orangestarの雑記

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生きるのに迷った時に読みたい本、読んではいけない本、読むと駄目になる本

生きるのに迷った時に本なんか読んだら駄目。大体においてもっと駄目になるぞ。ソープヘいけ!!

生きるのに迷った時に読みたい本

生きるのに迷ってる時に、本なんて読んじゃダメ。ソースは俺。人生に基本的に出口はないし、本人に自覚がなくても、人間生きてる時は常に迷った状態にいる。(本当の出口も、ゴールも、決まった場所なんてないんだから、目的地が不明なら、そこへの行き方も不明で、ただ、仮のゴールや仮の出口がそこにあって、それを意識してる間は“迷ってない”って思っていられる)“生きるのに迷ってるなあ”って思ってる時は、その“ごく普通の迷ってる状態”を意識してしまっているに過ぎない。出口なんてないし、その迷いに答えなんて来ないので、適当に誤魔化しながら、新しい適当な仮の“自分が信じられるゴール”を探すしかないよね。



ってことで、生きるのに迷った時に読みたい本

『電人ザボーガー』スタンダードエディション [DVD]

『電人ザボーガー』スタンダードエディション [DVD]



「本じゃねえ!!」
「だから人生に迷ってる時に本なんて読むともっと駄目になるって言ってるだろう抜け作がーーーぁ!!」


電人ザボーガーは素晴らしいです。


なにが素晴らしいって、得るものが何もない。

職業クリエイターは絶対に電人ザボーガーを観に行った方がいい!絶対にいい!! - orangestarの日記

で、昔かいたんですけれども、本当に、本当に、なんにも人生で得るものがないんです。そして楽しい。純粋に素晴らしいですし、人生に迷ってる時は、たぶん、霧が晴れると思います。保証はしない。

生きるのに迷った時に読んではいけない本

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)

ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)

とりあえず、生きるのに迷ってない時でも読んじゃダメ。特に、永劫回帰の出てくる「ツァラトゥストラはこう語った」は特にダメ。私の主観的な話ですけれども、ニーチェの思想というのは、もう草の一本も生えない絶望の荒野があって、絶望して、絶望して、絶望し抜いて、そして見えた一筋の光を、否定した、その先にある、なんか、漆黒の真実のようなものだと感じていて、それはもう、普通のカジュアルな“生きるのに迷っている”状態ではなく、まあ、たしかに、普通の“あー俺の人生どーなんのかなー”っていう迷いからは解放されるかもしれないけれども、その人の持ってる世界観ごと迷子になるので、お勧めは出来ませんがどうしてもという方はどうぞ。保証はしない。

ただし

超訳 ニーチェの言葉

超訳 ニーチェの言葉

は読んでも良い。ニーチェの皮だけかぶった自己啓発みたいなものです。

生きるのに迷った時に読むと駄目になる本

アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

アオイホノオ(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

アオイホノオ (12) (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ (12) (少年サンデーコミックススペシャル)

アオイホノオ DVD BOX(5枚組)

アオイホノオ DVD BOX(5枚組)

現在、ドラマが大好評放送中のアオイホノオ。その原作です。

もう、みんな言ってることなんですけれども、島本和彦の漫画を読むと根拠のない自信と元気が出てきて困る。何も解決してないのに、解決した気になる。良くない。夜中にいきなり腹筋なんかして、「よし、今日はこれだけ腹筋をしたから俺はもう大丈夫だな」というような良く分からない気持ちになる。良く分からない、何それこわい。
僕の友人で、島本和彦に影響されて、島本和彦の漫画の登場人物みたいなメンタリティと行動をするようになった人間がいるんですが、会社辞めようかどうかという人生の迷い道(仕事がしんどいとかではなく、俺の人生これでいいのかな的な悩みで)で、島本和彦の登場人物的に行動して会社を辞めてしまった人がいるので、非常に危険です。悩んだままにしておいた方がいい悩みというものもある。ただ、前述の友人は島本和彦的なメンタリティの持ち主なので、それなりに人生楽しそうです。それでいいのかもしれない。