orangestarの雑記

小島アジコの漫画や日記や仕事情報など

追伸(ブクマにするには長く、コメント欄もなかったので)

もしもポエムが書けたなら――orangestarさんへの私信 - シロクマの粘土板
ファスト風土、郊外、ロードサイド、と漠然とよばれるものは、でも、実際細かく観ていくと、同じように発生して同じように衰退している地域は無くて、でも漠然と、同じように同じようななんか失われていく感じとどこにも辿りつかない感じを抱えているのが、そういう、所謂そういう地域だと思っていて、自分はポエムを描く方が本職なので、そこらへんをもう少しちゃんと書いていきたいなあと思ってます。旧サイトの漫画で描いてるのも、大体そこらへんの空気感が舞台になってます。ただ、いま、同じように書くとすると、もっとちゃんと調べたり、考えたりしないといけなくて、そういうパーツを(id:p_shirokuma)さんと交換したり、ダブってるのをもらったり出来ればと思っています。
(id:p_shirokuma)さんの一連の記事をみていると、触りとか、前提の部分の話ばかりしていて(サイトの目的が、一般の人に考える糸口を持ってもらいたいという部分だと思われるのでそれは仕方ないのですが)核心部分に触れられない、または意図的に触れていないように思われます。
恐らく、(id:p_shirokuma)先生には、先生なりの結論が多分あるのでしょうが、それを、いつか是非聞きたいと思っています。



あと、こういう風に往復書簡をしていますが、(迷惑でしたらやめますが)これは、実は、
はてなは昔ほど面白くない。 - 脳髄にアイスピック
を受けての、自分なりの回答だったりします。(なんか勝手に巻き込んだみたいになってますが)
昔の、はてな、もっとさかのぼってテキストサイトが面白かったのは綺羅星のようなキチガイスターがたくさんいたから、というのもあると思いますが、それ以前に、ブロガー同士が、お互いの考えてる事を言い合ったり、相手の引き出したくない引き出しに手を突っ込んで内臓をひっぱり出したりということが面白かったのだと思います。今は、なんかこう、エントリ書いたら書きっぱなしで、そして、見に来る人も、単エントリのみをよんで、なぜその人がそのような意見を持ったのかということを、その人のブログの過去エントリなどをよんで調べるとかいうことがなくなりました。畢竟、それぞれのエントリは広く浅く。読みやすく分かりやすくなりましたが(承前)のような、屋上屋根をかけるような初見殺しのエントリが話題になる事はなくなりました。
インターネットの魅力というものは、誰でも世界中に向けて意見を表明できるというのもありますが、そこで、他人とオープンで議論を深められて新しい気づきが得られるというものもあったと思います。自分はそこに参加していなくても、誰かと誰かの往復書簡によって、その人たちがお互い気付かなかった認識を認識する瞬間を何回も見ました。それがインターネット、それがテキストサイトでした。そういうのが無くて、いまはただ、スピーカー装置となってしまっている。




なんかそこらへんが寂しいなと思っていて。



まあ、それだけです。
郊外に対する思いと同じように、ただの郷愁です。