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FGO人理修復の旅:6章「神聖円卓領域キャメロット」ネタバレ感想と考察

FGOを始めて数カ月がたちました。

6章、7章の人理を修復したので、いま、思ってることとかの感想とか考察をまとめて書いていこうと思います。

承前

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※当エントリは、fate grandorderのネタバレを含みます。未プレイの人はプレイしてからどうぞ。

Fate/Grand Order

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ガウェイン戦、そして。

前回書いたプレイログでは、王城で三回目のガウェイン戦を戦っているところまででした。キングハサンさんが、ガウェインをとどめていてくれていなかったから戦う羽目になりました。おのれキングハサン…。戦い方は依然と同じで、とりあえず弓で削って削って、いい感じに減ったところでヘラクレスの単騎に持ち込む、という物です。いい感じにヘラクレス単騎に持ち込めれば勝ち。勝った。
本当にヤバいのはこの後だった。

女神ロンゴミニアド、ヤバイ。

ベディヴィエール、ああヴェディヴィエール……。

ジェロニモ…ジェロニモだったよ…。ベディヴィエールはジェロニモだったんだよ……。(ベディ!英霊心臓を使うんじゃ!)

いや、ずっとおかしいなって思ってたんですよ。自分、ポリシーでNPCのベディをずっと使っていたんですけれども、ベディの第三スキルの「守護の誓約」が使えない状態になってるのがずっと不思議で。
このレベルだったら使えるはずだし、全員の守備力を大アップっていうベディの持ってるスキルの中で一番使えるものだから、なんでないんだろうってずっと思ってたんですよ。プレイしながら。
…その答えがまさか、あんなことだったとは…。(この後、重要なネタバレを踏まえての文章が続きます。未プレイの人は戻ってください)


1,500年間ずっとさまよって、その結果がああだった。それが、良かったのか、正しかったのか、後悔は晴れたのか。一応、作劇上、その結論のようなものは示されるけれども、明確にはされず、そして明確にできるようなものではないんだろう。
こういう、人間の描き方というのは、RPGだからこそできる表現何だろうなって思う。イベントで起きる出来事や語られることは最小限。それ以外は、そのキャラクターのステータスや、戦闘時のスキルで示されるっていう。その隙間にプレーヤーはいろんなものを観ることができるのだけれども、そして、見たのだけれども、なんかうまく言葉にできない。
最後の、アルトリアとの戦いの中で、人間ベディは、第三スキルの守護の誓約を身に着ける。だから、それ以前に手に入れて使ってたサーヴァントベディのスキルは、人間だった本当に最後の瞬間に身に着けて、そして、霊基に固定されたんだ、っていうのを知ってうわーーーー!ってなった。ずっとゲストサーヴァントを使うプレイをしていてよかったと思ったよ。相性悪い敵とかたくさんいたけれども。


そして、女神ロンゴミニアド戦。
女神ロンゴミニアド、もう話にならないくらい強かった。誰だ!誰だ!6章の最大の壁はガウェインだって言ったの!ガウェインよりもお話にならないじゃない!ロンゴミニアド。
ロンゴミニアドの宝具は、無敵貫通の全体宝具です。つまり、打たれる度に、その時の前衛が全滅します。慈悲はない。単純計算で2回宝具が回ったらアウトです。さらにロンゴミニアドは最果ての加護で宝具チャージを進めてくる。つまり宝具を連発してくるということです。ははは。こやつめ。今までの耐えて耐えて、削って削って、っていう方法で削り切れない。どうすんのこれ。

…というときに。マシュの宝具が覚醒して、そして、ベディの新しいスキル。
twittwerのリプライで、無敵貫通全体宝具を使う敵は守備力を上げて上げてダメージゼロにして耐えればいいって教えてもらって。


つまり、このタイミングで成長したマシュと覚悟を決めたベディの宝具とスキルを使って、ロンゴミニアドの宝具を耐えろっていう、そういうゲームシステム込み込みのシナリオだったんですよ…、なんていう……。
自分は古い人間なので、このシーン、スーパーファミコンのスクウェアのゲーム(聖剣伝説とか)みたいな2Dの画面で見てみたいと思ってしまった。この感覚共有できる人いますか?


最後はやっぱりヘラクレス*1だったんですけれども、マシュ+ベディの防御力マシマシ戦法を使ったら、耐え抜いて勝てた。何これ、すごい。NPCを使って、限定プレイをしていることを前提に、敵や能力の配置をしてる。こういうのはフランスでのvsサンソン戦でもあって、NPCのアマデウスを入れておいたら、最後アマデウスとサンソンとの殴り合いの泥仕合になった。良かった。



6章内に配置されているいくつもの対比//右腕、ベディヴィエールと呪腕のハサン//英霊、アーラシュと円卓組

呪腕のハサンとベディヴィエールってシナリオ上、やっぱり対になってる。

ハサンは右腕を魔神に喰わせるという覚悟と決断をしてハサンになった。しかしそれによっていろんなものを失ってしまいそれをずっと悔やんでいる。ベディは失うことを恐れて決断ができなかったせいで、もっと大切なものを失ってしまった。二人とも後悔しながら長い時間を過ごして、そして、それぞれに異なった結末が訪れる。それぞれの結末は、本人たちが望んた結末とはそれぞれ真逆のことだった。ハサンは、自分が行ったことに対する罰をずっと求めていて、ベディはそれを恐れていた。そして物語の終わり、ベディは自分の運命を受け入れ、そして、ハサンも自分自身の人生を取り戻した。それが、それぞれ望み、得ようとしたものとは違うものだったけれども、覚悟と決意をもってその運命を二人とも受け入れて行った。

アーラシュが星1英霊の理由。円卓組との対比。

大英雄大英雄、って言われているんだからもう少し強くてもいいのに…星1…。ってずっと思っていたんですけれども。アーラシュの幕間を見て、「ああ、アーラシュは本人が望むようにして星1になったんだな…」と。孤独に、一人、人を超える力を持って戦って戦って、そして、戦争を終わらせたけれども、その生涯はずっと孤独で、となりに誰かが経つということはなかった。
大英雄アーラシュの望んだことは、多分、6章で山の民や、ハサンや、トータたちと一緒に戦ったり笑ったりの、みんなで肩を並べて一緒に進んでくっていう事だったのだろうと思う。その結果の星1サーヴァント。なのでは?と。
反対に、円卓組は、何とかできるための力、呪いと祝福を望んだ結果があのギフトなのでは?と。

6章で特に好きな人

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この人!

FGOは、英霊と英雄の物語ではなくって、そこに、その時代に生きる人たちの物語だと思うんですよ。(この後7章で人理修復の秘密、この特異点での出来事は、復元された世界では“そのようであったこと”として復元されると聞いて、更にそう思った)
そこの場所で、強かったり弱かったり雑に生きてたりする、そういう人達がいて、そういう人たちの物語がみれるのって本当にいいな、って思って。そういう人たちが居なかったら、主人公たちも、王城に攻め入ることは出来なかったわけじゃないですか。大事。

6章のシナリオ、主人公たちは負け続ける

ゲームのバランスとしてギリギリを責めてきてるなって思いました。6章、主人公たちはずっと負け続けて、個別の戦闘では勝利を収めるけれども、シナリオ上は敗走を続けます。仲間もどんどん死んでいくし。ゲームを進めていくうえで、プレイヤーにかかるストレスがとても大きいシナリオになってる。敵も強いし。たぶん、ここらへんで心が折れて、ゲームを辞めてしまったプレイヤーも多いんじゃないかって想像する。(ただし、厳しい分だけ、最後の、王城での戦いのカタルシスが大きくなるんだけれども)
続けさせるためのモチベーションとして、キャラクターの魅力を十分に上げて、それでバランスをとるということにしてるからか、本当にキャラクターの立て方が良い。シナリオのきつさもキャラの魅力もどっちも全振りで。あと、ソシャゲでゲームについての今後の流れが踏破した人間から「7章良いよ、7章楽しいよ」ていうのが聞こえてくるから続けられるモチベーションがもつっていうのもあると思う。ソシャゲすごい。まあ、7章も実際プレイしたら鬼シナリオだったんですけれどもね!




竹箒日記の7月30日

竹箒日記 : 2016/07
あーうー…円卓組……。

考察

  • ベディが1500年さまよった果てのココっていうことは、この空間の時代区分はやっぱり2016年じゃないの?
  • アトラス院も2016年のアトラス院がここにあるって言っていたし。
  • 過去に移動しているのではなくて、過去を観測して再現した、再演呪術を行っているんじゃないんだろうか。
  • 過去(自分たちの認識した形で)観測しなおすことによって、過去に自分たちの現実を挟み込む呪術を行ってるのでは?
  • 意味消失とか、“観測し続けること”がこの特異点まわりの話の重要な隠し要素になってる感じがする。
    • 組織の名前もカルデアだし。
    • あと、ホームズが一体何を企んでいたのか気になります。



色々ありますが、次は7章のプレイ日記を!7章は確かに楽しかったよ!ウルク大使館に戻りたい!
一通り今の時点までの感想をメモり終わったら、終章へ突入する予定です!

*1:ヘラクレスがいると、ヘラクレスまでにいかに相手を削るか、そしてどれだけいい感じにヘラクレス単騎に持っていけるかっていうゲームになる。花の魔術師マーリンがいると難易度が大きく下がって全然別のゲームになるって言われているけれども、ヘラクレスがいても全然ゲームの質は変わってしまっているのだと思う。