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日産のセレナのCMがすごくいい!「もしもパパがママになったら」


もしもパパがママになったら…?思わず二度見する驚きの試乗会 MOMMYING DRIVE | NISSAN SERENA

※メイキングもあわせて!
メイキングが実際どういう風に大変かのナマの声が聞けていいです。


【メイキング】もしもパパがママになったら…?思わず二度見する驚きの試乗会 MOMMYING DRIVE | NISSAN SERENA




日産のセレナのCMなんだけれども、このCMがとてもいい。



ネタバレになるので、全部CMを見てから、下の文章を読んでほしいんですけれども。









「お前がママになるんだよ!」

最初。パパが、最初、どんな車がほしいかって話すんだけれども、実用のことよりも、かっこいいとか、そういうところを重視していて、実用の便利さを求めるママとかみ合っていない。



で、実際に、パパに、一日ママがどんな風に車を使っているのか、っていうのをママになってもらって(実際コスプレして)体験してもらう、というものなんだけれども、これが本当に面白いし、出来れば、世の中の全部のお父さんが体験すればいいのに、と思う。



世の中ではいまだに、主婦業っていうのが、(平たく言うと)舐められていて、“金銭が発生する仕事じゃないし自分の裁量で決められて楽でいいね”みたいな見られ方をしている、と思う。でも、実際は、やることがものすごい多いし、多岐にわたり、また、時短に限界があるタイプの作業が多くって、かなりぎりぎりで動いてる。



そういうのを、実際に一日替わって体験するっていうことってとても大事だと思う。



家で一番車に乗る人

あと、これは、車のCMとしても秀逸で、家の車って、一番だれが乗るかっていうと、主婦業をしてる人なわけです。買い物、子どもの送り迎え、パパの送り迎え、その他いろいろ。だから、今、車の一番の顧客っていうと、“お母さん”なわけです。車が大好きな人たちの間では、“若者の車離れが激しいから、若者が乗りたくなるようなかっこいい車を出そう!”っていう意見もあるけれども、実際に車を必要として、そして活用しているのは、家庭で生活を守る仕事をしている人なわけです。


で、そういう、車の便利さ、そして、形だけのかっこいい車の不便さっていうものを、このCMはものすごい見せつけてくる。オートドアで開くとか、真後ろについているドア(トランク)が上に開くとか、車内にオムツを換えられるだけのスペースがあるとか。そういう、“実際に生活に使うと便利だし、実際に生活に使ってみないとその便利さがわからないもの”というものを、ちゃんとアピールしてる。この広告を見たパパママは、このセレナを、“買う車の候補”に入れるはず。


そして、このCM自身が、本当に、パパである人、実際に家庭でどのように車が運用されているのか知らない人に見てほしい、ということで、すごい拡散される要素を持っている。そして、このCMは誰も責めていない。みんな、分かり合えるし、分かり合おうよ、お互いのことをちゃんと知ろうよ、というメッセージにあふれている。


とても素晴らしいし、気持ちのいいCMだと思う。



今のところ、車を買う予定はないけれども、まあ、そのうち買うことになったら、こういう車にしたいな、と思った。