魔女の子供はやってこない
- 作者: 矢部嵩
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/01/08
- メディア: Kindle版
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色んなものが混ざったまま綺麗なところもあるし汚いところもあるドロップみたいな話です。
表紙を書かせていただいて本当に良かった。
矢部先生のファンだったので、このお話をいただいたとき、本当にうれしかったです。
ぬりえちゃんと夏子の友情と、なんかどうにもならない事と、どうにかなることをどうにもしないことと、どうにもならないことをどうにかしようとしてどうにもならないことにあふれてる。
素敵なメルヘンです。
ついった
ついった! -4コマで楽しむとなりのTwitter-<ついった! -4コマで楽しむとなりのTwitter-> (マジキューコミックス)
- 作者: 小島アジコ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: Kindle版
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ネットでのトラブルなどをある程度わかりやすく書いた本です。
ただ、漫画の方は人間関係の失敗とかがメインなので、そこまで古い感じはない…と思う。
結構好きにやらせてもらって、登場人物をその頃ネットで有名だった人の名前をもじって使ってる。主人公の名前が「加野瀬未来」。
「存在しない加野瀬姓を小鳥遊レベルに広めよう委員会」の会員です。他に会員は庄司創先生(三文未来の家庭訪問 (アフタヌーンKC))。
他の解説本との差別化…ということで結構好き勝手させてもらいました。
キルミーベイベーアンソロジー
Baby,please kill me. 「キルミーベイベー」ファンブック&アンソロジーコミック (まんがタイムKRコミックス)
- 作者: カヅホ 他
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2012/03/27
- メディア: コミック
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何故自分が…、と思いましたが、キルミー好きだったので、参加させていただきました。蓋を開けてみるとほかの作家の方が超豪華で。委縮。
キルミーの中に漂っている不穏な感じを具現化する、という感じで書いたのですが、なんか、賛否両論でした。
たまごまごごはんさんに褒められた。「キルミーベイベーファンブック&アンソロジー」キルミーの世界は、人が死ぬ世界の上澄みだ。 - たまごまごごはん
アリスインデッドリースクール
アリス イン デッドリースクール<アリス イン デッドリースクール> (電撃コミックスEX)
- 作者: 小島アジコ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/06/27
- メディア: Kindle版
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こちらからの提案で、麻草郁(id:screammachine)さんの舞台脚本を原作とした「アリスインデッドリースクール」をストーリー4コマでかかせていただきました。
もともとの舞台が好きで、その雰囲気をできるだけそのまま、伝えようっていうのが、自分の中の宿題でした。それは、まあ、60点くらいです…。
舞台ではゾンビは出てこないで屋上だけでの話なんですが、(多分実力があるとできるんだと思うんですけれども)自分は間が持たせられなくて、ゾンビの絵が出てくるし屋上からも出て(校内ですが)移動もするし。
アリスインデッドリースクールは1日の朝に始まって夕方日暮れまでのお話で、その中で、出会い、そしてそれぞれの世界が不可逆に変わり、別れる、という話で、僕はそういう話がとても好きなので。
なので、アリスインデッドリースクールを漫画化できてよかったです。ただやっぱり力不足なところはあるので、もっとやりようはあった、と思うところもあります。
私の優しくない先輩
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2011/02/23
- メディア: DVD
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仕事の際に山本寛監督にお会いしたのですが、涼宮ハルヒの憂鬱がすごい好きだったので、会った際、腰を抜かしそうになったのを覚えています。あと、なんかエヴァの話をして「エヴァやばいエヴァやばい」っていう話をしていたのを覚えています。
“私の優しくない先輩”は、いつかちゃんと丁寧に語らないといけないと思っていますが、本当にすごい話で。すごい話なんですよ。難病ものなんですけれども、難病ものではないんですよ。
主人公のヤマコは、難病で、生まれつき心臓が弱くていつ死ぬか分からない状態なんですけれども、悪く言うとずっと中二病なんですよ。自分は死ぬ、という悲劇のヒロインの中にいて、現実にいない。ずっと妄想の中にいる。といってもほやほやほやーんな感じではなくて、現実を直視しない、上澄みだけをみて、それに自分の理想、妄想の世界をあてはめて生きている。まわりの人間と距離をとって、かっこいい先輩に自分の理想を押し付けて、付き合って、キスをして、っていう妄想をしている。とか、そして、その人生の延長線上にある死も曖昧で、リアリティがない。美しい世界。だから死ぬことが怖くない。
そんなヤマコのATフィールドを突き破ってやってくる空気を読まない不破先輩。
その先輩に振り回されて、妄想のファンタジーをふっとされて、美しいだけじゃない、汚いものも見て、でも、生きる、本当に生きる、っていう事に実感を持ってく。でもそれは“死ぬことが怖くなる”っていうこと。
そういうお話で。だから観た時、「わあこれはすごい!」って思ったのを覚えています。こういうの書きたい!書けるようになりたい!って思った。
誰かとの仕事をするときには、いつも自分の力不足を実感させられて、ああすればよかった、とか、もう少しできたのでは、と思うことがいっぱい。やっと、身体もメンタルもある程度よくなってきて、頑張れる分の気力が戻ってきたので、頑張って、いい仕事をあげていけるように頑張りたい。そう思います。
今までありがとうございました。これからもがんばります。がんばっていきます。