タイトルに釣られてきてくれたみんな。うん、すまない。プロなんだ。既に。
既にプロなんだけれども、まあ、お察しのことと思います諸兄。
あと、タイトルが1年間やること、と書いてるが、すでに1月の頭から始めているのですでに1か月たってるんだ。
なので、この『方法』にはその1か月やった練習のフィードバックもちょっと入っている。
絵がうまくならないといけない
プロとは言っても、皆さまお察しの通り、あんまり絵がうまくありません。弱った。本当に弱っています。この弱りをどうにかするには絵がうまくならないといけない。そのような訳で必要に駆られて絵がうまくします、具体的にはこの1年計画的に絵の訓練をしていこうと思います。絵の上達法は巷にあふれているし、それで上達した人もたくさんいる。やろう。理論は知ってるので、それを基にプログラムを作って計画的にやっていくつもりです。
これが13年前の絵
これが8年前の絵
そしてこれがつい最近(去年の11月)の落書きです
自分のサイトや本を見てわかる通り、ちっとも成長していません………。(ちょっとは成長してる)
(あと、絵柄も変わっていない)
ご覧の通り、僕の絵はうまくなってません。20年経ってますが。
じゃあ、その間何もしてなかったかというと、デッサンをやったり、(他のうまい人の絵)の模写をやったり、断続的に色々と練習をしていたのですが、まあ、生来のものぐささとメンタルと壊したり色々とあったりで集中して何かをする期間をとれなかったということもあり(まあいいわけですが)結局モノになりませんでした。
僕の絵はうまくならない
練習すれば誰だって絵がうまくなる、とイラストを教える人たちはいいます。
そんなわけはない。と僕は思います。
陸上をいくら頑張ってもオリンピック選手のように早く走れるようにはならないし、いくら勉強をしてもMITに入れるわけではない。人は生まれ持った才能と、そしてその限界値があり、その中でやっていくしかない。
でも、言い換えると、その限界値までは何とか伸ばすことができるのでは?
なので、もう一度頑張って、そこまで自分の実力を伸ばすための絵の練習をすることにしました。本気だよ。
ただ、家事やその他で本当に忙しくて、一日1時間くらいしか練習の時間がとれない。『モノ』になるためには一万時間が必要と言われてるけれども、一日1時間では一年で365時間しか取れない。どうするの。
なので、その1時間でどうやるか、効率的にプランを決めないといけない。決めました。
0,絵がうまくなるとはどういうことが
絵がうまくなるというのは『解像度』が上がる、ということ。
絵は指で書くのではなくて、(指の器用さも必要だけれども)脳で描く。立体がどんな形をしてるのか、この服の構造はどうなっているのか、どのような光が当たってどのような影がついているのか。そういうことを理解するのが脳で、そして、それをまず観察するのが目の『解像度』だ。言い方を変えると『観察力』。これがまず必要。必要なんだけど、やっぱり生まれながらに実力差があって、自分はこれがとても低い。なので、それを上げることが絵がうまくなることなのだと思った。
1,まず最初にやること。どうなりたいか、目標を定める。
まず目標を立てる。
これはPDCAサイクルを回したり、プロジェクトを動かす上で、一番大切なことですね。大切なことだって色々な人が言ってるし本にも書いてある。なので、まず、目標を決めます。
目標としては線画(モノクロ)の絵で描きたい絵を(資料を見ながら)自由に描けるようになること。今は資料を見ながらでも、これどうなってんのかわかんない、って感じで絵がかけないからね。歪んだ鞄とか、細かいデザインの服とかどうなってんのかわかんなくて本当に資料を見ながらでもかけない。変なポーズを取ってる人の絵を描いても、骨格がずれてる絵になってしまう。そこらへんのことができるようになりたい。最終的な目標としては「羽織をつけて夜の街でパルクール」が描けるくらいになりたい。
色塗りについては二の次。
まず漫画が描けるようになりたいのと、あと、色塗りはうまい人が多すぎて勝てる気がしない。目の解像度が違いすぎる。
2,次にやること。調べる。理論を知る。1,をするために何が必要か知る。
何を理解しないといけないか、どこを練習しないといけないかを理解してないと漫然とただ模写、手を動かしただけになってしまう。手を動かすのをどういう目的があってするのかをまず理解すること。そのための本を何冊か見つけたのでここで紹介します。
一番最初に買った本がこれだったのですが、これが本当に良かった。ポーズの基本や動きの基本が物凄くよくわかる。
この本にもっと前に出会っていたら全然違っていただろうな、と思える一冊。
人間がポーズをとったり動いたりするときにどのように重心が移動し、どのようなルールで体が動くのかを解説した本。
一読して必要な時に読み返すので、物理書籍の方で買った方がいいです。(電子書籍版と比べて大分高いけど)
この中で語られてる法則の四分の一もまだ理解できてないと思いますが、この本で書かれてることを意識するだけで、絵の練習の意味合いが変わってきました。
肉体を描くときにどうやって筋肉が動くのかを知る本。これを読むと人体の曲がる方向の限界点や、手や肩が動くときにどこが連動して動くのかを理解することができます。
何回も開いて確認したりしながら今、絵を描いています。
人体スケールについて、あと、基本的な体の書き方について書いた本。
人体のスケール感や、動きをつけるときの基本について書かれています。読みながら、「自分はこんなことも知らなかったんだ」としきりに反省させられました。
一番最初に上げた篠房六郎先生の本の副読本として読むといいです。
他にも買った本はあるのですが、今のところ役に立っていない(そのうち使うようになるかも)ので、今の段階では紹介はなしです。
3,1月1日からまず始めたこと。
ドローイングを毎日する(20分くらい)
これらの本を読んだ後、ポーズマニアックスというドローイングの素材を提供してくれているサイトでドローイングの練習を毎日しています。
www.posemaniacs.com
今までもこのサイトで練習したりしていたのですが、上記の本を読んだ後だと、『解像度』が上がってきました。
前はただ漫然とポーズだけを見ていたのですが、筋肉がどんな風に動いて、このポーズだとどのように重心がかかっているのか、というのが、『理解』できる。
そういうのを意識してポーズを描いていくうちに、他のイラストの重心や体の描き方もうまくなっていってる…ような気がする。
後、鉛筆で書いたあと、ボールペンで一本の清書の線を引いていくようにした。
これが正しいラインだ、ということを自分でわかるためだ。
人物写真の模写(40分くらい)
写真を模写していく。
これはもともと、服を描くときに皺が描けないということで皺の練習をするために始めた。
ただ、それ以外の副産物が大きかった。
- ドローイングで培った『人体の構造と動き』が実際にわかる。
- それが服の下でどのようになっているのかがわかる。絵のうまい人の言葉でたしか「人は骨の上に筋肉を着て、筋肉の上に服を着ている」というような言葉があった、ような気がするけれどもそれがよくわかった。
- 手癖の矯正になった。これは今まで線を引くときに、手癖で考えずに線を引くように知らず知らずのうちになっていたのだけれども、ひとつひとつの線を考えて描いていくうちに、その手癖の矯正が行われている。
- 自分の苦手な小物がわかる。細部。指とか、靴とか。
このような効果があったので、この模写は結構効果がある練習法だと思う。
この模写もドローイングと同じように描き終わった後、ペン入れをする。
(1月12日模写)
模写元
https://www.pinterest.jp/pin/42362052731597115/
継続するために
1人で壁打ちはしんどいので、discordに貼って人にみてもらってます。
Twitterに張るのは少し憚られるので。
そういう、人にみせたり人と一緒にやるのって、モチベを維持できるので絶対必要だと思います。
(この記事を読んで、一緒にやろうと、今やってるという方、いましたらお友達になってください)
フィードバック
これが1月から行っている練習で今も(基本的に)継続中。途中、練習としてよい、と評判の『電脳コイルビジュアルコレクション』の模写もしたのだけれども、今必要な技術ではないと感じて保留してある。また後で、それを始めるときも来るだろう。
そんな感じで1月は練習をしてた。そして、2月。時間を作って漫画を描き始めている。漫画を描いて、そして詰まったり必要な技術が出てきたら、それを練習に反映させていく予定。そうやってフィードバックをしながら練習方法も少しずつ変えていく。PDCAを回していく、回して回してバターになるくらい。
とりあえず今はこんな感じでやっています。
3月になったとき、また定期報告をしますので、よろしくお願いします。