orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

C87に来て下さってありがとうございました

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コミケに来て下さってありがとうございました。
来年ももうすこしはてな村奇譚を続けていくので、よろしくお願いします。


あと、はてな村奇譚を単体で買って下さった方が嫁の観測した限りではほぼ男の人だったので、はてな女子はフィクションやったってことが証明されました…。はてな女子なんていなかったんや……。



それでは来年もよろしくお願いいたします。

あけましておめでとうございます。あとおはようございます。

あけましておめでとうございます。あとおはようございます。
年末、10月くらいからずっと無茶苦茶忙しくて休みなく動いていたもので、ちょっと一瞬、忙しいのの間が空くと、脳が勝手にぐるぐると思考のサーキットを回して、次から次にどうでもいい事を考えて、休むも進むも出来なくなりませんか?僕はなります。というか今なっていて、ちょっと休むにも作業するにもどうにもならない感じなので。こういう時は、頭ん中でぐうるぐうるしている物をとりあえず掃出し切った方がいいと、経験的に知っているので、こうしてダラダラと文章を書いています。
朝、8時くらいまで、嫁と子供が起きてくるまでダラダラと描きつづけようと思います。あと1時間半くらいか。6000字くらい書けるだろうか。

最近、ブログが不自由になってきたと思いませんか?

結論:全部はてなブックマークとtwitterとfacebookが悪い

という結論に向けてだらだら書く文章なので、特にだらだらとした文章が読みたくない人は、この1行だけみて帰ったらいいと思うよ。老人の昔語りに付き合う必要はないよ。

1997~2005年くらいまで、ネットはもっと自由だった。

さるさる日記とか、日記猿人とか、readme!とか。ブログサービスが始まる前、またはブログサービスが始まっても、そんなに“強く”無かった時代。googleやyahooの検索も貧弱で、個人サイトが補足されることは滅多になかった時代。個人のサイトは、ジオシティーやtripodの無料レンタルサーバーを借りて、手打ちでhtmlを打ち込んで、スタイルシートとかも手打ちで打ち込んで、というかスタイルシートが無かったので、tableと、文字の飾り付けで、サイトをデザインして、インターネットの回線も遅かったので、出来るだけ画像をおかず、飾り付けはtableをtable以外の使い方をして(今考えると正気の沙汰ではない)絵を描いたり、サイトをデザインしていた時代。そういう時代。ちなみに、自分のサイトは当時“みかんの星”と名乗っていた。サイトのトップのヘッダー的な飾りに●と★を重ね合せてた。そんなふうにしてみんなサイトを飾り付けてた。
※こんな感じ。

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ちなみにこれ画像ソフトで作った。ブログの設定でテーブル汲んで、CSS無効にしてとかそういうの手間かかり過ぎる。当時はこれを手打ちでやってたとか正気ではないしそういう技術は自分の中から失われてしまった。こういうのをtableで組んでサイトをデザインしていったし、周りのテキストサイトもそういうことをしていた。そういう時代だった。


検索やはてなブックマークみたいなサービスや、アメブロみたいな、ブログサービス全体で一つのグループを作ってそこから、“ここにこんな似たようなサイトがありますよ”みたいに流すサービスもなかったので、主なサイトへの流入は、相互リンクだった。そして、はてなアンテナやrss、みたいなサービスもなかったので更新がないか毎日観に行っていた。一日のサイトの購読者数は10~50人。そして毎日確認するサイトも毎日50サイトくらい。何のことは無くて、相互リンクしてる相手同士、お互い観に行って、見に来てるだけだった。時々大手サイトに取り上げられたり、他のサイトとのネットバトルみたいになると、2chのテキストサイトヲチスレに補足されて一時的にアクセスが伸びたりするけれどもそれ以外は本当に、何もない、ただ自分の日記をかいて、他人の日記をよんで、そういう世界だった。



そういうところでは、特定少数、特定多数に向けた日記が主なコンテンツで、何を書いても良かったし、政治的な正しさとかはあんまり求めらえてなかった。みんなバカッターだった。そもそも人が見に来ないし、そしてtwitterやブクマなど、拡散させるツールが無かったので、炎上(炎上しても2chのテキストサイトヲチスレや、ヲチ板で単独スレが立つくらい)リスクが、今と比べてそんなになかったし、ネットでの活動というのが、リアル活動のあくまでサブ、今みたいに、生活や、仕事にインターネットがそんなに食い込んでいなくて、完全に趣味だけの世界“自分たちだけの世界”だったので、結構好き勝手出来たのだ。

2005以降くらいから、徐々にネットは不自由になって行った。

ところで、昔のインターネットには“集合知”というファンタジーがあった。ちょうど、電車男の前後位までだ。一人一人は無能でも、全員で知恵を出し合えば何か出来る、ひとりひとりの無能が集まって、まるでシナプスのようにおおきな、人工知能のような存在ができる、そういうファンタジーがあった。実際は、何かの質問スレや、そういう疑問に対しては、無能な人間は無能なクソリプしか出来なくて、有能な数人の人間が、的確な返答や答えを回答するという、リアルワールドと何もかわらない(無能なクソリプが飛んでくるだけリアルに比べて地獄)な状況があるだけだった。いつからだろう。インターネットがリアルと変わらない、ただ速度だけが速い世界になったのは。
そして、個人のブログをたくさんの人が見に来るようになった。検索などの流入も増えたし、そもそもインターネットに入ってくる人が増えた。昔は、インターネットをする人=サイト持ち(サイトをもたないまでも、なにがしかの根拠地を持ってた)人が多かったけれども、今はスマホからも何からも、ただ見る、ということだけの人がだいぶ増えたように思う。
文章を書くのにはコストがかかる。コスト、というのは的確ではないかもしれないけれども、文章を書くのも、そして文章の内容を考えるのも、コストとして表現できるのでコストという。そういうコストに対して、ただロムる人間は理解しない。ただ、文句を言うだけで。(昔に比べてクソリプも増えたように思う)そして、twitterやはてブなんかで、サイトの意見が拡散されやすくなった。



60億人の“それぞれが思う一般的な正しい話”よりも“それぞれの自分の話”

そして、“自分だけの意見”をいうリスクが発生した。もともとあったけれどもそのリスクがものすごく上昇した。
“他人とは違う”“自分だけの意見”をいうと、“クソリプ”とかそういうブクマなり、twitterからのコメントがついたりして、そしてそれは自分の意見だから、自分のコアに直接接続されていて、それをdisられると結構ダメージでかい。(そしてインターネットの仕組み上、disる人間のコストは限りなく低くなる)だから、みんな一般論しか言わなくなる。不自由。60億人が思う、“普通はこうだろうという”意見、そういうものは誰にも非難されにくいし、そして正しい。


だけど、本当は、世界って、60億人の一般論じゃなくて、60億人の個人の事情、それぞれ違う正しさや正しくなくてもどうしようもないものを重ね合せて、それをすり合わせて何とか成り立つものだ。インターネットは、かつて“集合知”が信じられていた時代、そういう環境や世界観をつくる存在として夢や希望を託されていた。


でも実際今は、そういうどうしようもない娑婆世界を、インターネットがない時代よりも加速させるツールとして存在していて、どんどん世界の不自由さを加速させている。楽しくないし辛い。個人的には。

なんか、もっと、こう、自由になれないかなって思う。

最近のサイトをみても、みんな一般論しか述べていなくて、自分は間違っているだろうけれどもこう思うとか、こうしか生きられないからこう生きてる。っていうブログとかサイトがない。あっても、すぐ、“お前はおかしい”ってリプがついて、消えて行ってしまう。


でも、そういう他の人と違う、っていうものが大事なんだ。この世界には。そういうものを圧し潰してきたのが今までの世界で、新しい世界ではそういう違うものを大事に出来ると理想やファンタジーを守っていきたいんだ。


おわり。


追記:そうそう、そうですよ!


最近、ブログが不自由になってきたと思いませんか? - orangestarの雑記

同じようなこと考えてるからその問題でライトノベル書いてるよ!

2015/01/01 13:22




砂義出雲先生の「天網炎上カグツチ」みんなで読もう!!

天網炎上カグツチ (ガガガ文庫)

天網炎上カグツチ (ガガガ文庫)

天網炎上カグツチ2 (ガガガ文庫)

天網炎上カグツチ2 (ガガガ文庫)

はてな村奇譚と私

はてな村奇譚。
そういうのを書いて仕事大丈夫かとかいう意見を時々いただきますけれども問題ないです。というか仕事に対してはむしろプラスの効能があります。



自分は自宅で作業をしています。普通の人が仕事で電車に乗ったりバスに乗ったり、通勤をしながら家庭モードから仕事モードに切り替えるように、自分も仕事に入る前に、落書きをしたりしながら脳を切り替える必要って言うのがあるんです。日常生活で家族と過ごす部分と仕事、架空の世界観の中で色々転がす脳とはやはり仕組みが違うし、一回電源をオフにして立ち上げ直す必要がある。今までは適当にノコピー用紙に絵を30分くらい書きながらやってたんですが、ふと、はてな村奇譚みたいなのを書いてみたら、仕事で集中モードに入るまでの時間が、だいぶ短くなった。文章を考えたり、コマ割ほか世界観のなかに没入するまでの時間が相当短くなった。ダンコガイの人も、仕事にかかる前は、コピペで普通かくプログラムのかき出しを手打ちでかくって昔かいていて(うろ覚え)そういう仕事に取り掛かるまえの儀式って大事なんだろうと思う。
他、1Pの適当な漫画をかく、っていう手もあるけれども、どうしても途中で「これ、別のなんかで使えるんじゃないだろうか」と職業病で躊躇してしまうし、その点、はてなネタは、他のどこでも使いようがないので、すんなり無駄遣いできる。



そういうわけで、はてな村奇譚は、最初、そういう仕事に入るまでの準備体操として非常に重宝していました。はてな村の人も楽しめるしwinwinの関係。だと思っていたのですが……。

そういう自分の意思も含めて何か

そういう自分の意思も含めて、何か大きなものに描かされているのではないかと感じることが、あります。



たとえば同人誌にするときはてな村奇譚の、譚を間違えて“譂”と書いてしまったり(普通ありえない)で、それが

コミケ村奇譚 - orangestarの雑記

言及された。『康熙字典』じゃ「妄言」の意味らしいんですが、日本の訓が「いつわ-る」と読んでるのは、わりと謎。 http://www.zdic.net/z/24/kx/8B42.htm 宋の皇族の趙崇譂さんや趙善譂さんは、自分の名前をどう思っていたのか。

2014/12/29 17:20

さんの指摘によると、妄言のこと、というらしいし、あまりに出来過ぎている…。



あと、はてな村奇譚を書いている最中に、はてな村で色々な出来事があったり、なにか、もう本当に、何か大きな存在に描かされているような気がしてならない……。



はてな村奇譚、あと50P位なんですけれども、よろしくお願いします。



はてな村奇譚が終わった後も、(はてな村奇譚ほど面白くないと思いますけれども)同じように、ほか商業で使えないようなそういうダメな何かを書いていこうと思っていますので、その際もよろしくお願いします。



ドグラマグラのコミカライズとかかなあ、とボンヤリ考えている。予定は未定。

自分が漫画家をやっているのは

ほかのことが満足に出来ない社会不適合者だからだよ。



結局鬱で倒れたんですけれども。

もしかしたら鬱で倒れなかった過去もあったのかもしれないですけれども結局倒れて。そして倒れると人間ATフィールドがびっくりするくらい弱くなるんですね。それ以前は営業トークができたのに、人間と対面するのがすごく駄目になって、(こわいというよりも駄目になる、という描写がしっくりくる。対人ペルソナを展開できない)結局、仕事が出来なくなって。(あれからずいぶん経つので今はちょっとマシになっているかもしれないけれども)
芸は身を助ける、ではないですけれども、まんががある程度かけたので今でも何とかなってる。漫画家とか、それ以外でも、創作的職業では、そしてそれ以外の職業でも、“それ以外のことが満足に出来ないからその仕事をしている”というのは職業選択の理由として十分だし、そういう人って存外多そう、と思うのでした。


終わり。

少年が死体を探しに行く話が好きだ

もう好きだとか言いようがない。何故?とかどうして?って訊かれても、答えようがない。とにかく好きなんだ、好きなんだよ。

は、基本として、原作の
ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)
のボディも好きですね。え?スタンドバイミードラえもん?は別に死体探しに行かないですよ?

あとは、


あすなろ物語 (新潮文庫)

あすなろ物語 (新潮文庫)


の第1章、子ども編の、雪の峠に子どもたちが死体を探しに行く話も好きです。
「トオイ、トオイ山ノオクデ、フカイ、フカイ雪ニウズモレテ、ツメタイ、ツメタイ雪ニツツマレテ、ネムッテシマウノ、イツカ」
もう、本当に美しいとしか言えない。尊い。


14―fourteen (幻冬舎文庫)

14―fourteen (幻冬舎文庫)


あと、神戸の事件を題材にしたこの作品ですけれども、阪神大震災まで死体を観に行く小学生の話があって、それが好き、そういうのがあるので好き。


これは死体を探しにいく話ではないんですけれども、少年が、ゴミの山の中の“君の銀の庭”の中で、大切な物に触れてそれを失う話で、なんていうか“尊い”



もうね、なんか、子どもが死体を探しに行く話が、もうそれだけで好きというのは性癖に近いものがあるかもしれないですけれども、とりあえず自分はそれが好きで、それに対して高評価をしているという、ただそれだけの話です。他にお勧めがあったら教えて欲しい。

子どもが大きくなったら桃鉄したい


最近、ブログが不自由になってきたと思いませんか? - orangestarの雑記
の記事のつづき。
続きというか、その後におこったことというか。


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今年の抱負






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というわけで、お雑煮食べたり子どもと遊んだりしていました。
ふとブックマークをみたら400越えしていて驚いた。

インターネット怖い。
嫁にサイトバレしてるの怖い。
リアルとネット繋がってるの怖い。

はてな村奇譚は三が日以降に更新予定です。


今年もよろしくお願いします。