orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

動物化するインターネット

これも2019年4月に書いた漫画で、更新のタイミングを失ったまま、ずっと失い続けてたんですけれども、今更新しないと永遠に更新できない気がしたので更新します。


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2019年は物凄い数のvtuberが誕生して、vtuber戦国時代だったんですが、今はもう、企業とそこに所属するvのものといったように潮目が変わりましたね…。
時代の流れは速い……。


なのに僕たちはまだ、ゼロ年代の亡霊を追いかけている……。


ここにはてな村を建てよう。

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インターネット話題がループ

まだはてな村はありま~す。

 はてな村はなくなったと思ってましたけど、これだけたくさんの人がはてな村と自分語りを書いていて、まだはてな村は現存してるんだな、と認識しました。自意識と自分語りが支配する村、それがはてな村。

サービスとしてのはてなブログ、共同体としてのはてな村。

 サービスとしてのはてなブログは、確かにnoteとかほかの課金サービスに書き手をとられて右肩下がりの状態だと思う。

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はてなIR

はてなIR資料より
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3930/ir_material_for_fiscal_ym2/97963/00.pdf

 グラフを見てもらうとわかる通り、はてなのブログサービスの売り上げは低下していっている。ブログという文化が衰退しているのもあるだろうけれども、はてなブログから勢いが失われているというのは、感覚だけでなく、こうして数字としても表れている。
phenomenon-2.hatenadiary.org
 こちらの分析は的を得ていると思う。
 と、同時に、はてなブログの衰退とはてな村の衰退は分けて考えないといけないと思う。noteに多くの書き手は移動したが、noteにはnote村といえるような内向きの共同体は見当たらないからだ。
 (id:Phenomenon)さんは、『村』をコミケに例えられていたけれども、少し違うと思う。コミケはインフラであり、例えられるのは『はてなブログ』というサービスに対してだと思う。この場合、『村』に対するのは『ジャンル』と呼ばれるクラスタで、そしてそこには大抵、内向きの力学が働いている。学級会もある。
 リアルに存在する村や共同体と違って、インターネットや形而上に存在する『村』『コミュニティ』を維持させるものはなにか?僕は、『集団幻覚』『共同幻想』を持っているかどうかだと思う。コミケの『ジャンル』で考えると、そこにいる人たちは特定のカップリングに原作には存在しない過去や関係性を幻視したりしている。twitterでも、『界隈』と呼ばれている集団は同じ世界観を共有している。2chの特定のスレ、○○民と呼ばれる人たちも、そのいた特有の文化と価値観の共有がある。
 はてな村をはてな村とさせていたのは、その独特の価値観、『集団幻覚』『共同幻想』だったのだと思う。

じゃあ、はてな村のみていた『集団幻覚』ってなんだ。

www.du-soleil.com
www.tyoshiki.com
font-da.hatenablog.jp
inujin.hatenablog.com
amamako.hateblo.jp
www.du-soleil.com

 今回のことに端を発して、多くの人がはてな村の思い出話をして、そしてそれに多くのブックマークがついてる。もうこの時点で、はてな村生きてますよね、としか言いようがないんですけれども、それはさておいて。
 いろんな人が、はてな村がどういう場所だったかという思い出話をしている。それぞれの人の思うはてな村と、そしてはてな村的なモノの定義がそれぞれ異なっていて、非常に面白い。素敵。
 で、自分が思う、はてな村の人たちが見ていた『集団幻覚』というのは、『文章を書くことによって、アイデンティティの確立ができて、そして、そのアイデンティティはその書き出した文章に宿る』というものだったのだと思う。自分は、今も、その幻覚を見ているし、人が書いた文章はその人自身だと思っているのだけれども、どうも世の中そうではないみたいだし、うまくはてな村を『上がった』人間は、文章をただの自分を表現するための道具だと思ってるように見える。noteで文章を書いて稼ぐ、という行為は、それがうまくいけばいくほど、自分語りから遠くなっていくだろう。
 あと、もう一つの『集団幻覚』は、インターネットの可能性について。かつて集合知と呼ばれたもの。無名の多くの人が集まって知恵を出し合えば(いろんな意見をいろんな角度から言い合えば)素晴らしい知恵が生まれるのではないか、という幻想。
 これに対しては、自分も、ああ、幻想だったな、という気持ちでいる。確かに議論がうまくいっていた時期もある。よしき (id:tyoshiki) さんが書いているように、

しかし実際には、はてな村が村として機能するためのインフラは、個人のボランティアによって支えられていた。

一時期はボランティアで村長役を務める人がいたりアーカイブを作る人がいた。
ニュースサイトが幅広く面白い話題をまとめてくれたおかげで、
議題の幅が「はてなブックマークをやってる人間の興味」に絞られず視野が極端に狭くなるのを防げていたのも大きかった。

かとゆー家、sirout2、まなめ、hageXなどなど。書き手以上に彼らの存在が最も重要だったと思われる。

そういう人たちはみんな消え去った。

https://www.tyoshiki.com/entry/2021/07/04/105443

 かつては、議論を整理する場があり、アーカイブを残す場があり、それによって、ぐるぐる回りながらもどこかで前に進んでいった。(さらに古い時代、2ch黎明時代の板ではもう少しそれがちゃんとしていたと聞く。議論には必ずソースが求められ、誰が言ったかではなく、何を言ったかが重視される言論空間があったと、村の古老から聞いたことがあります)そういうインフラがなくなってしまって、冒頭の漫画ではないけれども、同じような話題がたびたびぐるぐると同じように回る場所になってしまったように思う。

ここにはてな村を建てよう

 はてな村の話題を出して、これだけの人が反応するっていうことは、まだ、それだけ多くの人が、『インターネットの集合知』と『書くことによるアイデンティティの確立』を信じてる、または信じていたいって思っているのだと思う。(本当に諦めてしまっているのなら、語ったりせずにスルーして終わりだろう)
 はてな村はなくなってしまった。場所としてのはてな村は、(はてなダイアリーがなくなって、はてなブログとブックマークの仕様がかわって、議論をまとめてくれる人がいなくなって、メインの書き手がnoteに移ってしまって)無くなってしまった。でも、共同幻想を持つ人間がいて、そこで文字を書くのなら、そこは、もう、はてな村だ。
 たぶん、インターネットはもとのように戻らない。個人の果たす役割はどんどん減って、企業とかが人の意思を牽引するようになるだろうし、文章でバズる人、キャラクターもいるけれども、それはわかりやすいことをわかりやすく話す人、わかりにくいことをわかった気にさせるような人で、それに対する反論や修正はブロックされる世の中になっていく…というかまあ、なってるんですけれども。
 個人のアイデンティティを文字にしてインターネットの海に放流することの危険性のほうが、利益を遥かに上回るようになってしまって、また、そんなことをしないでも、気軽に自己の肯定と存在証明が
できる世の中になってしまった。(それはtwitterなり、tiktokなり)(それは上の世代から見ると偽物の自己実現に見えるけれども、じゃあ、上の世代の自己実現ってそれ本物なんですかってなる)(自分たちの自己実現もさらに上の世代から見ると遊んでるようにしか見えないはずだ)
 はてな村は、役目も終え、仕組みも機能しなくなり、『場所』としては解体されたというのは間違いないと思う。
 でも、今回のことみたいに、はてな村(そしてそれよりももっと古いインターネット)にあった『集団幻覚』を見てる人間がいたら、そこがはてな村だし、それぞれがnoteに行こうが物理書籍を出そうが、どこに行ったってまるで呪いみたいにどこかにはてな村の残滓は残り続ける。
 そして、その人が行った先で、誰かに影響を与えるようになれば、その与えらえた人にもはてな村の呪いはきっと移る。
 『文章による自己実現』『集合知の夢』、なくなったと思ったそれを、でも、いまだにどこかで信じてる人たちがいる。
 その人たちがいる限り、そこがはてな村だ。

 ここにはてな村を建てよう。


インターネット(はてな)から人がいなくなってる気がした

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しばらく来ない間にはてなからずいぶんと人が減った気がする。ブクマとかの勢いとか、更新されてるサイトとか、なんか、雰囲気とか、そういうなんとなくの感覚だけれども。あと、自分もそんなこと言いながらはてなとかインターネットからいなくなってたんだけれども。
リアルの生活が忙しい(忙しいのでいろいろインプットする時間がない)(アウトプットする時間もない)というのと、一度書かなくなると、文章筋が衰えて、文章が書けなくなるっていうのがあって、まあ、ずいぶんと更新も、Twitter投稿とかも、間が空いてしまってましたね。
書こうと思ったら書いたり話したりできることもあるけれども、ちょっと考えてるうちに「まあいいか」って思ってしまったり、なんというか、いろいろなことに疲れてたっていうのが、まあ、実際のところだと思います。
で、最近ちょっとマシになってきたので、ちょっと801ちゃんの漫画を描いたりとかしてます。してます。

ハサウェイ見に行った

閃光のハサウェイを見に行きました。すごくガンダムだった。いろいろ感想を書きたいけれども、雑に語ると怖い人たちが来るので…。インターネットでは政治と野球とガンダムスターウォーズの話をしてはいけない、するときは完全に理論武装してから、ということなので、ちょっとあとでまとめて書こうと思ったんですけれども、そういうところがどんどん文章を書くところから遠ざかるのだなと思った。閃光のハサウェイ、見ると、逆襲のシャアの解像度が上がるという不思議な映画でした。あとは何かいてもネタバレになる気がするので、ネタバレ含んだ長文エントリで、いつか。

猫のこと

1月くらいから、うちに猫が増えました。うちに迎えた時に、カリシウイルスに感染していることが発覚して、ほかの猫と隔離するために、ずっと小屋暮らしだったのですが、最近やっと外に出ることができました。ただ、もう大猫になってしまったので、ほかの猫との兼ね合いが難しくなってしまって、どうすべかなぁ、と思っています。ほかの猫、結構もう老猫なので。本当は、うちに来た当時のまだ子猫のうちに、千住猫にしつけられることを期待してたんですが、もう、新入りのほうが力も体も大きくなってしまったからね……。時間をかけていくしかないかもしれない。

最近聞いている音楽

最近聞いている音楽は最近の音楽です。ヨルシカとかずっと真夜中でいいのにとかヨアソビとか。うっせえわ、は子供がとてもよく聞いていて、覚えてしまいました。最近の音楽いいよね。あと、はるまきごはんさんの曲が好きでよく聞いています。PVと合わせて聞くと、エモくてとても良い。たまごまごごはんさんが好きそうな曲。


www.youtube.com

最近の漫画「向井くんはすごい!」がすごい。

すごいんですよ。嫁と話して、すごさを言語化するのに1か月くらいかかったんですけれども、すごいんですよ。ちゃんと書こうとすると、10000文字くらいのエントリになるので、気安く書けないんですけれども、すごいんですよ。
価値観のアップデートって、いう単語があるじゃないですか。新しい時代に合わせていろいろと価値観とか世界観をすり合わせていくっていう作業。でも、この向井くんはすごい!を読むと、自分とかの世代(主語がでかい)という機種はもう、アップデート対象外なんだなっていう気になりますね。ハードウェアの構成がたぶん、もうついていけない。これちゃんと後で書かないとって思うので、書きます。とりあえず一回読んでみてくださいよ。





なんか、これから、こんな感じで、どうでもいいようなことを、だらだらと書いて、文章筋少しずつ直しておこうと思います。

自炊は外食よりも高くつくので外注をしたほうがいい

前回までのあらすじ
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ここは悪いインターネットですね。

ここは悪いインターネットですね。

ここは悪いインターネットですね。2

ここは悪いインターネットですね。2

いまメンタルが無茶苦茶悪いので感想とか褒めたりしてくれ

○んぽ商法はなんで反社にならないの?

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○んぽ、大○建○


ひとつめの伏字の単語の○は、「ち」
ふたつめの単語は「大仏建立」です。


男性向けの雑誌の後ろの方に乗ってる増大法はほとんど効果ありませんし、また、大仏建立も大仏を立てたからって言って不況や災害がなくなるわけじゃありませんからね。





ところでこのニュースどう思います?
headlines.yahoo.co.jp

kabumatome.doorblog.jp