの記事のタイトルのもじりです。自分の周りで、傍からみててハードモードの人生をプレイしていても、なんか楽しそうだったり、実際は負け越してるのになんかやっぱりなんか楽しそうだったりする人は、とても、自分の、自分自身のああしかたが、うまい。
うちの嫁さんの話なんですけれども、家のあちこちに、取って置きの高いジャムとか、お菓子を隠していて、何か辛いことがあったり、耐えれないことがあったり、予想外にうまくいったことがあると、“ごほうび”として、それを開けてなめたりとか、なんかそういう、“ちょっとしたいいこと”を作って、自分をあやしています。他にも、ちょっとだけいいバスソルト*2をつかったりとか、そういう、自分で自分自身を慰める方法っていうのをいくつかもっていて、そういうのを見ながら、ああ、自分にはこういうのはなかったなあ、と思ったりしました。
そういう、自分で自分自身をあやしたり慰めたりする方法がないと、煮詰まったとき、そのまま煮詰まり続けて、とんでもないことになる。僕は、根がマッチョなので、“そういう自分のなかの圧力を高めて負荷を掛けるとそのぶん、強くなるんだ!”と思って、自分というナベに圧力がかかるままにしてたんですが、そういうことをするとナベが壊れるらしいです。壊れました。で、壊れても“手負いのほうが強いんだ!”っていって頑張ってたんですが、常識的に考えて手負いのほうが弱いですよね。あと、ついでだから言いますと、死ぬ気で頑張る!と時々本当に死ぬこともあるらしいです。恐ろしいですね。
いじめ、に関わる話をしていましたが、それだけではなくて、一般的に、逃げるか戦うか、以外に、“時間が解決してくれるようなことは解決してくれるまでガス抜きをしながら待つ”という選択肢もあると思います。それは、お菓子をリスみたいに隠してもそもそと食べるでもいいですし、コンビニスイーツでもいいですし、アイドルのコンサートに着飾っていってもいいでしょうし、鉄道の写真を撮りにいってもいいでしょうし、はてなでブログを書いてみたり、コスプレをしてみるというのもいいと思います。自分というナベからどんな風にして圧力を逃がすかっていう。そういうタイプの問題への対処の仕方があると思います。



▼▼



本当は、なんか、こういうどうやってやり過ごすのかとかいう方法をかくんじゃなくって、電話番号だけかいて、とりあえず俺が何とかしてやるから電話を掛けて来いって言えればいいし、でも、自分もそんなに余裕があるわけではないし、権力とか人脈もないので、物理的にも能力的にも出来ない。自分は日本の政財界を牛耳る影の首領ではないので、総理大臣に電話して、これこれこういういじめ対策をするといじめを防げるので予算と人員を、と命令することも出来ない。本当にそういう自分の力のなさがみっともないし、申し訳ないと思う、大人として。
2009-05-20
のいじめ対策は本当にすばらしいし、実際すべての現場でこれが実践されてればいじめはだいぶなくなると思う。
でも実際は(この記事中にも書いてるとおり、)

 このような例が、蓄積されず、研究対象とならず、伝播していかず、「素晴らしい先生」の一実践の終わってしまうのが、教育界の最大の欠点です。

のまま、終わってしまっているのだと思う。
実際のいじめの現場の体験を書きます。自分の中学の頃はどうだったのか。
中学1年のときにいじめがあって、それが、まあ、けっこう目に見えるものだったので(暴力とか)問題になって(いじめとしてではなく校内での小突きあいとして)ホームルームが開かれ、殴ってた方が殴られていた方に謝罪するということがあったんだけれども、その後、どうなったかというと、その苛めてた人間は、2年になっても3年になっても別の人間を苛めていて、それが、どんどん巧妙化していくようになった。本当にただの暇つぶしで、自分はいじめをしているという意識がおそらくないものだから(実際に彼自身が何かをするわけではなく、周りに、“そういう”空気を醸成させるのがとてもうまい)いじめとして発覚しないし、多分、苛められている側が何かいっても、偶然とか、本人の気のせい、で済まされてしまう(なにせ、物理的な攻撃はないので)というような感じで。その苛めてる人間の能力というのが、石橋貴明*3が持っているのと似たような雰囲気と能力で、(多分、苛める側で、特に良心の呵責なくカジュアルに出来る人間はみんな似たような感じだと思う)“場”があったら、その場で、誰を今、いじっていい人間か、っていうのを場の雰囲気に合わせて、もっていって、みんなで、それをいじることによって盛り上がれるように場を暖める能力、とでも言ったらいいのか、とりあえずそういう能力の持ち主でした。
そういう人間に対して、表面的な反省を流したり、そういうのって無力で、しかも多分本人は悪いことをしてると思っていないので、何度だって同じことをする。学校が頼れないし、しかも、なぜそうなってるのがうまく説明できない状態で(上のようにしか説明できないし*4、それでも今やっと説明できるようになったくらいで中学のときは、その場の流れとかなんでそうなるのか全然わからなかった)
そういう人間がいる場では、その流れにあわせるか、排除されて逃げるか耐えるか、どっちかしかなかったんじゃないのかなと思う。特に学校という外部空間がない場所では。学校は、何人もの石橋貴明や和田アキ子がカジュアルに屈託のない笑顔で笑いながら悪意をぶつけてくるところです。わー自分で書いててこれはすごいと思った。地獄だ。
ただ、外、インターネットでもいいですけど(lineとかsnsじゃなくて)広がってるインターネットにはそういう圧力がないし、自分に合わない流れがあっても、また別のどこかの流れに寄り添える。

あと、前回の記事で、不登校になったら人生詰むように思えるよね、*5って書いたけど、自分の周りにも不登校からなんか適当に大学いって就職した人がいるし(その人の場合は、別に請われてCTOになったわけではなく、Cランくらいの大学にいって、バイトで事務仕事してたらそのまま就職っていうあまりに普通の流れです)(というような知り合いが2人位いる)不登校からの母数がわからないので、何とかなる!とはいえないけれども、思ったよりも何とかならないものではないんじゃないかなと思います。自分も鬱で会社辞めたときは詰んだと思ったけどまあ、今はこんなですし。

いじめの直し方

いじめの直し方

ネットいじめ (PHP新書)

ネットいじめ (PHP新書)

*1:グラップラーバギで、なんか鍛錬の云々の話のときに出てくる言葉

*2:お風呂に入れるほうのヤツです

*3:今から20年位前の全盛期の石橋貴明です。あの頃の石橋貴明の才能はすごかった…らしいです、反射神経とかhttp://d.hatena.ne.jp/aureliano/20090704/1246637957

*4:何を言ってるのかわからない説明だと思うが

*5:実際がどうとか、周りがどういおうが、本人が主観的にどう見えるのかというのが、一番問題なので