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承認欲求について


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認められたい

認められたい



あとで、いろいろとまとめてかくけれども、書かないかもしれないので、ちょっと思ったことを。
あまり本の内容とは関係ないけれども、高度に社会性が発達した社会では、安全欲求を満たすためには、まず、社会的欲求を満たす(というよりも社会的な“安全”が確保されないと安全欲求が満たされない)ということもあるのではないかな、と思った。




(id:p_shirokuma)さんのところから画像をお借りしました。



つまり、はた目には、承認欲求や所属欲求に飢えていて、認めてくれー俺を仲間に入れてくれーっていう風に見えていても、実際のところ本人にとっては、基本的な生存の欲求を満たすための前提条件としての社会への帰属を求めているだけなのではないかと。



社会性の発達した社会、コミュニケーションの結果として給与なり何ら生存に必要なアイテム(買い物でも何でも)が手に入る世界では、生存に必要なものを手に入れるための貨幣として、本人の知名度であったり人間同士のコネやらが必要になる。



物を食べて寝る場所を確保するためには、まず仕事を得ること、仕事で稼ぐこと、顧客をつなぐこと、それらをうまくするために情報を得ること。そして貧困に対する予防。このような生理的欲求を確保し、安全欲求を満たすためには、まず、ある程度の承認と所属が必要。



大昔の田舎みたいな、「その村で生まれた人間は、その村で生まれたという理由で、その村の成員としてあらかじめ“所属”が得られた時代」と違って、都市化された時代は、まず、「自分が、所属できる場所を得るために、ある程度自分の有用性を示さなければ」ならない。で、その有用性というのはどうやって示せるかというと、十分に社会性が発達した社会での有用性というのは「その人間がどこに所属していてどのような承認を得ている」かという、なんというか堂々巡りというか、しっぽを加えたヘビのようというか。



ひとつその輪の外側に出たら、その瞬間、承認と所属(十分に社会化された社会ではそれはすなわち生存と安全)の圏から排除されて、元の状態に戻ることは難しいし、もともと輪の外側にいる人は、かなり必死で頑張っても、その圏の中に入ることはできない。



現代の承認欲求というのは、人間と自己実現の話、形而上の面だけでとらえるのではなくて、生存にかかわるシビアな面もあるのではないかなあ、と思った。