以前、リアルタイムで観た時以来かなあちゃんと全話通じてみるのは。というわけでいくつか思った事をだらだらと。
- オデロかっこいい。というか兄貴ほど兄貴。
- オデロがとてもいい兄貴。というか、兄貴の仕事って兄貴カゼをふかせるって事だと思うんですよ、カミナにしろ何にしろ。実際のパイロットとしての能力とか、他の能力とかはウッソの方が上だけど、そういうのは別として、オデロが兄貴カゼふかしてるからリガミリティアの子ども組がうまく機能してる、って感はある。空港で、両親の事を聞きまくるウッソに対して、「スージー達のことも考えろ!」っていってウッソを殴ったりとか、そのあとで〜〜に行けばいいんじゃねえの?ってウッソをフォローしたり。兄貴だ。で、兄貴って、兄貴である為にいつも無理してるところってあって、それが、最終話散り際に思う事が、母と父のことというのが。
- 他のガンダムと違って、戦争全体の話ではなく、戦争に巻き込まれた少年兵たちの話だなあこれ。って。
- 無印ガンダムとかZとかって結局、戦争全体を動かしてる人間の戦争についての物語(アムロは一応一兵士だけど、裏の主人公のシャアは戦争をコントロールしている)そして大人の物語だけど、ウッソ自身は戦争について、特にアクティブな意思をもっていないし、能動的に行動しない。それが戦局を動かす事があっても、何をどうしたいって意思をもっていない。ただ、状況に流されて行動してる。ウッソはニュータイプだけど、ウッソに見えている世界っていうのは、生身で接触した人間のアクセス距離で1人、1次の隔たりまでの人間だけだ。
- ウッソもてすぎ。敵味方問わず、出てきた女キャラがみんなウッソの事が好きになる。エロゲか。でも、ウッソに関係した女子はみんな死んでいくので、エロゲだとしたらなんてエロゲだ。脚本虚淵さんか。ニトロプラスか。
- カテジナさんそんなにおかしくない。おかしい世界で正しく生きようと思ったらおかしくなる。メタ狂気。
- 逆襲のシャア以降の地球に戦争を仕掛ける人の動機って、「人が住めなくなってしまったくらいに汚染されてしまった地球に人が住めるようにする為に浄化しなければいけないから地球に住む人間を殺す」っていう、壮大な自己矛盾をはらんでいるように見えるけど、民族浄化問題のメタファとして考えると整理できる。地球に今住んでいる人間は汚い人間、宇宙からこれから地球に住む人間は綺麗な人間。
- クロノクル全然いいところなかったなあ。
- マーベットさん、妊娠してるのに宇宙線が飛び交う宇宙でパイロットをするのはどうなのか。宇宙で被ばくするのは一日1msvですよ。
- 「仕方ないじゃないですか!仕方ないじゃないですか!」って言いながら、どんどん異常な状況に慣れて、対応していくウッソに対して、「いやそれはおかしい」って指摘した人間は、シャクティとカテジナさんの2人だけなんですよね。マーベットさんなんか積極的にウッソにギロチンをみせて、「さあ!戦いなさい!!」っていうし。何でこうなってしまったのか。