転生物語として、ファンタジックチルドレンっていうアニメがとても好きなんですよ。
なので、今日はちょっと転生の話。
ファンタジックチルドレンを見てない人はぜひ見てね。
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: DVD
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後で、なんかまとめるんですけれども。(※多分まとめない
- 転生物語の目的は「因果の克服」
- ループものの目的は「最適ルートの探索」
- 異世界転生においては、以上の二つの“目的”が示されることはまれである
- 異世界に転生する理由は、作劇上の都合が大きいと思われる
- 異世界にジャガイモと玉ねぎを合わせたような食べ物があり(ポルルという名前)、それの食べ方が、醤油とゴマ油を混ぜたような調味料(タママロトマル汁という)につけて食べるのが一般的だった場合、その世界住人にはそれが当然なので、物語が一人称で語られている場合、「ポルルをタママロトマル汁につけてたべる。今年のポルルは出来が悪く、ロト*1の風味に負けている」とみたいになって、読んでる方は何が何だかわからない。
- 一人称の物語で、異世界を効率的に説明する技術が異世界転生なのだと思う。また、異世界人の感性とか倫理が異なってる場合、一人称では、それをすり合わせるのが困難だったり。
- 感情移入しやすくするという効果もある。
私信。
異世界転生系コンテンツと21世紀の「浄土信仰」 - シロクマの屑籠
- あと、まあ、そんな理由で、異世界転生もの、および通常の転生ものにも浄土信仰からは遠いのではないかな、と思う反面。浄土信仰的なコンテンツもあるとは思う。ただし、それは“死んで生まれかわる”系の物語にはないと思う。
- “死んで生まれ変わる”物語は、その構造として、“前世、前前世から受け継いでいる因縁、因果を克服する”というテーマを持っている、持たざるを得ないから
- 僕の地球を守って、もそうだし、あのセーラームーンでさえそうだった。
- 第一、異世界転生だって、転生した先でピンチになるじゃないですか。
- それは自己実現欲求であり、苦界からの救済欲求ではないと思う。
- 浄土信仰は、この道を淡々とまっすぐに行った先に救いがある、と思われる世界と物語。苦界からの救済。
- 多分、伊藤計劃さんの“ハーモニー”とかが、一番、浄土信仰に近い場所にあるのではないかなあ、と思う。ここら辺は要検討。
- 資本主義を内面化した世界の住人は、“苦界からの救済を望まない”という説が自分の中にあるんですが、これも要検討。
大事。
- 今一番面白い転生もの漫画として、スピリットサークル超おすすめです。
- 絶対読んで。
- 作者: 水上悟志
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2015/08/29
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*1:タママロトマル汁の略称