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orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

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とっくに死んでいた自分と、防波堤の嫁


猫を殺す仕事kindle電子書籍で発売中です//となりの801ちゃん+412月11日発売予定

先日の日記に関してちょっと補足説明。ここまでは書いてもいいかなと思ったので。



10年ほど前、自分がうつ病で、でもそれに気付かずに仕事を続けたせいで、なんか手遅れなレベルまで鬱が酷くなって。



うつってひどくなるとメンタルだけの問題じゃなくって身体も駄目になるんですよ。で布団から、精神のレベルではなく肉体のレベルで起き上がれなくなって。ちょうど低血圧のあのしんどいのを100倍くらいにした感じになります。


で、気合で何とかしろとか言われるかもしれないけれども、その気合が0になって出すことが出来ない状態がうつなので(それでも鬱なんかやる気がないだけだ、気合で乗り切れ、という人はいますが)本当に働けないし、辛いし、病院の薬は効かないし(きかない、というか、死ぬほどの絶望感、ワイヤーで首をしめるような絶望感が、真綿で首を絞める状態に変わるような状態に変わるだけで、苦しさの送料は変わらない感じ)うつになった人しか分からないし、説明しても絶対に分かってもらえない、想像もできないと思うのですが、(今まで一度も赤という色を観たことのない人に赤を説明する感じ)うつの時に感じる絶望というのは、真冬の雪山に裸で放り出されるのに似ていて、でも死ななくて、その辛いのがずっと続く感じ、です。


また、世間にあまり認識されてませんが頭が悪くなる病気なので仕事もうまくいかない。あと、集中してるときとか、健康な人間は、脳から快楽物質が出てるんですよ。出てるって自覚してる人間はいないですけど。だから集中できるし、集中して、その作業を終えた時に満足感がある。鬱っていうのはちょっとこれは主観的な話になりますけれども、そういう快楽物質が一切でない状態になることなんです。


だから、もう何をしても辛いだけで。映画や本を集中して観ることが出来ないし。楽しいことが一切楽しくなくてただただ本当に辛い。仕事を休んでる最中、少しでもマシになるかと思って映画とか見に行ったりしたんですが、それも本当に辛くて。話の中でまったく心が動く部分がない。あんなに昔は面白かったものが。
それで、そういう風に何とかしようとしても、周りから、「あいつは鬱で仕事をしないでおきながら映画を見に行っている、さぼり、詐病に違いない」と思われる。どうも、鬱で休んでいる人間は、世間から、家で苦しんで、布団被って寝てて、いつも辛い辛い苦しいと思っていないといけないようです。


それはさておいて、それは苦しみの本質ではない。
これも、説明しても、たぶん一人も理解してもらえないと思いますが、自分の、生きているこの世界が、本当に脆弱で、自分が立っている場所が、地面の上ではなくて、海の上に浮かぶ一枚の板のような感覚。人が因果関係と思っている、この世界、世界という認識は、人間の産まれもった認識によるもので、世界自身は因果関係を持たない、本当に無関係に存在していて、それを、人間の設計ミスの認識システムが間違って認識しているという事実。でもそれが違うということが、絶対に理解できない。


因果関係を求める認識によって、世界を誤解して理解しているから。そういう真実に気付くと、自分の生きていて認識している世界が、海の上に浮かぶ板の上に立っているだけだって分かるんです。虚無。私たちは幻を観て生きていて、その中で喜んだり、感覚している。


これがどんなに辛く、恐ろしく、寒い状態かは、そこまで行きついた人間にしかわからないし、そして、それは真実で、いまでもその認識は変わらないです。
だから、ずっと辛くて死にたかった。苦痛。死ぬより恐ろしい苦痛がずっと続いてた。現実にもいつ終わるか分からない、心身の不調で、まる一日活動できるのが一年に30日、なんとか部分的に活動できるのが40日くらいしかまともに働けない。そんな状態が7年続きました。


今はだいぶマシになりましたが(それでもずっと薬を飲んでいる)、それでもずっと虚無に片足を突っ込んでいるような状態で、理不尽な圧力や、暴力にさらされると、一気に、そちら側に引っ張られる。多分普通の人は死への距離というのは、崖のようになっていて、死ぬまでの間に、断絶がある、のだと思います。以前の自分もそうでしたから。


でも、今の自分は、ゆっくりと海までの階段があって、ちょっと精神力の限界を超えると一歩ずつ降りていく。気が付いたら、何となく死んでいる。そんな感じに認識してます。いつ死んでも、たぶんおかしくない。


だから、ずっと気を付けて、酷い事が起こらないように用心して生きてるんです。そうやって生きていけるのは、自分の嫁がいて、外部との取引の間に入ってくれたり、階段を滑り落ちそうになってる時に引き上げてくれたり、おいしいものを作ってくれたりして、です。10年前くらいからの付き合いで、たぶん、嫁がいなかったら(当時は嫁ではなかったですけども)たぶん死んでいたし、そして死んでいた場合の自分は、そっちの方が幸せだった思うと思うのですが、こうして、生きて、子どもまでいる自分は、生きていて良かったと思います。シュレディンガーの猫。分岐したそれぞれの世界で、でも最適な行動をとる。


話は、かわりますけれども、そういういつ死ぬか分からない人間と一緒に暮らすのはすごいストレスだし、だから嫁にはすごい迷惑をかけていると思う。そういうのに対して自分が出来ることは生きていくことだし、死への下り坂の階段を、出来るだけのぼる事だと思う。
お蔭でだいぶ身体もよくなり、踏ん張りも訊くようになりました。






でも、ここ1週間くらいの出来事は酷かった。本当に酷かった。そういうのを全部すっ飛ばすくらいひどかったです。間に入ってくれた、嫁もだいぶ弱ってしまって。それは、ここでは書けないですけれども、仕事に関することと、その取引相手の人間の行動が原因です。それでも、別の仕事の締切も迫っているし、何とか立て直さないといけない。だから、無理やり自分を引っ張り上げる必要があって、それが、昨日の、ゲロみたいに感情を吐きだした更新です。自分が不快になっている事象をそのまま書けなかったので、それによって駄目になってる部分をなんとか形にして。
お蔭でずいぶんと楽になりました。ご心配をおかけして申し訳ありません。なんとか元気だしとりあえず死にません。



後、3年くらい前から少しマシになってきて、子どもが出来て。で、子どもが出来てから、自分の場合、鬱がすごいマシになりました。すごいっていうか、いま殆ど普通に活動できるし、(育児である程度時間を取られるのでフルってわけではないですが)一年中仕事が出来るようになりました。(ただ、子どもが生まれて鬱が酷くなったり、発症する人もいるので一般論ではないですが。これはあくまでも自分の問題です)たぶん、生まれたばかりの子ども~からある程度育つまでの子どもって、上の絶望の話、感覚をブッ飛ばすほどの根拠のない生命力というかそういうのに溢れてて、それで、自分も元気になったのかな、と思います。MPは回復する。体力は取られるけれども。



そんなこんなで生きてます。多分これからも生きていきます、




それでは次のはてな村奇譚でお会いしましょう。


となりの801ちゃん+

となりの801ちゃん+1 (Next comics)

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となりの801ちゃん+2 (Next comics)

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となりの801ちゃん+3 (Nextcomics)

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