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おとといと昨日の話


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おととい3月30日、午後15時頃、うちで飼っていた猫のおしおが永眠しました。


昨日、お葬式を済ませて、今はお骨になっています。


おととい、いった日は晴れた気持ちのいい日で、昨日のお葬式の日は小雨の降る冷たい日でした。どうにも、おしおらしいと思いました。


それから一晩立って、まだ、なんだか変な気分です。


まだ気持ちの整理がついていないけれども、ただ、記憶はどんどん事実を改ざんしていくので、まだ、あまりそうならないうちに、覚えていることを書いていきます。





おととい、病院の点滴から帰ってきたおしおは、もうほとんど歩けないようになっていたけれども、よたよたと歩いて行って、居間の、ちょうどドアと窓の近くの、風通しのいいところに座りました。他の猫は、1mくらいのところに近寄ったり。妻にあとで聞いた話ですが、近寄ってきた他の猫に対して、めんどくさそうに顔をそらして、追い返していたそうです。それから、妻と話して、この場所よりも、いつも寝転がっていた、畳の部屋の窓際においてやることにしました。持ち上げると、だいぶ軽い感じになっていて、背中の骨も浮き上がっていました。窓際の日当たりのいいところに置くと、そこから動こうとしなかったので、ここで満足したみたいです。畳の部屋に置いてあるテレビをつけて、子どもたちはその同じ部屋でいつもみたいにテレビをみたり、遊んだりしていました。おしおは、いつも、子どもたちの近くにいて、遊んでドタドタしたりジャンプしたりする次男に胴に掴みかかられたり尻尾を引っ張られたりしながら、満足そうにしていました。さすがに尻尾を踏まれたら、ニャニャニャニャニャ!といって、怒っていましたが。部屋の隅で、そんないつもの音を聞きながら、たぶん、満足そうにしていたのだと思います。


他にお気に入りの場所として、ソファの上や、一番のお気に入りの場所として、自分の膝の上やお腹の上があったのですが、昨日の段階で、膝の上にうまく座れなくなっていて、膝からうまく降りることができなくなっていたので。


落ち着いて、そこで寝そべっているので、自分は、ここ何日できなかった、部屋の掃除と、洗濯物をしたりしていました。部屋の掃除は、大きな音を立てるとおしおがしんどいかも、と思ったので、雑巾で床を拭きました。いつも、床でごろんごろんしてる猫を追い立てて、邪魔!って言いながら、掃除機をかけていたな、と思いました。


その日は、とても、日が差す日で、家の中は、暖房なしでも、とても暖かくて、その陽だまりの中で寝ているおしおは、いつもの日向ぼっこをしているみたいで、まるでいつもの日常みたいでした。急に悪くなったので、毛並みの色つやもそのままで、少し毛は抜けたけども、相変わらず、本当に相変わらずの高い毛皮みたいな毛並みでした。写真では、うまく伝わらないけれども、柔らかな毛布みたいな手触りで、柄も、襟巻になるような毛皮のような、クリーム色と茶色が、不規則になっていて、とても、なんだろ、高そうな猫でした。後で、写真をみて、これじゃあわかんないな、と思ったのです。洗濯物を干しながら、妻が、「まるでいつも通りみたいだから、このまま何もなく助かるんじゃないの?」って言っていました。


猫は、ただ、ずっと落ち着かない様子で、遠巻きにみたり、別の部屋へ行ったりしていました。


昨日、買ってみたもの、猫缶と、ちゃうちゅーると、あと薔薇の花。薔薇の花は、朝になったら、ちょっといっちゃんにかじられてた(笑)


長男は遊ぶ合間に時々「おしお、おかえり」「おしお、よかったねぇ」「おしお、なおったよ」って声をかけていました。分かっていたのか、分かっていなかったのか、たぶん、分かっていたけれども、わかんないことにしていたんじゃないのかな、って思う。


おしおは、昨日の夜からなんだけれども、鼻から、茶色い鼻水みたいなものが出るようになっていて、電話で行っていた救急病院に連絡して聞いたら、たぶん、栄養剤が鼻から戻っているだろうけれども、と言われた。鼻に張り付くと息がしにくいだろうし、きれいな顔でいたいだろうから、拭いてやってた。朝起きた時に、鼻から下が全部それで固まっていたので、それも妻が丁寧に拭いてやってた。窓際に落ち着いてからも、鼻から、時々出ていたので、妻が拭いてやっていた。他に、口の中が乾いて、パリパリになっていたので、スポイトを使って、口の周りを湿らせてやっていた。口の中が湿ると、舌をペロペロと出せるようになったみたいで、舌をだして、口の周りをなめていた。


昼過ぎごろに、おにぎりとソーセージと卵焼きで、おひるごはんにする。その後、また、畳の部屋で子どもたちは遊んで、テレビからは、先日加入した、amazonプライムビデオの機関車トーマスの映画をかけていた。最近のお気に入りで、今どうなっているのかを、長男がずっと実況中継していた。次男は、それを見ながら、飛び跳ねたりはしゃいでいた。


14時ごろ、おしおの鼻を拭きながら、妻が、おしおの口の周りを湿らせてやりたいから、と言ったので、部屋の隅の、テレビ台の下のほんの隙間に、頭を突っ込んでいるおしおを、少し引っ張り出して、抱っこしてやった。体を動かすのもしんどそうだし、体に力が入っていなかったので、そっと。妻が、いつも通り可愛いねえ、きれいだねえ、って言いながら、鼻の周りをきれいにして、スポイトで口の周りを湿らせてやっている。これで少しは楽かな?と思ったとたん、おしおが口からものすごい量の黒くて茶色い液体を吐き出して、痙攣しだした。痙攣しながら何度も何度も吐いた。ものすごい量だった。いよいよ最後の時だと思った。抱っこしている形だと逆流した栄養剤が喉に詰まるので、畳に寝かしてやって、頭を、嘔吐物がつまらないように、すこし上げてやる。しばらくして、痙攣が収まったと思ったら、また吐いた。たぶん全部で、150ccくらいの量。これが全部胃の中に詰まって、先に行かないまま、溜まっていた。ずっと苦しかったのだと思う。全部、吐き終えた後、少し、楽になったみたいで、吐き出す前よりも、少しだけ、元気になったようなそぶりを見せた。それから、また、テレビ台の下に、頭をもぐりこませようとしたんだけれども、またそこで吐いた。そこでまた痙攣が起こったら、助けることもできなくなるので、代わりに入れるものはないかと思って、頭の低い段ボール箱を持ってきて、横の面を切り取って、入れるようにしたのだけれども、結局そこには入らずに、テレビ台の下に入っていこうとした。仕方なく、テレビの下に入れなくなるように、すぐそばにあった重機のパンフレットで、テレビ台の下をふさいだ。不満そうだった。


他の猫たちは、遠巻きにずっとこちらを見ていた。


最期の時まで、ずっとそばにいて、撫でてやろうと思っていた。


14時35分ごろ、静かになって、逝ったのだと思った。


テレビ台と本棚の隙間から出してやって、大きめのバスタオルでくるんで抱っこする。妻は嗚咽しながら泣いて、おしおの背中をずっと撫でていた。おしおにかわいいね、っていってずっと話しかけてた。自分も、泣くのをやめようと思っていたけれども、どうしても泣いてしまっていた。…けど、逝ったと思ったら、またガフッと吐いて、まだ生きていた。手も少し動いた。お腹で少し呼吸をしていた。それで、自分はなんだか泣きながらなんだか笑ってしまった。「勝手に殺してるんじゃないわよ!」って言ってるみたいだった。それから、ゆっくりと時間をかけて、死んでいった。お腹のわきのしたあたりに手を当てると、心臓と、呼吸の鼓動が少しだけわかる。もう、泣きながら、妻と二人でおしおに声をかける。長男は、トーマスの実況中継をしながらはしゃいでいた。次男は、縦移動のジャンピングをしていた。「ねえみて?パーシーがね」という長男に、いまおしおがね、もうすぐ死んじゃうの、だから、おしおの頭撫でてあげて?というと、おしおのそばに来て、「おしおかわいいね、おしお、きれいだね」って言いながら、頭を撫でてあげていた。たぶん、もう、目が見えなくなっていて、ただ、最後まで耳は聞こえるというから、3人で、きれいだよ、かわいいよ、って声をかけていた。次男は相変わらず、テレビを見ながら、テンションを上げていた。やがて、手のひらでも、鼓動を感じることができなくなって、ああ、もう逝っちゃったんだな、って思って、妻がおしおの目を閉じようとすると、また、ゆっくりと目を開いて、「だから!勝手に殺してるんじゃないわよ!」ってまたいってるみたいだった。そんなコントみたいなのをもう1回繰り返したあと、とうとう瞳孔が開いて、本当に逝ってしまった。


瞳をそっと閉じるけれども、うまく閉じれなかった。


だいたい、15:00ごろ。


死んでしまったおしおは、子猫みたいな顔になっていて、初めて、うちに来た時と、同じ顔をしていた。手のひらも小さくなっていて、本当に子猫みたいだった。おしおが逝ったとわかったとき、長男は、立ったまま、号泣をして「おしお、ばいばい!」「おしお、さよなら!」「おしお!」と号泣していた。たぶん、さっきのトーマス実況とかは、辛いことから目をそらすための、逃避行為だったのかもしれないと思った。


おしおをきれいにしてやるために、熱いお湯を洗面器に汲んで持ってくる。妻が、丁寧に、嘔吐した栄養剤で汚れた手足を拭いてやっていた。点滴の注射の管もとってやりたかったけれども、とるときに失敗して傷つけると、と思って、そのままにしていた。


かなり前に、万が一のこと、そしていつか必ず来ることにために、とブラウザにブックマークしていた、信頼できる動物の出張葬儀をしてくれるところに、電話をした。いつか、必ず来るとは分かっていたけれども、こんなに早くだとは思わなかった。すぐに折り返しの電話がきて、いつ頃がよいか、ということを聞かれた。妻ができるだけ早く、というので、今晩にお願いします、といった。結局、今晩はとても遅くなってしまうということなので、明日の、朝にしてもらう。


遺体を指定されたようにダンボールに入れる。妻が、死後硬直で動かなくなる前に、入れてやらないと、っていった。無理やり体をまげて押し込めるようなことはしたくないから。ダンボールに詰めるときに、尿が溢れて、生きてるのかと一瞬思ってしまったけれども、死後の、そういう反応だった。葬儀社さんはワゴンの中に積み込んだ炉で火葬を行うので、燃えにくいものは困るのだと思う。うちに、ちょうどいいサイズだと思われるダンボールが二つあって、花の模様の描いたるダンボールに最初入れたのだけれども、高さが低くて合わなくて、結局、amazonダンボールになった。(ただ、後で、実際の火葬の様子を見ると、蓋がなくても大丈夫そうだった。蓋の必要性は、たぶん、葬儀までの間の、保冷のためなんだと思う)トイレシートを下に詰めて、紙のチラシを下に敷いて、その上に、タオルに包んだおしおを入れる。まるでいつもみたいに寝ているみたいだった。ダンボールを置いておくと必ず猫が入ったし、その上に、やわらかい布や服を入れて置いたら、その上から無理やり入っていた。まだ、肉球も、背中も暖かくて、耳もピンとしてい弾力があって、本当にまだ生きているみたいだった。


ダンボールに入ったあと、しばらくして、突然、足がぴくぴくと動き出した。やっぱり、一瞬、生き返ったのかと思ったけれども、それも死後の反応で、筋肉が痙攣することがあるらしい。おしおは、生きてる時も、寝ながら、悪い夢をみているのか、足をぴくぴくさせながら寝ていることがあった。そしてそういうあとは、「ちょっと!怖い目にあったじゃないの!」っていうみたいに、人間に文句をブニャブニャ!と言ってきていた。そういうことを思い出して、なんだか、辛いのか、微笑ましいのか、よくわからない気持ちになる。


他の猫の様子がとてもおかしくて、ものすごいストレスがかかっているのが分かった。おしおのことがあってから、他の猫の健康が気になって、背中の皮で脱水を調べたりしていたのだけれども、ごまの背中の皮の戻りが悪くて、少し気になった。


お世話になった、動物病院の先生にお礼の電話をする。結局、最初の日に、分からないままだったらその次の日には死んでいたし、いろいろと、覚悟をする時間ができた。その時、ごまの話をすると、様子がおかしかったら連れてきてもらった方がいいですけれども、ストレスが強いなら、落ち着いてからのほうがいいかもしれないですね、みたいな話をする。


妻が、別の部屋に用事をしに行って、戻ってくるたびにおしおが目に入って、そのたびに「あ、おしお寝てる」っていつもみたいに普通に思ってしまって、と言って泣いていた。自分も、まるで嘘みたいだと思った。


しばらくして、体温も完全になくなって、だから、涼しいところに移してやろう、ってなった。


おしおは、初夏の、涼しい、気持ちのいい風が吹くときとか、仕事部屋の窓から、外を眺めていたりした。だから、そこにおいてやろうと思った。他に仕事のための部屋をかりて、引っ越し作業をしていたのだけれども、完全に引っ越しをしてしまう前でよかったと思った。


やっぱり本当に生きているみたいだった。


そのあと、なんだか、それが儀式として正しいのか分からないけれどもお線香をたく。自分は仕事をしているときに、落ち着いた匂いがあるほうが集中できて、最初のころは、お茶を焙じてにおいを出す香炉みたいなものを使っていたのだけれども、なんか、いろいろあるうちに、お線香をたくようになった。なので、ちょうどうちにはお線香のストックがあって、この時お線香をたくことができたのだけれども。


自分が、そんな風に、仕事をしながらお線香をたいていると、部屋の中で、くつろいでいる猫にも、線香の匂いが移って、まるでおばあちゃんちの猫みたい(な匂い)と言っていただけれども、そういうのまで、そのまんまだと思った。


夕方になり、明日の葬儀のためにということで、お花を買いに行く。おしおがいつもつけていた首輪が、桜の形をした鈴だったので、妻からは桜の枝を一振り、ということだったのだけれども、季節的に、花屋には葉桜になった桜しかなくて、結局、昨日行った花屋で、昨日と同じ薔薇にしてもらう。5輪の花束。匂いの強いということで指定したのだけれども、それが桜色の薔薇だった。


暗くなった後、ごまが、おしおの体をおいてある部屋に入っていき、部屋の一番高い場所から、おしおの体をずっと見つめていた。


長男に、ここ数日なのだけれども、死ぬ、ということについて話していた。もう会えなくなるとか、そういう話。うまく説明できなくて、こういうときに、宗教って必要なんだな、って思った。妻は、一回いなくなって、もう会えなくなるけれども、他の猫に生まれ変わってきて、またやってくるから、というような話をしていた。以前から、よく妻と、おしおは、前の人生で女だったけれども、徳が低すぎて猫にされた猫だね、というような話をしていたので、たぶん次も猫に生まれるんだろうな、みたいな話をしていた。たぶん、もう、死という概念については分かっているのだと思う。


寝る前に、仕事部屋の窓を閉めて、おしおの入っている箱に、保冷剤を詰める。


夜、猫があまりにも不安定なので、今日も自分は畳の部屋に布団を敷いて寝ることにした。ご飯も食べていないみたいだし、水も飲んでないみたい。ごまはずっと台所の奥の人の目と手が届かないところに隠れているし、外に出たと思ったら、警戒しているような、よろけているような歩き方で、家じゅうのにおいを確認して歩いてる。ずっと怖い目をしている。イリタはずっと、おしおがいつもいたソファーの上から動かない。丸くなっているんだけれども、目はずっと開けている。マメちゃんは、いつもは撫でると目をつぶってゴロゴロいうのだけれども、ずっと目があいたまま。吐いた跡があり、どうにもイリタが食べたものを全部吐くということを繰り返しているようなのだけれども、それが何由来によるものなのか不安になる。

ずっと、畳の部屋の布団から居間の様子を見ていたのだけれども、みんな、警戒しているような、怒っているような動きで、ただ、いつもケンカばかりしているごまとマメちゃんの距離がやたらと近かった。深夜4時ごろ、台所の隅から出てきたごまが、ソファーで寝ているイリタの隣に来て、2,3回においをかいで、隣にうずくまったあと、しばらくしてから隣で丸くなって寝たので、少し安心した。


その日の夜、長男が「いつおしおかえってくるかなあ?」って妻に聞いていて、それで言葉に詰まってしまったらしい。


翌日。朝から雨で、とても寒い日だった。


13時ごろ、ひとり、葬儀社さんが来る。長男は、最初いかない、っていっていたけれども、最後のお別れをしよう、いうと、一緒に、行くという。おしおの体を箱ごと持ち上げる。他の猫たちとも、最後のお別れをする。自分は、猫はたぶんもうお別れを澄ましているし、怖がってまた不安定にあるといけないから、といったけれども、妻が、猫にも最後のお別れをさせてやらないと猫が後悔するということで、それぞれの猫に見せに行く。みんな、玄関に近い場所で、自分たちを見送っていたので、合わせるのはすぐだった。顔を寄せて、少しにおいをかいで、それでいいみたいだった。家族4人で葬儀社さんの車へ向かう。葬儀社さんの車は、ハイエースみたいなバンを改造したもので、後部座席に小型の火葬炉がつけられていて、屋根の上から熱気が逃げられるようになっている。どこでも火葬が行えるようになっていて、マンションのそばの公園の前の道路で行うことになった。おしおをダンボールの箱からだして火葬用のトレイに置く。自分がおしおを箱から取り出した。体が死後硬直で完全に固まっていて、まるで剥製みたいだった。置くと、やっぱり、まるで生きてるみたいで、毛並みもきれいなままだった。花をそれぞれ1輪ずつ、花のもとからちぎって、おしおの周りを飾る。家族4人のと、あと猫たちから1輪。食べ物、ということで、今回食べれなかったちゃうちゅーるを口の周りに少しおいてやって(燃えにくいものは入れられないので)あとかつおぶしをいれてやった。全員で、おしおを少し撫でてやって、最後のお別れをする。


長男は、それまでにこにこ笑いながらトーマスの話をしてたり(たぶん、必死で楽しいことを考えようとしていたのだと思う)「おしおいつかえってくる?」といっていたのだけれども、おしおを窯にいれる前、おしおとお別れで、もう会えなくなる、という話をすると、直立したまま号泣して、「おしおばいばい!」「おしおさよなら!」「おしお!おしおー!」ってずっと叫んでいた。火葬が終わるまで、しばらくかかるので、雨の中ここでまつより、ということで一回家に帰ることにした。今日、妻は黒い服を着ていたので、喪に服してるみたいだったし、聞いたらそういうのも少しある、って言ってた。長男は、母親にすがってずっと号泣していて、「おしおは生まれ変わって帰ってくるから」というような話をしていてもずっと号泣していた。たぶん、そういう理由や意味や解釈よりも、ただただ自分がもう2度とおしおに会えないのが悲しいのでたまらないのだと思う。


1時間たって、お骨をうけとりに行く。


長男は、行かないということなので、自分一人で骨を受け取りに。全身の骨を入れるというので、骨壺は思ったよりも大きかった。お骨を受け取った後、他の人達はどうしているのかを葬儀社の人に聞いた。


マンションなどの人は、葬儀社のほうで遺骨を引き取り、共同供養ということが多いし、他に、遺骨をしばらく置いた後に、共同供養や、個別の墓を作られる方もいる、粉骨をして小さい骨壺にすべていれることもできるし、また、庭や海にまいたりもできる。埋葬などをせずに、ご自宅にずっと遺骨をおいている方もいて、それぞれが、気のすむ、満足のできるやり方で行っている、ということだった。


家に帰る。長男はおほねのおしおは嫌い!といった。どこに置こうか、ということを考えて、やはり、仕事部屋のいつも座っていた場所に置くことにした。ただ、しばらくして、仕事部屋は寒いし、やっぱり今日は、ということで、居間の、子どもの手の届かないところに置いた。


いろいろ、一段落したら、気が抜けてしまって、そのあと、ずいぶん、ぼーっとしていた。


妻と話して、晴れた暖かい日に逝って、雨の降る日に、孫みたいに可愛がっていた1番可愛い5歳くらいの長男に号泣されながら送られるって、たぶん人間だったら理想の死に方、だろうね、みたいな話もしていた。とてもおしおらしい、というような話をした。生まれ変わっても猫で、もうすぐ、子猫の季節だから、もしかしたら、すぐに帰ってくるかもしれないとか。


夜、やっぱり猫が不安定で、昨日よりはましになったけれども、相変わらず、おしおがなくなった畳の部屋には一切近寄ろうとしない。はやく晴れの日が来て、いろいろあったかくなって、畳の部屋に猫が帰ってくればいいのに、と思った。


寝ているとき、長男はやっぱり一回うなされていたけれども、朝起きた時、おしおは猫バスになるよ、載せてくれるというような話をしてくれて、長男は長男なりに、そういうことを処理してるのだと思った。一番、ちゃんとしていると思った。










今日の13時、イリタが初めて膝の上にのった。