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100年前の産業革命で肉体労働が機械に奪われたように、そろそろ頭脳労働が機械に奪われる日が来た。じゃあ、その先は?


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技術的な精度を上げたりと問題はいろいろあるのだろうけれども、多分、あと10年~20年くらいで、医療は機械が診断、治療して、人間はその補助をする、くらいの時代になるだろう。(法律と運用の問題で50年くらいかかるかもしれない)


先進国は利権とかしがらみがあるので進まないだろうけれども、後進国、医者が足りなくて困っている地域、国で試験的に導入されて、そのアドバンテージで逆輸入、みたいになるだろう。
医者のような、“膨大な知識と反例を記憶してそのデータベースを即時取り出せるようにしながら目の前の事態に対応する”という仕事は、それを人間が得るために物凄い時間と労力がかかる。しかも専門分野以外のことにはわからないこともおおいし(身体の調子が悪いので10件あちこちの医者にかかった末にわかった結果、原因は歯が悪いということだった、というようなこともよくある)医者による能力のばらつきの問題もある。


データベースと検査による機械的診断(状況から判断して検査、検査結果からの病気の判断)、あと患者個人個人のカルテの共有などがなされれば、医療の価格と価値は飛躍的に上がるし、それに必要な人間の手間と労力も減るだろうと思う。先進的な検査研究治療をする以外の医師は不要になり、今の看護士レベルに必要とされる医療知識で町の医療は運用できるようになるだろう。


ほか、頭脳労働的な話でいえば、“車の自動運転車”は、もう法律さえ通ればOKっていう位のレベルになっている。今問題になっているのは技術的な問題よりも運用をどうするかという部分だと思う。


医療のほかに、法律などの専門家も、莫大な法律と反例を脳のデータベースにインプットして、的確に引き出せるかどうかを問われる仕事だけれども、そちらも、機械にとって代用できるようになる可能性が高い。ただ、法律は多分にあいまいなところがあり、そこをどう処理するか、反例をどう扱うか、結局人間同士の話になってくるところが多そうなのでそこは弱そうだけれども、莫大な量の判例を全部記憶して、該当事案に関連性のある判例を自動で吐きだして、どういう風にするのがベストか、ということを回答するようなシステムは10年以内にできそうな気がする。法律関係の仕事は、法解釈や、その場合の正否を問うよりも、そのあとの、“交渉”の手腕がメインになると思う。


人間の頭脳労働がここ50年でどんどん機械に置き換わっていってる。今から40年前はレジスターがなくて、今レジのあるところでそろばんを使っていたり、暗算で答えを出していたなんて想像もつかないだろうし、銀行には、50人単位で電卓をたたくだけの仕事の人が雇われていた。“暗算能力=能力”でそろばんの得意な人は、それだけで有能な人だった。(当時は、6桁の暗算を数十回連続でできる人だらけだった)


市役所や会社では、データを全部紙で保存していたので、どこに何があるかを整理整頓管理するのに技術や才能が必要だった。どこにどういうことがあって、どういうものがあれば何ができるか、そういうことを知ってる人が会社のなかで名前で覚えられていた。そういう頭脳労働も大体機械にとって代わられていった。


そういう“人間の頭脳労働”はだんだんと機械に置き換わり、そして、最後の部分であった、“士業”もそろそろ置き換わる気配がある。記憶や、計算、判断、データベースから適当なものを引っ張ってくる、計算する、そういう仕事が、もう、そろそろ完全に人間の手から離れる時代が来ている。じゃあ、それで人間はハッピーになるの?というと、必ずしもそうはいえない。むしろ不幸になる人の方が多いんじゃないか、と思ったりする。


今まで、その仕事をしてた人、または、これからその仕事をすれば才能を発揮できたであろう人は、“失業”することになるからだ。たとえば、自動運転車が実用されたら、大量のトラックの運転手やタクシーの運転手が失業するだろう。肉体労働が機械に奪われる前は、肉体の強さがあれば、とりあえず仕事はできた。頭が多少悪くっても、手先が不器用でも、身体が頑健でさえあれば、それだけで出来る仕事があった。単純な頭脳労働が機械に奪われる前は、そろばんが得意なら、それで一生食っていけるという時代があった。


今は、まだ、“とりあえず理系に進学すれば、なんとか、どっかで就職して仕事ができる”という時代だ。とりあえずまだ。だけれども、それも、もうすぐ終わるだろう。

感情労働”“人間管理労働”、人間の仕事

あと、人間に残されている労働の種類は、感情労働”“人間管理労働”だ。


要は、“対人間”“コミュニケーション”の仕事で、多分、そこらへんに関しては、まだまだ機械に置き換わることはないと思うけれども、ここら辺は、いったいどうやったら鍛えられるんだろう。


理系の学問を修めること、そろばんを得意になること、法律や医療の知識を脳に詰め込むにはどうしたらいいのかわかる。とりあえず頑張ればいい。対人間の技術も、技術として“どのように相手の心理を掌握するか”“相手を信用させるか”という方法論はある。(オレオレ詐欺とかでも使われてるやつだ)(というか、日本で一番それがつかわれているのは詐欺の現場だろう)


でも、機械に他の仕事を全部奪われて、それが得意な人間も苦手な人間もみんな“コミュニケーション能力”の優劣で勝負をしないといけない、という、世界は、自分にとっては、地獄以外の何物でもないと思われる。


みんなが自己啓発本を読みながら、自分自身の意識改革とマインドコントロールをしながら、コミュニケーションが高い側の人間は“人間管理労働”をして、弱い側は“感情労働”をする。専門的なことは全部機械が判断してくれて、無人のタクシーは走っている。“自分で生み出す”仕事がないから、自分人のの評価はイコール“他人の評価、承認”になっていく。その中で、どうしてもうまくやれない人間は、薬を飲みながら何とかだましだまし仕事をするし、それでもだめなら、つぶれて行くしかないんだろうなと。


そういう未来は、多分、来る。来ること自体は、このまま未来が進んでいくのなら、拒否することはできないのだと思う。


その時、何とか仕事を。


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コミケ参加します。

今のところ、予定しているのは、

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