orangestarの雑記

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はてな村奇譚73

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はてな村奇譚72 - orangestarの雑記

の続きです。



マズローが、というよりは、
マズローの話を持ち出してこういう話をする人」が、ですね。
高校とか中学の倫理とか道徳とか専門でない先生がこういう話を持ち出して話すときによくありがちです。あと、はてな村奇譚はフィクションです。




あー、もう画像のトリミングぐちゃぐちゃだ。。。。でもそんなの誰も気にしないでしょう?



ところでMMRリメイクされてるのしってました?







台詞

  1. もうひとつは/ピラミッドの上下が逆だということです!!!
    • 生理的欲求
    • 安全欲求
    • 社会的欲求
    • 尊厳欲求
    • 自己実現欲求
  2. なんだってー!//人の営みに貴賤がないように本来、欲望にも貴賤がないんです、しかしー/階層化して上下をつけることによってあたかも貴賤があるかのようになってしまった//そして、このように内面を整理して理解したい、という欲望は衣食住よりもピラミッドの先端側の欲求です/とすればその欲求に動かされた人間はピラミッドの先端側を上位に置いてしまいます。これはどうしようもない人間の本性です

ふつうに良かった映画とふつうじゃないけど良かった映画10選

今週のお題「ふつうに良かった映画」

『ふつうに良かった映画』ってはてなで書くと、はてな映画警察がくるぞ…と思いながら。






世間で普通にヒットして普通に面白かった映画をいくつか挙げていきます。
まあ、みんな観てるだろうし、普通に面白かったから普通のコメントしかかかないけどな!

スパイダーマン2

スパイダーマンTM 2 [DVD]

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  • トビー・マグワイア
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アメイジングじゃない普通のスパイダーマンの2。
ヒーローが一人いくら頑張ったってそれで町の悪人全員対応できるわけじゃないしなんでヒーロー一人で頑張るの…意味あるの…?そんなことより野球しようぜ!っていう当たり前の疑問に答えを用意してくれた作品。普通にいい。


ウォッチメン

あと、そのヒーローが一人で頑張るのの普通じゃない回答が

ウォッチメン [Blu-ray]

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  • マリン・アッカーマン
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のロールシャッハ=サン。「でもやるんだよ!」
普通ではないがいい。


マトリックス2

映画のアクションシーンは、早回し、ストップモーション、スローモーション、そういう映像効果によって進化してきた、というところが大きいと思うんですが、それを突き詰めるとこうなるんだろうなあという映像表現。映画の中身とかテーマとか忘れても、あのアクションシーンを覚えている人は多いはず。映像効果によるアクションのかっこよさ、についてはここで突き詰めつくした感があります。
え?中身?えー?あれ…?えーと…。


300

そして、その早回し、ストップモーション、スローモーション、のかっこよさ、そういうので演出される使いふるされた技術を完全に使いこなしてる、って思う映画がこれ。
あがる。とにかくあがる。ジャーンジャーン!ダーン!
俺たちは戦士だー!
そういう“あがる”感じを出るのは、本当に丁寧に、シーンやアクション一つ一つを演出しているからで、本当にすごい。いいものというものはとにかく丁寧な仕事に尽きる。
プロの仕事!俺たちは戦士だー!!


マッハ!

一切特撮?を遣わないで撮ったムエタイ映画。とにかく痛そう。
タトゥクトゥク数十台で道を爆走して次々に炎上していく光景は、使っている車が軽いのもあって深刻そうには見えないんだけれども「あ…これもしかして死んだんじゃないかな…?」と思うシーンも多々。
この映画で学んで欲しいことが二つある。ひとつはかなづちで殴れば人は死ぬということ。あとはトンファーの正しい使い方だ。やー、アクションに関しては前評判どおり、痛そう、痛い、大丈夫?生きてる?って感じなんですが、細かい演出が結構光ってた。人が死ぬこと、死んだら悲しいということ、そこらへんをしっかりと描写しているアクション物ってほとんど皆無なんじゃないかしら。全体的な痛みの感じるアクションシーンとあいまって、独特の雰囲気が出ています


リベリオン

リベリオン -反逆者- [DVD]

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  • クリスチャン・ベール
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ガンカタかっこいい。
ガンカタかっこいい。

椿三十郎

逆抜き不意打ち斬り。
逆抜き不意打ち斬り。


害虫

青山真治監督の『EUREKA』で鮮烈なデビューを果たした、心に闇を宿した死の臭いのする14歳の少女だったころの宮崎あおい主演の作品。今は、NANAでハチを演じたりとポスト杏のような宮崎あおいですが、このころは本当に美少女でした。今も美人ですけど。作品の内容も母親の自殺未遂、不登校、火炎瓶を作って民家を燃やす、など盛りだくさん、しかも1時間半の作品なのに、その間登場人物全員がほとんどしゃべらない。パンフレットのあらすじ紹介がないとあらすじさえわからないという、理屈抜きで14歳女子の闇を味わうだけの映画。


リング

リング [DVD]

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  • 松嶋菜々子
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普通にいい。普通に怖い。
今観ても、というか観るたびに、「ああ。これはいい映画だなあ、怖いなあ」って思う。
人を怖がらせるためのガジェットのつくりかた、不安を感じる場所、不安の感染。そういうもののツボを的確に押してくる。
感染の恐怖、禁忌の恐怖という、しっとりくる恐怖を抑えながら、恐怖にひきつった顔などの“見た感じで怖くなる恐怖”“骸骨がドーン!ってでてくるお化け屋敷的恐怖”もちゃんと押さえていて、すごい。あと、物理の恐怖(血しぶき、拷問)をしていないから、小学生中学生などの残酷指定にもひっかからないんですね。すごい。なんかもっと別のトラウマとか出そうだけど。こういうのを死ぬまでに生み出せればいいなって常に思ってる。
貞子…?3D…?う…頭が……。


ノロイ

ブレアウィッチプロジェクトが流行った頃に、日本で同じようなのつくれないかなーってコンセプトで多分出来た映画。
普通のホラー映画みたいにどかーんどかーんってくる怖さはないけれども、じわりじわりといまいる場所をゆっくりと侵食していくような嫌な感じがずっと漂っていて、あと、よくわかんない儀式とかお面とかそういうガジェットがとてもいい。ジワる。
土着ホラー映画としてとてもよくできてるんじゃないかなーと思う。

結局なんで事件が起きたのかどういう原理で呪いが発動するのか明かされず。またそこがいい。

惜しむらくはCG。
あのCGが無ければもう少し…ぎゃくにCG抜きでやった方が良かったんじゃないかなーって思う。





以上、他にもいい映画はたくさんあるけれども、不意に浮かんで人に紹介できるものだけ。
あ、電人ザボーガーもいいですよ!!



職業クリエイターは絶対に電人ザボーガーを観に行った方がいい!絶対にいい!! - orangestarの雑記





他、映画(とか)についてかいたエントリ

生きるのに迷った時に読みたい本、読んではいけない本、読むと駄目になる本 - orangestarの雑記



そういえば昔のエヴァで。 - orangestarの雑記



「はてなダイアラー映画百選」スパイダーマン2 サム・ライミ監督 - orangestarの雑記

ちょっと脳の調子がよろしくなくて

周期的なものなのかもしれないけれども、脳の回転がとてもよくなくて、うまく集中が出来ないので、ちょっと文章を書いたりなんなりして、手癖とかそういうので集中を上げて行こうという試み。脳直で文章を書いていく。ある程度落ち着いたら、ちょっと映画でも借りてきて映画を観ようと思う。何か、焦っている時は一回焦るのをやめて、気分を落ち着けることが一番解決への近道、だということはわかっているんだけれども、当の焦っている張本人は焦っているんだからそういう事も分からないし、

「あ、今おれは焦っているな、だからこんなに出力が駄目なんだな、よし余裕を持とう」

と自覚をしていたとしても、それで、簡単に落ち着けるわけではないし、それが出来るのなら初めから焦ってなどいない!いない!!




儀式が必要だ。





ワムウが、試合の最中に目を潰したように、色々なものをリセットするスイッチ、儀式。
そういうのがあればなあと思うんだけれどもなかなか、これが。映画を観に行ったり、ラーメンを食べに行ったり、はてな村奇譚を書いたり、こうしてブログを更新したりしているんだけれども、そのどれがスイッチになっているのかもわからない。もしかしてスイッチではなくて時間経過的な物なのかもしれないし。これが、魔女の宅急便でウルスラが言っていた、とりあえずあがく、っていうやつなのかなって思ってみたり。魔女の宅急便よいですよね。あのキキとウルスラが一人二役、というのが色々と示唆的です。そういう遊びが昔のジブリにはあった。昔のジブリは、“構成”“構築”“要素の奥の衒学的な意味”というものがあって、何かから引用をしたり、その引用がまた意味をもち、全体で深い意味をもっている、という知的な遊びみたいな要素が結構あったんですが、それがだんだんなくなってきて、というか転換点は千と千尋ですね。あれからだ。自分の記憶だけを頼りに書いてますから間違ってる可能性が大きいですよ、というかそういう居酒屋の与太話的なもので聞いて下さいよ、と思うんですが。あとで調べてその通りだったらちゃんとしたエントリに直したりしますからね。しないかもしれないですけどね。


で、千と千尋から、『引用、資料、バックグラウンドの構成要素』で構成されるものよりも、『テクスチャから受ける印象を第一、物事の奥の意味よりも表面で受け止められるものを優先、意味や概念よりもものそのもののかたち』というものを優先して表現、作品世界の構成要素にしているような印象を受けます。


たぶん、現代思想的に解釈すればいくつかの“おはなし”を作れるだろうし、サブカル論的にも、メインカルチャーサブカルチャー的なところから、セカイから意味が消失し個別の物がそのものとして受け止められる時代が来た、それぞれに意味を持たさなくてもよくなった、とか、アニメが人口に膾炙して、わざわざテーマとか高尚性を求められなくなった。とか、言えるでしょうけれども。


自分的にはあれは。


ピカソが晩年になって、『70くらいになってようやく子どものように絵をかけるようになってきた。』みたいなことを言った、という風なのをどこかで聞いたような聞いてないような気がするんですが。多分それなんじゃないかなーって思うんだ。


子どもが世界を観るように、世界がそこにあるままに、とらえて、そうすると、実は個別の要素っていうのは、個別の要素で、それぞれが相関の意味を要する構造物なんかではなくて。でも、大人になって行くにしたがい認識がひろがって、そうすると関連性の呪いにとらわれるようになります。誰々の作ったものだから面白いとか、酢豚にパイナップルが入ってるのはおかしいとか。多分、生きてる限り、普通に生きてる限り、その関連性の呪縛からは自由になれない。モノをモノそのものとしてとらえるのは難しいし、そして、その一旦自分の中に入ったものをモノそのものとして出力するのは更に難しい。一旦とりこんでしまった時点でそれは、もう自分の中で解釈され整理されてしまったものだから。


則天去私。


夏目漱石を語る言葉の中でよく出てくる言葉で、その概念を自分の中でまだ整理できていないんだけれども、なんか、そういう、そんな感じの境地なのかな、と思ったりもする。






自分もそういうのを理想としてて、最終的にそうなればと思ってやってきてたんだけれども鬱になったあたりとその前後から、でも、その生き方って生身の人間には無理があるのでは、と思わないでもない。
立派な芸術家とか、そういう人は置いておいて、やっぱり人間的質量の小さい人間はそういう生き方をするとすぐ死ぬんじゃないかなって思う。ただ、そこを目指すってなった後に別の生き方の方向ってあんまり見えなくなる。どうにも『階段を上った』感じがして、そこから降りれないのかしらね。あとは、冒頭で書いてた、焦りの話と似ていて、あーヤバいなー死ぬなーって思ってても本人ではどうにもならないとか。
そこらへんの考え方にちょっとした思考の分岐点のヒントをくれたので、幻想再帰のアリュージョニストは偉大。みんなで読もう幻想再帰のアリュージョニスト。






とりあえず今日はこんな感じ。
ご成長ありがとうございました。おおきくなーれ!(ラブヒメ)ラブリーチャンスペたんこちゃん!