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最近、食卓にSFがのぼることがなくなってきた(ぼくらの勇気~未満都市SP)


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ぼくらの、「ぼくらの勇気、未満都市」が帰ってきた!(しかし、本編の配信はない!)

ぼくらの勇気~未満都市SPが今年の夏に日テレでやるらしい。


www.ntv.co.jp



知らない人のために書くと、ぼくらの勇気~未満都市というのは1997年に日本テレビで土曜日夜9時台にやっていたドラマで一言でいうと「感染性のウイルスに侵され、閉鎖された街で、少年たちがサバイバルする話」だ。ある街でバイオハザードが起こり、大人たちはみんな死んでしまう。子どものうちはその病気に感染していても発病せず死を免れているが、時間がたち、子どもが大人になれば発病して死に至る。そういう病気に侵され、外部から封鎖された街で、子どもたちだけで、生活して、どうにか生き延びる方法を探す、という物語だ。


KinKi Kids堂本光一堂本剛宝生舞が出てる。


当時、飛び飛びで観てたような記憶があって、すごい懐かしい。懐かしいは懐かしいんだけれども、再放送はしないし、DVDは再版されないし、TSUTAYAにも置いてないしで、SPドラマの制作の前にそっちをどうにかしてくれよ…という気持ちでいっぱい。配信もない。


記憶も薄れて、本当にやっていたのかどうかさえ怪しくなってくる。堂本剛が一体何をしてどうなったのか、もう、覚えていない…。ツヨシ!しっかりしなさい!(最近話題になっていた、ツヨシ!しっかりしなさい!が2年間放送されていたのに、メディア化も再放送もないために、みんなからの記憶から薄れ、“確かそういうアニメがやっていたはずなのに内容を覚えていなくて集団催眠ではないか、と疑われた事件とかけています”)
気が付けば、幻の作品になっていた…。

DVDはamazonでもずっと在庫切れ↓

で、本題。最近、食卓にSFがのぼることってなくなってきてません?

食卓にのぼる、というのは比喩です。SFだけれども洗練されていなくて、例えるなら「専門店の料理ではないけれどもお母さんが作ってくれる家庭料理」的なSF作品、そういう作品って最近、見なくなったな…、とふと思ったんです。いつの間にか、SFというものは、専門店に食べに行くものになってしまった。


昔は、「ぼくらの勇気 未満都市」みたいなジュブナイル的なSFやら、戦国自衛隊やら、サイコメトラーEIJIやら、世にも奇妙な物語やら、SFとして“しっかり”してはいないけれども、SFマインドにあふれた作品、ドラマって結構あった気がするんですよ。それがなんか、いつの間にか、ハードがガッチガチなSF(ハーモニーとか)(ゴジラシンゴジラは結構ガッチガチ)か、そうでないなら、SF風味(ロボットとかタイムマシンとか宇宙船とか)をつけた恋愛映画とか人間ドラマみたいな作品(これは昔からあったけれども)(具体的な作品名をあげると殺し合いになるのであげない)だけになってしまった。まあ、年をとって自分の観測範囲が狭くなってしまっただけかもしれないけれども。


ただ、昔、自分らが未成年だったころは、もっとテレビで頻繁に(というか、毎シーズンごとくらいに)ジュブナイルSFや、SFマインドによって作られたドラマがやっていたような気がする。緻密な世界設定や考証や知的好奇心を満たすようなそういうSFはなかったけれども、“前提条件を変更したり現状に追加の条件を加えたりして変化した環境、そこで何が起きるか”というような、感覚、ぶっちゃけた言い方をすると、ドラえもん的なそういう家庭料理的なSFっていうのがやっていたような気がするし、みんな観ていたような気がするんですよ。深夜アニメや、深夜帯のドラマではそういうSFをやってたりするんだけれども、いわゆる“ゴールデンタイム”では本当にやらなくなった。

なんで、そういう家庭の素朴な味わいのSFってみなくなったんだろう

考えられる理由として、

  1. ガチのSFの人が、中途半端なSFの中途半端な設定、考証、矛盾について、重箱の隅を突っつくようなことばっかりしてるから、やりにくくなった。
  2. 若い世代の人口が少なくなって、そういうセンスオブワンダーなSFを求める層がなくなって、商売にならなくなった。
  3. 景気が悪くなって、そういうファンタジー的なものに浸かるような余裕がなくなった。
  4. 若い世代のテレビをみる時間帯が、夜7時から11時ではなく、深夜帯になってきた。
  5. 実際にやっているけれども、おおきな話題になることや“みんながみてる”なくなった。

とか考えられる。
特に2つ目。


ただ、ニッチではあるけれども、そういう若い層に素朴なSFというものは常に需要があるものだと思ってる。例えば最近では「君の名は」とかがそういう食卓SFだったと思う。また、ちょっと前では、そこらへんの需要を埋めていたのが山田祐介だったのではないかと思う。「リアル鬼ごっこ」とか「スイッチを押すとき」とか。


スイッチを押すとき (角川文庫)

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あと、深夜アニメとかでは、そういうSFは結構やっていて、「僕だけがいない街」とか、ちょっと前だけど「未来日記」なんかも、そういう類のSFだと思う。4つ目の、テレビを見る時間が深夜になってきたから、というのと、ちょっと関係があるのかもしれない。



最近話題になったSFにけものフレンズがあるけれども、あれは食卓SFではなくて、なんていうか、かっちりとしたSFに入るものだと思うんですよ。SFとしての純度が高い。


世の中におそらく食卓SFは存在しているけれども、話題にならないから観る人がすくなくて、そして需要がないみたいに見えるから供給もなくなってくるのかもしれない。

もっと、食卓SFがやってほしい

個人的には、そういう家庭の味のするSFが好きなのでもっとテレビや映画でやるようになってほしい。ジュブナイルSFとかも好き。そういえば、JINとか信長のシェフとかも、そういうご家庭SFだよなあ、と思う。なろう小説の異世界転生技術移転もの、というのも、そういう感じで好き。


いいじゃないですか、異世界に転移した先の言葉が普通に通じても、そっちの世界の四季がこちらの地球と同じ周期でも、ジャガイモを植えて普通に育っても。コマけえことはいいんだよ!問題は、そこで、人が何を感じで、どう動いて、世界がどう変わるかってことなんだよ!ありえないことが起こる、それが楽しい。状況を厳密に設定して、痂疲や一部の隙もないようにガチガチに固めたSFはもちろん好きだけど、思いっきり気持ちいい感じで殴ってくるようなSFも、また好き。





そういう、いい意味で“雑”なSFってのを、また、たくさんやるようになってほしい、って思う。


藤子・F・不二雄少年SF短編集 (1) (小学館コロコロ文庫)

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